自己同一化

260118 自己同一化 自己同一化という人間の性質があります。 収入、持ち物、地位、肩書き、会社の知名度などに自分の価値が連動する、錯覚する状況です。人間というのは、いろんなものに自分の価値を連動させようとします。そして、収入が高い、あるいは良い時計をしている、良い車に乗っている、そのような状況にいると、あたかも自分の価値が高いというように思ってしまいます。逆に収入が低いというか、持ち物がイマイチであると、地位が低い、こうなると自分の価値が低いというふうに思ってしまいます。 このように、いろんなものに自分自身の価値が連動する、錯覚する状況となり、自分自身を同一化させようとしてしまいます。もちろん、自分の価値というのは、こういった部分だけで決まるものではありません。ただし、いろんなものに自分の価値というのを連動させようしてしまいます。 また、人は、発した言葉にも自分を同一化させます。自分の言葉が肯定されれば、自分自体が肯定されたように感じます。自分の言葉が否定されれば、自分自身が否定されたように感じてしまいます。こういう性質があるのです。 例えば、相手の言葉を否定したとき、否定された側は、自分自身が否定されたように感じることになります。否定した側は、あなたの言葉は否定したけれども、あなた自身を否定したわけではないと、そう思っていたとしても、否定される側は、自分の言葉が否定されると、自分自身が否定されたように感じるというのがあります。なぜかというと、自分の言葉に自分を同一化させようとするわけです。つまり、自分の言葉も大切に丁寧に扱ってくれるということは、自分自身を大切に丁寧に扱ってくれるということになるわけです。 そのようにして、自分の発した言葉に自分を同一化させようとします。そのため、人は自分の言葉を大切に丁寧に扱ってほしいという欲求を抱きます。そのため、相手の言葉は相手そのものと捉え、大切に丁寧に扱うことが大事になります。人の言葉を大切に扱えない人は、人を大切にできないとなってしまいます。 人を大切にするということは、何をすればいいかというと、 自分自身の言葉を大切に扱ってほしいという欲求を抱くので、相手の言葉は相手そのものと捉え、大切に丁寧に扱うことが大事になります。 まずは相手の発した言葉を大切にするということです。 それは、きちんと聞く(聴く)ということになります。 それぐらい、聞く(聴く)ことは、相手を大切するうえですごく大切なことになります。 聴くとはどういうことか? 2つの意識  相手や相手の話に興味を持つ。  安心して心を開ける場を作る 6つの聴き方  相手に共感し、共感を表現する  相槌をうち、ペースを相手に合わせる  相手の言葉を最後まで遮らない  大事な点は要約して切り返す  体を相手に向け、目を見て手を止める  質問で話を引き出す

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学びの姿勢

260118 01 学びの姿勢 学びを学んだままにして、ほったらかしにしますと、半年もすれば忘れてしまいます。忘れてしまっては、そこに学びにかけた時間もお金も無駄になります。学んだ内容を実践することが何よりも大切です。ただし、実践しようと思っても、2つのステップをクリアしないと実践はできません。 一つ目は、意識の喚起です。学んだことを現場で、「そうだ、あれやろう」というふうに思うこと。このように思うことがなければ、そもそも実践はできません。そして、思ったとしても、その行動実践を妨げる感情というのが出てきます。 この感情を克服することです。これができて初めて実践ができるわけです。まずは意識の喚起のために環境を整えます。1日1回以上目に入る環境を作ると。こういうふうなことをやろうと決めたら、スマホカレンダーにスケジュール登録する。スマホやパソコンの待ち受け画面に設定する。紙に書いて壁に貼る。手帳に書く。1日1回以上取る行動に目標を紐づけることです。こういった方法を通じて意識を管理していくことが大事です。 二つ目が、感情の克服です。やろうと思っても感情が働いてしまいます。面倒くさい、照れくさい、怖い、こういった感情が出てくると実践を妨げてしまいます。この感情というのがかなり手強いものなのです。 この感情を克服して実践をしていくために、まずはメタ認知です。メタ認知というのは、自分の状況を客観的に把握するということです。自分自身の感情、感情と思考を客観的に把握します。その際に実況中継をする。これはかなり効果が高いです。今の状況、感情、思考を言語化するのです。この言語化すると感情を司っている偏桃体という脳の部分があります。この偏桃体の活動が抑えられます。よって、感情が弱まるのです。感情を言語化すると感情が弱まるのです。そして感情のブレーキの機能を果たす前頭前野というこの部分です。ここの働きが活発になります。つまりブレーキを効きやすくなります。よって、感情を増幅させる偏桃体の動きが抑えられて、感情のブレーキである前頭前野の動きが活性化するとそれによって,感情が抑えられるというふうな脳科学的な作用があります。自分の思考とか感情を言葉に出す、言語化するというのは、感情を抑えられる上ではすごく効果的な方法なのです。こういったメタ認知から始まります。あ、今自分がめんどうくさいと思ってるなとか、照れくさいと思ってるな。怖いと思ってるな、これこれだと思ってる時は、今自分は面倒くさいと思っております。さあ、これをどう克服するのでしょうかというような形で実況中継を始めると、だんだん面白おかしくなってくるわけです。 そして、そこから報酬予測です。この感情を克服したら、どんなプラスの感情が得られるのかプラスの感情は、満足感、達成感、清々しさなどです。そういうふうなプラスの感情が得られるかどうかです。人間の脳はプラスの感情をイメージすることができると、実際にその感情を味わいたくなります。そして、その感情を味わうために必要な行動を起こすことにつなげます。これが報酬予測という脳の性質のものです。 そういうふうなところを通じて、自分を行動に移させるわけです。もし、この内容を実践したら、どんな感情が得られると思うと、そこをイメージするわけです。これやったら達成感とか、清々しさ、こういったものを感じるだろうなと、なんなら自分を褒めてやりたくなるんだろうなと、イメージが湧いてきます。逆に、これをやらないままほっといたら、どんな感情が沸き起こると思うと、後悔するだろうなとか、自分に自信がなくなるんだろうなとか、そういうふうなマイナスの感情をイメージして、そうはなりたくないと思う。そういった動機から自分を動かすというアプローチもあります。プラスの感情とマイナスの感情、いずれかのアプローチもあります。 そういったアプローチで自分を動かしていくと、さらに理由付けです。これ、なんでやった方がいいのかその理由を明確にすると、面倒くさいとか、照れくさいとか、怖いとか言ってられなくなるのです。やるしかない、じゃん、となるわけです。面倒くさい、とか、照れくさいとか、怖いとか言ってられるのは、やらなければならない理由が明確になっていないからというものもあります。 そして例証です。過去にこういった感情を克服して、やるべきことをやったと過去の事例を振り返るわけです。あの時はやってよかった、すごく満足したなど、満足したなとか、あるいはやらなかった場合の過去を振り返るわけです。あの時やっとけばよかった、後悔したなぁと今回はそんなことになるぞとだからやったほうがいいんじゃないかと過去の事例を、自分自身の事例これを振り返ってやっぱりやったほうがいいという風にして自分を動かしていくこういう風な形で自分を説得します説得の3要素に当てはめるというと報酬予測は感情のアプローチ,理由付け、例証は論理のアプローチです。感情と論理の両面から自分を説得していくわけです。 人生の分岐点であることを知る。感情の発生点を溺れる点として、その感情を克服してやるべきことをやった場合の人生と、やらなかった場合の人生、人生の展開が少しずつ変わっていくわけです。そして、その感情を克服したという事実が、将来の感情の克服率を上げます。 結局、人間というのは、過去の自分の行動から未来の行動を決めようとします。過去、こういう風にやってきたという人は、未来もその行動に引っ張られがちです。なので、感情の克服ができなかったら、未来もできなくなる可能性が高くなります。ですので、感情の克服率、勝率を下げないためにも、 今後、感情を克服することができる可能性が高くなります。感情を克服しておかなければ、と、そういう風にして、感情の発生点が生じる度に、人生の分岐点を迎えています。その分岐点で、なるべく上に、上に行けるように、一つ一つ感情を克服していこうと、そういうアプローチを通じて、これらの感情を克服して、実践していきます。

