260302 ビジネス成長の鍵を握る「人間的魅力」と「信頼」の心理学:人を動かし業績を上げるための本質 1. イントロダクション:ビジネスの本質は「Win-Winの人間関係」にある ビジネスの本質とは何か。それは、顧客、上司、部下、そしてパートナーと揺るぎない「Win-Winの関係」を築き、その総体として業績を上げることである。経営心理学の視点に立てば、商品力や戦略以上に、関わる人々を説得し、自発的な行動を引き出す「影響力」こそが、業績を左右する最大の変数であると断言できる。 顧客に選ばれ、部下が最高のパフォーマンスを発揮し、上司があなたの提案を承認する。これらすべての成功は「人を動かす力」に集約される。現代の飽和した市場において、小手先のスキルはもはや通用しない。人を動かし、結果を出し続けるために不可欠な「人間的魅力」と「信頼」の正体を、論理的に解き明かしていく。 2. 人を動かす黄金律:アリストテレスの「説得の三要素」と脳の構造 2300年前から現代に至るまで、対人影響力のバイブルとして君臨し続けるのがアリストテレスの『弁論術』である。彼は人を動かすために必要な要素を以下の3点に集約した。 この古典的真理は、最新の脳科学とも驚くほどの一致を見せている。人間の脳は、知性・理性を司る「大脳新皮質」と、感情・本能を司る「大脳辺縁系」で構成されている。人を動かすには、これら両方の脳から「OK」をもらわなければならない。 さらに本質を突けば、影響力は「人間的信頼・能力的信頼」という強固な土台の上に、「情緒的対話・論理的対話」を積み重ねた四位一体の構造によって発揮される。どれほど論理的(ロゴス)であっても、相手の感情(パトス)が「この人を認められない」と拒絶すれば、人は動かない。これが返報性の心理がもたらす現実である。 3. なぜ「スキル」だけでは人が動かないのか:言葉の重みは信頼に比例する 戦略を練り、交渉術を駆使しても成果が出ない根本原因は、例外なく「信頼の欠如」にある。言葉の影響力は、発信者に対する信頼の度合いに正比例するからだ。 例えば、待ち合わせに「毎回5分前に来る人」と「毎回5分遅れる人」を比較してほしい。このわずか5分の差が、無意識のうちに相手の心の中で「この人は信頼に値するか」という審判を下している。小さな約束を守れない人間の言葉には、何億円という契約を動かす力など宿るはずがない。 真の影響力を支える信頼は、以下の2軸で構成される。 「仕事はできるが人間的に軽蔑している人」の指示に、人は心からは従わない。これら両輪を揃えることこそが、リーダーに課せられた真の課題である。 4. 「人間的信頼」を構築する3つの柱:離職率と業績に直結するあり方 抽象的な「人間力」という言葉で思考を停止させてはならない。人間的信頼を構築する具体的要素は、以下の3点に集約される。 ① 一貫性を保つ 人は一貫性のない相手に対して極めて敏感に不信感を抱く。「言行一致」はもちろん、特に注視されるのが「態度の一貫性」である。部下や店員など、自分より立場が下の人や距離の近い家族に対して取る横柄な態度は、その人の「本性」として周囲に鋭く観察されている。また、窮地やミスの際に他責に走らず、自責で冷静に対応できるか。この「平常時と危急時の差」が、信頼の貯蓄額を一気に決定づける。 ② 根源的欲求(ERG理論)を満たす 人間は「生存・関係・成長」の3つの欲求を持つ。経営者が最も重視すべきは「関係欲求(認められたい)」である。 挨拶すら疎かにする組織は、例外なく人間関係が希薄化し、離職率が高まる。これは単なるマナーの問題ではない。挨拶の欠如は、相手の存在否定に等しく、積み重なれば「事業縮小」や「倒産」を招く深刻な経営リスクとなる。相手に関心を持ち、傾聴し、労う。この「認める関わり」の徹底が、組織の生命線を守る。 ③ 利他的である(好欲が強い) 己の利益を優先する「私欲」ではなく、他者の喜びを自らの喜びとする「利他的(好欲)」な姿勢。世のため人のために動くリーダーの背中に、人は自然と引き寄せられるのである。 5. 自分を動かす力が他者への影響力に変わる:メタ認知と報酬予測 他者を動かそうとする前に、まずは「自分を動かす力」を確立しなければならない。実践を妨げる「面倒くさい、照れくさい、怖い」という強烈な負の感情を克服する知的な技術が必要だ。 