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人を動かす影響力

人を動かす影響力 人を動かす影響力について説得の3要素がとても重要になります。人を説得して動かすときには3つの要素を重視しなさいと古代哲学者のアリストテイスが2300年前の弁論術で書きました。 この弁論術という本は、いまだにディベートやプレゼンテーションのバイブルとして読まれています。 まず、エトス 話し手の徳、信頼性。話を相手から信頼を得ることが必要であります。 次に、ロゴス。ロジック、論理。話を理由付けや推論、例証を用いて論理的に議論を展開すること。 そして、パトス。感情、情念。話では相手が抱いている感情や情念を理解し、それに訴えかけ、共感を得ることが必要であります。 つまり、信頼を得た上で、論理的かつ共感が得られるように説得を進めることが大事だと言っているわけです。この信頼が得られている人が発する言葉と、信頼が得られていない人が発する言葉とでは、人を動かす影響力というのは、まるで違ってくるわけです。 厚い信頼を得た人は、一言言えば相手が動きます。一方で、信頼を失ってしまった人は、何を言っても相手は動きません。それほど信頼が得られていない人でも、相手は動きません。それだけ信頼関係が大事となります。 言葉の力は、信頼の度合いに比例すると、相手を動かそうとする前に、信頼を得ることが必要であります。人が動かないで悩む人の多くは、信頼を得られていない状態で、人を動かそうとしているというところがあります。 人を動かす影響力は、信頼を得ているかどうかに大きく差があります。

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営業活動の心得

営業活動の心得 成果を出し続ける営業の教科書:30代ビジネスパーソンが身につけるべき3つのフェーズと心構え **導入:なぜ今、営業活動の「全体像」を理解する必要があるのか 30代となり、責任ある立場を任される中で、「個々の案件はこなせるが、成果に波がある」「場当たり的な対応から抜け出せず、長期的な信頼関係を築けていない」といった課題に直面している方も多いのではないでしょうか。 この記事は、単なる営業テクニックの寄せ集めではありません。営業活動を「商談前の準備」「商談中」「商談後」という3つのフェーズで体系的に捉え、一貫性のある行動を通じて顧客との揺るぎない信頼関係を築き、継続的に成果を出し続けるための「教科書」となることを目指しています。営業という仕事の全体像を理解し、あなたの活動を次のレベルへと引き上げるための指針を、ここからお伝えします。 ——————————————————————————– 1. 【フェーズ1】商談前の事前準備:成果の8割はここで決まる 商談の成否は、顧客と顔を合わせる前に、その8割が決まっていると言っても過言ではありません。このフェーズでのゴールは、ただ情報を集めることではなく、「顧客・自社・案件の現状を、自分の言葉と具体的な数値で説明できる状態にすること」です。この状態に到達するために、以下の5つの行動を徹底しましょう。 最後に、特に初回訪問時には、以下の2点は必ず持参してください。会社の概要と提供価値を、いつでも簡潔に説明できる体制を整えておくことが、信頼獲得の第一歩となります。 2. 【フェーズ2】商談中のコミュニケーション:信頼を勝ち取る対話術 準備を万全に整えたら、次はいよいよ商談本番です。ここでは、単に情報を伝えるだけでなく、質の高い対話を通じて相手との信頼関係を深めるための技術が求められます。 感謝と真剣さの表明 商談の冒頭、挨拶の際に日頃の関係性に対する感謝を言葉で伝えましょう。そして、話が重要な局面に入ったら、必ずメモを取る姿勢を見せること。この行動一つで、あなたがこの商談を真剣に捉えているというメッセージが明確に伝わります。 アクティブリスニングの実践 優れた傾聴とは、ただ話を聞くことではありません。相手の言葉の意味を一つひとつ丁寧に受け止めると同時に、「表情・目線・場の雰囲気」といった非言語的な情報を観察することが基本です。さらにレベルの高い傾聴では、出席者同士の「人の関係性(誰が指示を出し、誰が話を受け、どう答えるか)」まで読み取り、会話の全体像と要所の双方を捉える「目配り・気配り」がその中核となります。 的確な応答 質問を受けた際は、まず「端的に答える」ことを鉄則としましょう。結論を先に述べた上で、相手の関心度合いに応じて説明の深さを調整します。 次への布石 商談の終盤には、必ず「今後の活動に向けた自身の意思」を自らの言葉で明確に伝えましょう。「次は〇〇についてご提案させてください」といった形で次のアクションを具体的に提示し、その場で次回の約束を取り付けることが重要です。必要であれば、「この件は〇〇部の方にもお話を伺えませんでしょうか」と、他者紹介の機会創出を図ることも、関係を深めるための戦略的な一手です。 3. 【フェーズ3】商談後のフォローアップと社内連携:成果を組織の力に変える 商談は、会議室を出た瞬間に終わりではありません。商談後の行動こそが、その成果を確実なものにし、次の成功へとつなげる鍵となります。 1. 迅速な記録と共有 記憶が鮮明なうちに、必ず議事メモを作成しましょう。その際、決定事項や確認事項だけでなく、「次に誰が何をすべきか(アクション)」を具体的に列挙することが不可欠です。完成した議事メモは自分だけのものにせず、担当者や社内の関係者へ迅速に共有し、情報をオープンにすることが組織としての力を最大化します。 2. 組織的な営業活動への接続 個人の活動で得た重要な情報は、「生産会議、工場ミーティング、リーダーミーティング」といった社内の主要な会議体や、「工場巡回・個別ミーティング」などを活用して報告し、組織的な活動へとつなげましょう。これにより、全社的なサポートを得やすくなります。 3. 継続的な改善サイクルの確立 報告して終わりではありません。得られた情報をもとに「次の活動プラン」を具体的に策定し、チームミーティングなどでその進捗を定期的にフォローアップしましょう。この一連の流れが、継続的な改善サイクルを確立し、組織全体の営業力を底上げします。また、作成した議事録や関連資料は、いつでも即座に取り出せるように整理・保管し、次回訪問前には必ず最新情報に更新する習慣をつけましょう。 4. 営業としての心構え:揺るぎない信頼関係を築くために これまで述べてきた3つのフェーズを支える土台となるのが、営業担当者としての「心構え」です。テクニック以前に、人として信頼される存在でなければ、長期的な成功はあり得ません。 ——————————————————————————– まとめ:一貫性のある活動で、頼られる営業へ 営業活動とは、行き当たりばったりの点の連続ではなく、「準備」「対話」「フォロー」という一貫したプロセスです。そして、そのすべての活動を貫くべき軸が、「顧客への深い洞察力」と「地道に信頼を蓄積する姿勢」という心構えに他なりません。 この記事で紹介した3つのフェーズと心構えは、特別な才能を必要とするものではありません。一つひとつを意識し、日々の活動で実践することで、あなたの営業活動は必ず変わります。まずは、次の商談前の「情報整理」から始めてみませんか。その一歩が、顧客から真に頼られる営業担当者への道につながっています。

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自律神経を整える

260111 自律神経を整える パフォーマンスを最大化する:多忙なビジネスパーソンのための自律神経セルフケアガイド 1. はじめに:なぜ今、自律神経の不調が問題なのか? コロナ禍を経て、私たちの働き方や生活様式は劇的に変化しました。リモートワークの普及やデジタルデバイスへの常時接続は、柔軟な働き方を可能にした一方で、これまでになかった心身の負担を生み出しています。特に、キャリアの中核を担い始めるビジネスパーソンの間で、「しっかり寝たはずなのにだるい」「理由もなく眠れない」といった、原因不明の不調を訴える声が増えています。これらの不調の根本には、多くの場合「自律神経の乱れ」が存在します。本ガイドは、単なる情報提供に留まらず、多忙な日常の中で失われがちな心身のバランスを取り戻し、日々のパフォーマンスを維持・向上させるための実践的な戦略書となることを目的としています。 このガイドを通じて、以下の主要なテーマを深く掘り下げていきます。 まずは、私たちの身体を陰で支える「自律神経」とは一体何なのか、その基本的な仕組みから理解を深めていきましょう。 ——————————————————————————– 2. 自律神経を理解する:あなたの身体を動かす「見えない司令塔」 私たちの身体には、呼吸、体温調整、消化、心拍といった生命維持に不可欠な機能を、私たちが意識することなく24時間365日、自動で調整しているシステムがあります。それが「自律神経」です。脳から脊髄を通り、全身に張り巡らされたこの神経系は、まさに身体の「見えない司令塔」として、内部環境を常に最適な状態に保つ役割を担っています。このセクションでは、心身の不調を根本から理解するために不可欠な、自律神経の基礎知識を解説します。 自律神経は、性質の異なる2つの神経系で構成されており、それぞれがアクセルとブレーキのように働き、バランスを取り合っています。 神経の種類 比喩 主な役割 交感神経 アクセル 身体を活動モードにする。緊張、興奮、ストレス時に優位になる。 副交感神経 ブレーキ 身体を休息モードにする。リラックス、回復、睡眠時に優位になる。 「自律神経の乱れ」とは、このアクセルとブレーキのバランスが崩れ、本来スムーズに行われるべきモードの切り替えがうまくいかなくなった状態を指します。例えば、夜になってもアクセルが踏みっぱなしで眠れなくなったり、日中にブレーキがかかったままで活力が湧かなかったりするのです。 このような不調の最大の問題点は、一般的な健康診断や専門医の検査の範疇から外れてしまうことが多い点にあります。自律神経の機能不全は、血液検査などの数値的な異常として現れにくいため、専門医でさえ「検査ができない」のが実情です。その結果、「特に問題なし」と診断され、原因不明のまま悩みを抱える方が後を絶ちません。だからこそ、自分自身で不調のサインに気づき、主体的にケアすることが極めて重要なのです。 では、なぜこの重要なバランスは崩れてしまうのでしょうか。次のセクションでは、現代のビジネスパーソンが直面する特有の原因について掘り下げていきます。 ——————————————————————————– 3. なぜ乱れるのか?:現代ビジネスパーソンを蝕む主な原因 自律神経の乱れは、個人の精神的な弱さが原因なのではなく、むしろ現代の生活環境に起因する構造的な問題です。特に多忙なビジネスパーソンは、心身のバランスを崩しやすい複数の要因に常に晒されています。ここでは、その主な原因を「生活・労働環境の変化」と「ストレスと個人の特性」の2つの側面から分析します。 3.1. 生活・労働環境の変化 3.2. ストレスと個人の特性 これらの原因を正しく理解することは、闇雲に対処するのではなく、効果的な対策を講じるための重要な第一歩となります。 ——————————————————————————– 4. 整えるための基本戦略:回復力を高める生活の土台作り 自律神経のバランスを取り戻すためには、小手先のテクニックに頼るだけでは不十分です。不調に強い心身の「土台」を築くこと、すなわち生活習慣全体を見直す「守りのケア」こそが、最も戦略的かつ効果的なアプローチです。ここでは、自律神経の回復力を高めるための4つの基本戦略を提示します。 これらの基本的な習慣が、次にご紹介する具体的なテクニックの効果を最大限に引き出すための強固な土台となります。 ——————————————————————————– 5. 即効性が期待できる実践テクニック:毎日のセルフケア・ツールキット 生活の土台を整える「守りのケア」に加え、不調を感じた時にすぐ実践できる「攻めのケア」を身につけることで、自律神経のコントロールはより確実なものになります。ここでは、自律神経に直接働きかけ、即効性が期待できる3つのセルフケア・ツールキットをご紹介します。 5.1. 呼吸法:唯一、意識的に自律神経をコントロールする手段 心拍や消化と異なり、「呼吸」は私たちが唯一、意識的にコントロールできる自律神経の働きです。つまり、呼吸を整えることは、自律神経のバランスに直接介入できる最もパワフルな手段なのです。特にリラックス効果が高いのが**「腹式呼吸」**です。 腹式呼吸は、横隔膜を深くゆっくり動かすことで、副交感神経(ブレーキ)の主要な経路である迷走神経を直接刺激します。これにより、心身を効率的にリラックスモードへと導くことができるのです。 5.2. 入浴と睡眠の連携:回復を最大化する夜のルーティン 質の高い睡眠は、自律神経の回復に不可欠です。そして、その準備として極めて効果的なのが「入浴」です。入浴には、心身をリラックスさせ、副交感神経を優位にする働きがあります。 睡眠と入浴を一つのセットとして捉え、夜の回復ルーティンを構築しましょう。ぬるめのお湯にゆっくり浸かることで、身体の深部体温が一旦上昇し、その後、体温が下がっていく過程で自然な眠気が訪れます。これにより、スムーズな入眠と深い睡眠が促されます。 5.3. 姿勢ケア:身体の歪みを整え、不調の根源を断つ 骨格の歪みや日常的な姿勢の崩れは、首や肩周りの神経を圧迫し、自律神経の不調を引き起こす隠れた原因となります。特にデスクワークやスマホ操作が多い方は、意識的なケアが不可欠です。 以下の簡単なケアを日常に取り入れ、身体の歪みをリセットしましょう。… Continue reading 自律神経を整える

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話しが面白い人は何をどう読んでいるのか

250103 話しが面白い人は何をどう読んでいるのか 話が面白い人って周りにいませんか。喫茶店で隣の席から聞こえてくる会話でも、会議でのプレゼンでも、何かこう行きつけられてしまう人。同じ本を読んだはずなのに、その人が語ると何倍も面白く聞こえる。その違いは一体どこにあるのかなんて考えたことありませんか。単純に知識が豊富なだけではなく、何か物事の見方そのものが違うような、そんな感覚がします。 その味方の秘密に迫る一冊であります。三宅香帆の「話が面白い人は何をどう読んでいるのか」について解説していきます。 実はその秘密は単なる読書量ではなく本の読み方、もう少し言えばインプットした情報を自分の中でどう解釈するかにあるということになります。速読術や多読術のようなテクニックの話ではありません。読んだこと、見たこと、聞いたこと、すべてを自分の言葉で語れる面白い話のネタに変えるためのいわば鑑賞の技術について書かれています。ただの情報を消費者で終わるのではなく、自分だけの意味を見出す意味の創造者になるためのヒントを得ることができます。 この5つから、あなたの会話を、そして世界の見方すらも変えるかもしれないインプット術の核心部分を探っていきます。読書とは、話のネタ帳を作ることであります。これは、ただ情報をインプットするだけではなく、本を読みながら感じたことや、考えたことをいつでも引き出せるネタとして,ストックしていく、そういうイメージであります。そのような活動を鑑賞の技術として捉えていきます。普通、鑑賞というのは絵画や音楽を思い浮かべるかもしれませんが、この本では読書も同じであるということです。本の内容を受け身で摂取するのではなく、能動的に味わって解釈して、自分のものにしていく。その一連のプロセスが鑑賞ということになります。 読書というと、つい勉強や知識の吸収みたいに、何か正解があるようなイメージで捉えがちですが、鑑賞と捉えると、よりクリエイティブな,自由な行為に思えてきます。間違いというのはなく、自分がどう感じたかがすべてであります。情報を受け取って「知っている」で終わる人と、それを干渉して自分なりに語れるようになる人の違いが大きく分かれます。 話が、面白い話ができるという人は例外なく後者であります。では、どうすれば読んだ本を単なる知識から語れるネタに昇華させるのでしょうか。特に重要な5つのポイントを,これから説明していきます。 まず一つ目のポイントが比較することです。多くの人が無意識にやっているかもしれませんが、同じジャンルの中だけで比べるのではなく、全く関係ないありとあらゆる作品と比較せよということです。人間が得意なことは比較して組み合わせることでもあります。全く異なる領域にある2つのものを、結びつけた時に予期せぬ化学反応が起きて、新しい意味が生まれます。例えば、最近読んだビジネス書に書かれていた「組織論」と、昔見た映画に出てきた船のクルーの関係性を比較してみるとかです。ビジネス書で言っていた心理的安全性を高めるリーダーシップは、映画で船の中でやられていたことみたいに、片方だけしていても出てこない視点があります。全く違うジャンルを混ぜて新しい文脈を作り出すことで、誰も思いつかないような独自の視点が生まれます。 これがあの人の話は、切り口がユニークだと思わせる源泉にもなります。全く関係のないジャンルのもの同士を結びつけるのは、発想力が要ります。 日常的にどういうことを意識すれば、バラバラな知識が、点と点をつなぐ星座みたいに見つけやすくなるのでしょうか一つコツがあります。これは、何かに似ていないとか、常に自問自答をする癖をつけるということです。本を読んでいるとき、映画を見ているとき、誰かの話を聞いているとき、どんな,時でもこの構造のこの感情この展開前にもどこかで見たものと似ているなぁと考えることです。そのどこかの範囲を自分の専門分野とか好きなジャンルに限定しないそれだけで脳は勝手につながりを探し始めます。最初はうまくいかなくても繰り返すうちに思考の瞬発力が高まっていきます。常に似ているもの探しのアンテナを張っておくわけです。そうやって自分だけのつながりを見つけられれば、それはもう誰にも真似できない自分だけの話のネタになります。そして、そのつながりはあなただけのものだからこそ話に独創性が出て、人が惹きつけられるということです。比較することで独自の視点が生まれる。 その視点をどうやって深みのある話にすれば良いのでしょうか。単なる思いつきで終わらせないために、そこで重要になるのが2つ目のポイント、抽象化するということです。物語の具体的なあらすじや出来事から、より大きなテーマや教訓、普遍的なパターンを抜き出す作業になります。非常にラディカルで興味深い視点があって、抽象化は読者の仕事であり、作者には真似できないものでもあります。作者には作品に込めたかったテーマというものを確かにあるはずです。読者がそれを完全に無視して自分の解釈だけを押し付けるのは、果たして鑑賞と呼べるのでしょうか。作者の意図を汲み取る努力は重要です。ただ、本が言いたいのは、作者はあくまでも具体的な物語を作り出すプロであって、その物語から人生とは何かとか、愛とは何かといった普遍的な意味をどう吹き出すかは、最終的には読み手に委ねられるということです。 例えば、ある物語を読んで、「これは夢を追う若者の挑戦と挫折の物語だ」と要約する人もいれば、「いや、これは変わりゆく社会と、それに合う古い価値観と対立の物語だ」と要約する人もいます。どっちも間違いではありません。むしろその解釈の違いこそが面白いということになります。抽象化は自由なものであり間違いはないとあります。なぜなら私たちは自分の人生経験や価値観というフィルターを通してしか物語を読むことができないからです。そのフィルターを通して物語から自分だけの教訓を引き出す。このプロセスそのものが鑑賞の醍醐味であり、あなたの言葉に深みを与える源泉にもなります。つまり、本の内容を誰かに話す時も、ただあらすじをなぞるのではなく、この本で読んで色々考えたけど、私は結局人は変わりたいと願いながらも,変われない自分をどこかで愛しているという話だと思ったんだよというように、自分なりの抽象化されたテーマを語ることが大事になります。それができれば話は一気に立体的になります。単なる情報の伝達から、あなたの思想や人間性を伝えるコミュニケーションに変わる。聞き手は本の情報だけではなく、あなたのものの見方そのものに興味を抱くようになりますから、話が面白くなります。 そして3つ目は 「発見する」です。これがまた面白い視点であります。書かれていないこと、不在を読むことこそ批評の醍醐味であります。これは今まで作者が書いたことが全てだと思っていましたけど、そこに不在を探すという視点はなかったですね。なんかミステリー小説の探偵みたいです。まさに探偵の視点です。作者が意図的に隠したもの、あえて語らなかった背景、セリフの裏にある本当の気持ちを読み解くということです。作者は何かを隠したがっているという少し疑いの目を持って読んでみると良いです。例えば、ある家族の物語で食卓のシーンを何度も描かれるのに、なぜか母親だけが一度も発言しないとしたら、なぜ作者はこの母親を沈黙する存在として描いたんだろうと考えてみるわけです。その不在や目が、実はその家族が抱える問題の核心を示唆しています。そうすると、読者が単なる文字を追う作業から、作者との知的ゲーム宝探しのように変わっていきます。そして、その隠されたピースを発見した時に、物語は一層輝きを増すということになります。 このシーンで主人公が黙り込んだのは、きっと子供時代のあのトラウマを思い出していたからに違いない。作中では直接描かれていなかったけど、そう考えないとあの行動つじつまが合わないぞ、といった推理です。ただ、そこで一つ疑問が湧きます。その発見が本当に作者の意図したヒントなのか、それとも単なる自分の思い込み、深読み過ぎなのか、その境界線というのはどこにあるのでしょうか。その線引きは常に曖昧ですが、一つの目安はテキストに根拠があるかです。自分の解釈を支える描写や付箋が作品の中に複数見つかるかどうか。自分だけの妄想で終わらせないためには、必ず作品の中に戻って証拠を探す作業が必要になります。たとえそれが自分の深読みだったとしても、そのプロセス自体が作品を多角的に味わう訓練にもなります。自分だけの発見は、誰かに話したくてたまらなくなる最高のネタになります。確かにこの絵が一見ハッピーエンドに見えるけど、実はラストシーンのこの小物にバッドエンドを示唆する裏設定が隠されているんじゃないかと思って、なんて話をされたら、思わず詳しく聞かせて、となります。それができると、他の人とは全く違うレベルで作品を語れるようになります。 次に、よりマクロの視点で、社会や歴史という大きな文脈で作品を捉える視点があります。セットで考えると分かりやすいです。流行と不易です。つまり、変わるものと変わらないものを両方見ることです。まず流行から見ていきましょう。これは「時代の風」を読むということです。今、なぜこの作品がこれほどヒットしているのか。この時代に生きる人々が無意識に何を求めているのか。この作品が持っている、これまでの作品にはなかった新しさはどこにあるのか。そうした同時代的な視点を持つことです。例えば、数年前に大ヒットした作品を分析して、パンデミックを経て、人々がつながりとか絆といったものを強く求めれるようになった。その渇望にこの物語がうまく応えたから人気が出たんだろうなとか、そういうふうに考えるわけです。この視点があると、作品を現代的な文脈の中で語られることができます。ただ面白かったで終わるのではなく、今の私たちにとってこの物語は,こういう意味を持つんだという、より大きなスケールで話をすることができるようになります。自分の感想が社会批評的な鋭さを持つようになるということです。 一方、もう一つの雰囲気、つまり変わらないものを見る視点とは何でしょうかこれは時代を超えて、受け継がれる普遍的なテーマや物語のパターンのことです。神話や古典がなぜ今でも読まれ、強い影響力を持つかというと、そこには人間の根源的な感情に訴えかける普遍的な物語の型が繰り返し描かれているからなんです。例えば、英雄の旅立ち、挫折と再生、禁断の恋。「親子の葛藤」といったテーマです。今、私たちが熱狂している最新の作品も、実は何百年、何千年も、前から語り継がれてきた物語のパターンを現代風にアレンジしたものに過ぎないのかもしれません。古典的なテーマを知れば知るほど、物語を読むことは面白くなります。目の前の物語が、人類が語り継いできた壮大な物語の系譜の,どこに位置するのかがわかるようになると、その面白さも倍増します。一点の点が壮大な歴史という線の上に位置づけられる、そういう感覚です。この流行と不易という時間軸における2つの視点を持つことには、具体的にどんなメリットがあるのでしょうか。これは会話の幅と深さを劇的に広げます。常に世代が違う人と話すときに絶大な効果を発揮します。自分の好きなものが相手の知っている古典や名作とつながるわけだから、共通の道標が生まれます。今この瞬間の流行の話をしているようでいて、その背景には数千年の不易の歴史まで理解していることを示せる。これが会話に圧倒的な深みと,説得力を与えるようになります。友好だけを追っている、人とも古典しか語らない、頭の硬い人とも違う、両者をつなぐブリッジのような役割を果たすことができるようになります。 比較、抽象化、発見、そして流行と不易、これらを意識するだけで、明日からの読書体験、世界の見方そのものがガラッと変わりそうです。単純に本を読む技術ではなく、映画を観たり、音楽を聴いたり、あるいは人の話を聞いたりしている時にも応用できる、まさに万能の鑑賞の技術と言えます。

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新年のご挨拶

新年あけましておめでとうございます。 昨年の振り返り:成長への飽くなき探求 昨年は、自らの成長が関係者への推進力になるとの信念のもと、内なる変革に邁進した一年でした。 私自身の話し方に磨きをかけ、考えを的確に言葉にするトレーニングを重ねると同時に、アンガーマネジメントや経営心理学といった新たな分野の学びも始めました。こうした内省から得た知見は、自分の中だけに留めるのではなく、広域経済連携の発展のために関係者の皆様とも共有しています。 また、学んだことを実践に移し、事業連携に不可欠な人的リソースの底上げを目指して「キャリアコンサル制度」を導入いたしました。これにより、関係者の一人ひとりが持つ課題に、より深く向き合う環境整備を進めております。各種イベント活動に足を運び、社外活動にも精力的に取り組む中で、常に実体験の感覚を肌で感じ、自らの存在意義を問い続けてまいりました。 こうした内面と現場での経験を通じて、成長の鍵は常に「人」にあると再認識いたしました。その確信を胸に、本年は新たなテーマを掲げたいと思います。 2026年のテーマ:「人との出会いと繋がり」 今年のテーマは「より人に会う」こと 本年は、人との「出会い」と「繋がり」を何よりも大切にする一年にいたします。 私たちの目指す未来:幸福への貢献 私の全ての活動は、関わる皆様を幸福へと導くためのものです。その実現のため、自ら率先して、社内外で「馬が合う関係作り」を進めてまいります。強固な信頼関係こそが、個人と組織の持続的な成長の礎となると確信しているからです。 結びの言葉 結びに、皆様のより一層のご健勝とご発展を心よりお祈り申し上げます。 本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。 市川 敦士

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ブランド力を高める

251229 ブランド力を高める 企業が永遠のテーマとして掲げる「ブランド力」これについて説明していきます。 現在では、これほどまでに「ブランド」や「付加価値」という言葉が重要視されているのか。これには、単純に良いロゴを作ることや、キャッチャーなコピーを考えることや、そのような話ではありません。組織がどうあるべきか、その根幹が問われていることになります。 企業がブランディング戦略をどのように考えるのか。そして、経営、トップ、またはリーダーの情熱やリーダーシップ、それから社員の内なる力を引き出すインナーブランディングに関連していきます。多くの企業が自社の強みを一貫したメッセージとして伝えられていないという壁にぶつかります。 ブランドバリューチェーンについて、これはブランド構築のプロセスを分解して、自社の課題が一体どこにあるのかを可視化するためのフレームワークです。ブランドを形作る価値の源泉を大きく,3つの柱で捉えていきます。専門価値、人材価値、社会価値のの三つです。 専門価値は商品やサービスの独自性や優位性であり、いわゆる本業の強さになります。 次に人材価値です。これは従業員のスキルやエンゲージメント、つまり人の力です。 そして最後に、社会価値。企業の社会貢献性や存在意義。最近ではパーパスに近い概念です。多くの企業は、技術力、つまり専門価値は高いということを一点で突破しようとありがちです。しかし、それだけではもろくなってしまいます。 例えば、素晴らしい技術を持っていても、それを支える社員のエンゲージメントが低ければ、つまり人材価値が低ければ、いずれ技術は陳腐化して、人は離れてしまいます。逆もあります。社員の結束は固いけれど、社会的な意義を見出せない事業であると、働く誇りを持つことは難しくなってしまいます。 大切なのは、これら3つが企業のビジョンという一本の指針で連なっていくことであります。この一貫性こそが、顧客の心の中に、あの会社らしいという揺るぎない信頼感を築き上げていきます。つまり、ブランドづくりは、外に広告を打つ前に、まず社内に向けて自分たちの行動指針を作るような作業になります。専門と人材と社会という三権分立を、ビジョンという行動指針で束ねていきます。 その行動指針であるビジョンを制定して、その精神を組織全体に浸透させることは、誰の役割なのでしょうか。それを表すことが、経営トップ、またはリーダーが変われば、組織も変わるという、かなり強い意志です。 ブランドバリューチェーンは、戦略的な設計図のようなものであり、声高に叫んでいく経営トップまたはリーダーの本気というエンジンがなければ、1mmたりとも前進はしていきません。そのような関係性があります。経営トップがこの人は本気だという姿勢を見せることが最大の説得力になります。本気というのは、大声で叫んでいても伝わるものではありません。 経営トップがやるべき具体的な3つの行動があります。 1つは、会社の未来像を自分の言葉で語り続けることです。借りてきたような言葉ではなく、時にはかっこ悪くてもよく、自分の内から出た言葉で語ることが大切になります。 2つ目は、学びの機会をおろそかにせず、メンバーの成長に投資することです。口先だけではなく、有り金を使って社員の成長にかける姿勢を見せることが大事になります。 そして3つ目が、社員とのコミュニケーションを諦めない忍耐力です。コミュニケーションの一丁目1番地は、相手としっかりと向き合うことであります。これは、都合の悪い話から逃げないという覚悟の表明でもあります。 しかし、経営トップまたはリーダーが、そこまで本気でビジョンを語っても、それが現場の社員一人一人にまで浸透しなければ意味がありません。浸透させるプロセスについて、具体的な方法としては、インナーコミュニケーションまたはインナーブランディングとなる手法を発揮していきます。呼び方は違いますが、目指すところは。同じになります。 経営トップのエンジンから発揮される生み出した熱量を、どのように組織の隅々までに伝えていくか、伝わっていくかということが大事になります。 インナーコミュニケーションには、6つのステップで整理されます。認知、理解、共感、実践、評価、定着。 これは。ロジカルな話になりますが、ここで大事なことは、共感性を生むということです。心から共感して、企業がコントロールできるようになります。説明だけでは、共感は生まれません。 カルチャーブックやビジョンマップを作成して、ぼんやりしていた会社の思いに、くっきりとした輪郭を与えていきます。カルチャーブックは、企業の行動指針をまとめた冊子でありますが、それを配布しただけでは、ただの分厚い紙切れになってしまいます。重要なのは、その作成プロセスに社員を巻き込むことです。ある企業の例で、素晴らしいカルチャーブックを作ったのに、半年後には誰も読んでないという実情もあります。原因は、そこに書かれた挑戦を称えるという言葉とは裏腹に、実際に挑戦して失敗した社員が評価されない人事制度が残っていたからです。言葉と実態が乖離してしまっていました。 ビジョンマップというのは、社員一人一人が、会社がこうなったらいいなとか、自分はこうなりたいという夢や希望を付箋に書き出して、大きな模造紙に張り出すワークショップです。これを行うと、経営トップが思っている会社の未来と、社員が望む未来の間に、驚くほどのギャップがあることがわかったりします。そのギャップを、対話を通じて埋めていくというこのプロセス自体が、社員にとって自分もこの会社を作っている一員なんだという強烈な当事者意識、つまり共感を育むわけです。 ただビジョンを共有するだけではなく、そのビジョンが実現した先に、自分の幸せな未来もしっかりと描けるか、そこまでつなげることができて、初めて人は自ら動こうと思うのかもしれません。 それでも、まだハードルはあります。ビジョンに共感しても、日々の業務に追われる中で、新しい挑戦をすることに恐れてしまう。失敗したら評価が下がるかもしれないと思ってしまう。だからこそ、変化を恐れず、失敗を許容する文化の醸成と、そのための人事制度の刷新が不可欠になってきます。 これには、経営トップの覚悟が再び問われることになります。企業では、新しい挑戦を評価しようとしても、結局は短期的な売上目標を達成した社員の方が、高く評価されてしまいがちです。評価項目にいくら売上を上げたかだけではなく、どれだけ価値ある失敗をしたか、といった指標を加えるくらいの抜本的な変革が必要になります。価値ある失敗の数、それくらいやらないと、誰もリスクを取らなくなるものです。 デジタル化の台頭により、この覚悟の重要性を強調していきます。デジタル技術の陳腐化は、あまりにも早いものであります。だから、一度やれば十分というものではありません。経営トップが、自分はデジタルに疎いと認め、若手の意見に耳を傾け、彼らに権限を委譲する。そして、彼らの失敗を許容する。これができない企業は、あっという間に時代に取り残されると警鐘を鳴らしていきます。意思決定の難しさもあります。 情報が多すぎても少なすぎても判断は鈍ります。過去の成功体験が、今の正しい判断を邪魔することもあります。そこで、解決策として提案されるのが、仮説思考の訓練であります。これは、単に思いつきで行動することとは違います。例えば、新しいAI技術を使えば、顧客サポート業務をどのように効率化できるかという仮説を立てる。次にそれを,まとめ上げて、社内やお客様に話してみるのです。すると、そのアイデアは良いけど、リスクはないかとか、それなら、このような技術の方が良くないかとか、フィードバックがもらえます。この小さな検証を繰り返すことで、仮説の精度が徐々に上がっていきます。大きく失敗する前に、小さく軌道を修正していき、それが変化の速い時代における意思決定の方法でもあります。 ブランドを強化するブランディングというのは、結局自分たちは何者で、どこへ向かうのかという一本の壮大な物語を、社内外に対して手を変え、ひねを変え、語り続ける営みでもあります。そして、その物語は、経営陣だけで作るのではなく、社員一人一人の小さな挑戦や、失敗して、そこからの学びによって、より豊かになっていくものでもあります。その物語の核となるのが、ブランドパーパス、つまり事業の存在意義であります。かつては、「顧客のため」という視点が中心でもありましたが、現在では、それだけでは足りません。社会や地域、世界規模といったより広い視点に立って、我々が存在する意味は何かを語る必要があります。 このパーパスが明確であればあるほど、社員は日々の業務に大きな意味を見出すことができます。その物語をより具体的に組織の形として示していくのが未来の組織図という考え方にもなります。企業のストーリーには当然始まり、つまり創業のきっかけがあり、目指す姿があるわけです。この目指す姿の絵、つまり未来のビジョンを、具体的な組織図のレベルまで落とし込んで描いてみることです。五年後、十年後、我々の会社はどんな部署ができていて、社員はどんな役割を担って、どのような表情で働いているのか。この未来図を共有することで、経営者も社員も現在地からたどり着くとこまでの道のりを具体的にイメージできるようになります。自社のストーリーを他人ごとではなく、自分ごととして語れるようになるということです。それができれば、どんな時代や環境の変化があろうとも常に社会や顧客が満足する付加価値を提供し続けられることになります。そのような企業は、永続への道を開くことができます。これが、戦略論とリーダー論における共通した結論ということになります。 ブランディングとは、まず、経営トップがエンジンとなって未来を語る覚悟を決めることから始まります。そして、その情熱をインナーブランディングという仕組みを通じて組織全体に浸透させ、社員一人一人が挑戦と,価値ある失敗をできる文化と評価制度を整える、その結果として生まれる一貫した行動こそが、社会からの信頼と共感、つまり、本物のブランド力を築き上げる、ということになります。

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なぜ、あの社長には優秀な人材が集まるのか

251229 なぜ、あの社長には優秀な人材が集まるのか 人材を惹きつけるリーダーシップと組織文化について説明していきます。 超一流のリーダーは、人が集まりたくなる舞台を作ることを意識します。普通は逆に考えます。まず優秀な役者を探して、その人たちに合った舞台を考える。しかし、私は逆の考えです。先に舞台を作り、それが大事になります。この逆転の発想が何を意味するのかを説明していきます。 リーダーの最も重要な仕事は、未来づくりと仲間づくり、この2つに集約されます。リーダーが語る未来のビジョンについて、こんな未来を実現したいんだという思い。それに対して周りがどう心を動かされるか。そこが全てということになります。この人の夢を応援したいや、この会社とならなんか面白いことができそうだとか、そういう感情的な共感が人を惹きつける力になるというわけです。ロジックで説明するのではなく、感情で共感してもらうことになります。 自分が今いる組織を思い浮かべてみてください。リーダーはWhyなぜやるのかを語っていますか。それともHowどうやるのかという指示をばかりをしていますか。その違いは大きいものです。日々の仕事の楽しさに直結します。要点は、Howの前にWhyを伝える重要性です。つまり、我々の存在意義や社会に対する約束、それを共有することで仕事がただのタスクではなくなります。自分が参加している壮大な物語の一部へと変わります。 その時、人は自律的に、そして創造的に動き始めます。そのストーリーに本物感を与えることが大切になり、私は創業時の精神を大切にして、社会や顧客からの信頼に応え続ける、そういう一貫した姿勢をもちます。口先だけの美辞麗空はすぐに見抜かれてしまいます。行動が伴わないWhyは、いわば空虚なスローガンしかありません。日々の小さな意思決定の中に、そのWhyがしっかりと反映されているか、その積み重ねが揺るぎない信頼になり、つまり本物感を創出するということになります。Whyで感情に訴えるのが一番であります。その思いをどうやって具体的に形にして、社内外の優秀な人たちを巻き込んでいきます。 自社の商品を売る前に、まず価値観を共有する仲間を集めるための魅力的な場面や物語を創造する戦略です。商品も売る前に仲間を集めます。その場のテーマを、社会課題というより大きな視点から捉えていきます。例えば、地域の過疎化を繰り止めたいとか、未来の子どもたちのために持続可能な環境を作りたいとか、誰もがそれは大事だと思えるテーマで舞台を作ります。 その舞台が魅力的であれば、同じ問題意識を持つ人々が、顧客や社員やそういう垣根を越えて自然と集まってきます。そして、その集まった人たちの前で、自社がこの課題、我々ならこう解決できますと主役として登場していきます。先に、観客と,共演者を集めて、そこに満を持して主役が登場するみたいになります。社会課題への取り組みが、企業にとって短期的な利益のための本質ではなく、心からWhyに基づいていて、もしそれが本物なら、その活動は一貫性を持ちます。長期的に継続されます。人々はその一貫性を見て本物かどうか判断して、口先だけならすぐに見抜かれてしまいますから、本物かどうか試されるわけです。 ある企業が,消費者インタビューから人々は人とのつながりに飢えているという仮説を立てました。そして自社の古いという一見ネガティブな特徴を昭和の懐かしさとか人の温かさを体感できるという新しい価値、つまり新しい舞台に転換しました。これは見事な発想の転換です。弱みが最大の強みになるという素晴らしいことです。リフレーミングです。これは自社の資産を深く理解しているからこそできる芸当でもあります。さらに大きなスケールではトップ自らが感じ、良い暮らしと社会という壮大な舞台を作り上げた企業の例も挙げられています。こうなると、個々の商品をいちいち説明する必要がなくなります。その舞台に参加することで、世界観の一部になること自体が、消費者にとって価値になる企業の思想がブランドそのものになります。 次に、どうやって人の熱量を維持して高めていくのか。社員一人一人を主役として扱うことが大事になります。会社の目指す未来、つまりWhyを体現しているような人材を意図的に引き上げていきます。そしてその活躍を社内に広く共有して、あの人のようになりたいとか、ああいう働き方を目指すような具体的なロールモデルを提示するわけです。一人の英雄の物語がみんなの物語になっていきます。例えば、ある社員がお客さんのためにマニュアルにない対応をして非常に喜ばれたという話を、ただ美談で終わらせません。それを社内報の記事にしたり、全社会議で本人に直接語ってもらったりして、これが主役にするという具体的なアクションです。誰を主役として取り上げるかで、会社が本当に大切にしているという無言のでも強いメッセージになります。社員本人のストーリーを友人や知人のネットワークを通じて広げていくことも推奨していきます。これは今の時代ならではのアプローチでもあります。会社の公式発表よりも周囲の人のネットワークを通じて信頼できるという感覚は誰にでもあります。会社のメッセージをより信頼性の高い個人の物語として広めるために、これは強力な手法です。 ただ、この社員を主役にする戦略には難しさもあります。誰を主役に選ぶかという社内人事関係の問題とか、主役になれなかった社員のモチベーションをどう保つとか、その課題は必ず出てきます。そこがまさにリーダーの腕の見せ所になります。 大切なのは、特定のスタープレイヤーだけを称賛するのではなく、様々な形で貢献している多様な社員にスポットライトを当てるということです。そして、英雄の物語をあの人は特別だからで終わらせず、彼の行動は我々のホワイを体現している。皆さんもそれぞれの持ち場で実践できるはずだと。全社員の行動につなげるメッセージを発信し続けることです。そして、この文化を根付かせるために、トップがすべきこととして、こだわりと割り切りを考え抜き、日々の対話でしっかりと浸透させることが重要であります。トップダウンの命令だけではなく、対話を通じた丁寧な浸透が大切であります。これもWhyの共有に通じます。こだわりは会社の根幹であるWhyや価値観、絶対に譲れない部分です。割り切りというのはそれ以外をHOW、つまり具体的なやり方の部分です。Whyには徹底的にこだわることをして、HOWは現場の社員を信頼して大胆に任せる。そのメリハリが、社員の当事者意識とクリエイティビティを引き出す上で非常に重要になります。 これらすべてを実践できるリーダーには、一体どんな資質が求められるのでしょうか。どんな状況でもブレない一貫性と、やはり本物感です。そしてもう一つ非常に重要なのが「人間くさいHow」という表現です。人間くさいHow、洗練されたスマートなHowではなく、これは人の意識や,行動にどう働きかけるかという非常に人間的なアプローチの重要性を示しています。机上の空論や綺麗な理屈だけでは人の心は動きません。多様な価値観を持つ人々の感情の機微を察し、時にはぶつかり合いながら信頼を築き、行動を促していきます。その泥臭くて試行錯誤に満ちた生々しいプロセスこそが成果を生む鍵でもあります。つまり、完璧でスマートな戦略家であることよりも、少し不器用でも人の心に寄り添える共感力のある人間であることの方が重要であります。結局のところ、どんなに立派なWhyを掲げて、どんなに巧妙な舞台を用意しても最後の最後で多くの仲間を巻き込めるかどうかはあの人が言うなら信じてみようとか、この人と一緒なら苦労も楽しそうだと周りに思わせるその人自身の魅力にかかっています。共感と信頼の,最終的な価値はそこにあります。今の日本には、そうした力強い言葉を持つリーダーがもっと必要だと、そういう考えがあります。 まず、なぜやるのかという根源的な問いから始めて、人々が思わず参加したくなる魅力的な舞台を築きます。そして仲間になった社員たちをその物語を英雄にする。これが優秀な人材を惹きつけて離さない、リーダーシップの様態とも言えます。 自社が本気で取り組むべき社会課題、それを解決するための舞台をどう構想するのか、しっかりと考えていきます。自社の技術やブランド、人の知恵といった無形の資産を棚卸しして、それを活用して人を巻き込む新しいストーリーを。考えられないか、思考を巡らしていきます。そうやって発想を広げてみると、意外なところに舞台の種が眠っている可能性が十分あります。

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251222 マネジメント力を鍛える

マネジメント力の本質と向上法について考察していきます。マネジメント能力は生まれつきの才能だと思われがちでありますが、意識とトレーニングで身についていく技術でもあります。単なるスキル論を述べるのではなく、優れたリーダーシップの根底にあるものは一体何であるか、その本質について探っていきます。 世間では、KPIやフレームワークと。という話が多くありますが、最終的に行き着く結論が「人間理解」つまり「情の深さ」というとても人間味臭い要素であります。そもそも、才能であるか、技術であるか、この議論がよく展開されていきますが、マネジメントは人を介して行う技術であると定義できます。単にプロジェクトを管理するということとは、少し,次元が違う話になります。技術である以上は向上させられるということも前提としてあります。 まず、人のことをよく知らなければ始まることではありません。つまり、人間理解です。洗練された戦略論や最新ツールを学んだとしても、それを使うのも、その影響を受けるのも、結局は感情を持った生身の人間であります。人間理解の象徴として、経営の神様、松下幸之助が挙げられます。人使いの達人とまで言われた強みは一体どこにあるのか。それは、彼が持っていた独特の人間観でありました。人をどう見るかという混沌的なスタンスです。有名な逸話があります。優秀な技術者を周囲の猛反対を押し切って全く畑違いの営業部門に移動させたという話です。普通に考えたら,かなり無謀にも聞こえます。彼はその技術者の専門スキルだけを見ていなかった。その人の物事の本質をつかんで、誰にでも分かりやすく説明するのが抜群にうまいという本質的な才能を見抜いていました。これこそが単にスキルセットで人を判断するのではなく、 その人全体を深く見て、可能性を信じる人間観の現れであります。この人間観の根底にあるべきなのが、人を愛すること。さらに踏み込んでいくと愛情ということです。愛情という言葉がビジネスの文脈に出てくると、少しふわっとした精神論みたいに聞こえてしまう部分もあります。 愛情は決して感傷的な話ではありません。むしろ相手の成功を心から願って、そのためなら厳しいフィードバックも厭わないという本気の関与を指しています。その人の表面的なスキルや経歴だけではなく、その人が,内に秘めている可能性や、本人すら気づいていない強みを本気で引き出してあげたいと願うこと、その深いレベルの関心があるからこそ、その人を一方の側面だけで捉えるのではなく、人と人をつなぐ才能がある、みたいな常識を超えた本質が見えてきます。これが愛情と適材適所がつながるメカニズムになります。本気の関与という、深く相手を見ようとする姿勢そのものがマネジメントであります。そして、その人間理解を深めるプロセスで、人そのものも成長していきます。 人は考え方が変わることで、成長して人生が変わります。その考え方の変化を促す決定的な要因が2つあります。1つは、良書に触れることです。そしてもう1つが、自己能力を引き上げてくれる他者との出会い。非常にシンプルですけれど、志をついています。注目すべきは、どちらも自分以外の外部からの刺激であるということです。人は自分の中だけで考えていてもなかなか変われません。自分の殻を壊してくれるような本や人との出会いこそが成長の起爆剤になるというわけです。 マネージャー自身もこうした出会いを求め続ける必要もありますし、同時に部下にとっての自己能力を引き上げてくれる他者に自分自身がならなければならないということでもあります。これはなかなかタフな役割です。学び続けるものであり、同時に他者を生かすものでなければなりません。その両輪が求められるわけです。 そうした個人の成長を支える全体像として、マネジメント力が育まれるプロセスを3つの要素に分解していきます。資質、環境、そして本人の選択、この3つです。資質は、生まれ持った才能や性格、そして後天的に伸ばせる部分も含まれるとされるのが救いであります。次に環境、特に周りに目標を達成してくれるような優れた人がいるかどうかが重要であります。そして最後が本人の選択。どんな道を選ぶかという意思決定です。 資質、環境、選択、この3つはどう関係し合っているのか考えていきます。植物を育てることに例えると分かりやすいかもしれません。資質は種みたいなものです。もともとポテンシャルでもあります。そして環境は土壌や天候です。豊富豊かな土壌で太陽の光を浴びれば、種はよく育ちます。選択はどの土壌にその種をまくかとか、毎日水をやるかという農夫、その行動そのものであります。 多くの人は良い環境に恵まれないと言って嘆きますけど、良い本を手に取ることや、誰に会うか決めることや、そういう日々の小さな選択こそが自分の環境を主体的に作り出すということになります。良い選択を続ければ環境が良くなり、それが自分の質をさらに引き出してくれるというポジティブな循環がうまくいきます。逆に、悪い選択が悪い環境を呼んで、せっかくの資質を腐らせてしまうということもありえます。 これらのすべての土台に、やはりその人の人間観が透けて見えることになります。結局、出発点に戻ってきます。非常に美しい構造です。どんな本を選択するか、どんな人を素晴らしい環境だと感じるか、そのすべてに人をどう,見ているかという、その人の哲学が反映されます。だからこそ、小手先のテクニックではなく、まず自分自身の人間観を磨くことが重要だというメッセージにつながってきます。優れたマネジメント力を持つ人物とは、突き詰めれば情の深い人であり、情という言葉が結論に出てくるのは、なぜなのでしょうか。なぜなら、人は理屈だけでは動かないという、絶対的な事実に基づいているからであります。人は正論だけを言われても心が動きません。最終的には、「この人についていきたい」とか「この人のためなら頑張れる」って思わせる人間的な魅力、つまり情に引き継げられて、この情の深い人と人っていう言葉をもう少し分解すると、先ほど話した、また本気の関与ができる人ということになります。 情というのは、ただ優しいとか、感情的ということではありません。むしろ、相手の成長を心から願うからこそ、時には厳しいことも言う。部下の失敗を自分の責任として引き受ける部下が、本当にやりたいことのために、組織の壁を壊してでも道を作ってあげようとする。そういった相手に向けられた熱量のある働きかけそのものが情であります。この熱量こそが、人を惹きつける求心力の源泉であり、マネジメント力の鍵を握ると結論付けています。そう考えると、目指すべきリーダー像は、生まれ持った資質があって、それに甘んじることなく、良書や人との出会いを選択して、良い環境に身を置いて、学びによって資質を高め続ける。そして、そのすべての行動の根底に、人への愛情、そこから生まれてくる情の深さがあります。才能だけでも、後天的な学習だけでも、その両方を統合して人間的な深みへと昇華させていきます。それが真のマネジメントの道です。 才能か、技術かという二元論的な問いから始まった探求は、最終的に愛情や情の深さという人間的な本質へたどり着きました。マネジメント力とは、人をどう動かすかという操作的な技術ではなく、人をどう愛し、どう関わるかという自分自身の生き方そのものが問われる営みであります。

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