スタンフォード大学の研究では、目標と日々の行動を紐付けるだけで、継続率が3倍に跳ね上がることが証明されている。感情に支配されるのではなく、感情を管理する側に回る。100%の克服は難しくとも、まずは「勝率50%」を超えることを目指すべきだ。その50%の差が、人生と経営を劇的に変える。 6. セルフイメージの変革:自己承認から始まる信頼のサイクル 「自己成就的予言」が示す通り、人は自らのセルフイメージに合致した結果を無意識に選択する。「自分はやると決めたらやる人間だ」というセルフイメージこそが、成功の源泉である。 「自信(自分からの信頼)」を構築するプロセスは極めてシンプルである。 「自分を認められない者に、他者を認めることはできない」という心理学的真理を知れ。自己承認ができて初めて、他者への純粋な賞賛が可能になり、好意の返報性によって周囲からの信頼が還ってくるのである。 7. 結論:経営者・リーダーが目指すべき「あり方」 「本気で悩むこと」は、停滞ではなく成長の種である。悩みには二種類ある。マイナスをゼロにする悩みと、ゼロからさらなる高みを目指す悩みだ。もし今、あなたに悩みがないのなら、それは自分の可能性を見くびり、制限を設けている証拠に他ならない。「自分の可能性はまだまだこんなものではない」と可能性を追求する経営者の姿勢こそが、部下や顧客を惹きつける最大の魅力となる。 自分自身との信頼関係を築くこと。それは「明日、玄関の靴を揃える」という、一見些細な約束を守ることから始まる。しかし、その小さな一歩を積み重ねることで形成される「強固なセルフイメージ」こそが、数千万円の契約を勝ち取り、組織の離職を防ぎ、揺るぎない業績を叩き出す最強の武器となる。 明日、鏡の中の自分と交わす小さな約束を違えない。その「あり方」が、あなたのビジネスの未来を決定づけるのである。
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チャップリン「独裁者」の演説
260301 チャップリン「独裁者」の演説が、なぜ今、経営者の心を震わせるのか:技術と効率の先にある「優しさ」の経営学 1. イントロダクション:効率化の果てに私たちが失いかけたもの 経営という終わりのない航海において、私たちはどこへ向かおうとしているのでしょうか。デジタル変革、生産性の向上、飽くなき利益の追求。その荒波の中で、ふと足を止め、鏡に映る自らの表情に戸惑いを感じたことはないでしょうか。 「人は自由に美しく生きていけるはずだ。なのになぜ私たちは道に迷ってしまったのか」 80年以上前、チャップリンが映画『独裁者』のラストで世界に投げかけたこの叫びは、現代のリーダーが抱える「孤独な葛藤」そのものです。 私たちはいつから、数字という名のバリケードを築き、市場競争という憎しみの連鎖に魂を毒されることを許してしまったのでしょうか。技術革新が進み、富が積み上がる一方で、私たちは人間としての最も根源的な「自由」と「美しさ」を、どこかに置き去りにしてはいないか。今、自らの胸に深く問いかける時が来ています。 2. 「スピード」と「富」のパラドックス:孤立する個人と深まる貧困 文明の進歩は、私たちに「速度」という魔法を与えました。しかし、その魔法の代償として、私たちは何を差し出したのでしょうか。 「スピードは速くなったが、人は孤独になり、富を生み出すはずの機会なのに私たちは貧困の中に取り残された」 経営の現場を見渡せば、このパラドックスは至る所に潜んでいます。ITやAIによって情報の伝達速度は極限まで高まりましたが、組織内の心の距離はどうでしょうか。皮肉にも、かつてないほど「孤独」を感じる人が増え、心の貧困が蔓延しています。 富を生むはずのシステムが、かえって格差を広げ、人を疲弊させる。これは単なる経済の問題ではありません。効率という名の「軍隊の歩調」に合わせることを強いた結果、個人の尊厳が踏みにじられ、組織が悲しみと殺戮(精神的な摩耗)へと追い立てられている。この歪んだ構造を正せるのは、システムではなく、リーダーの「意志」だけなのです。 3. 知恵の冷酷さと、いま求められる「優しさ」という戦略 私たちは、膨大なデータを分析し、最適解を導き出す「知恵」を磨き続けてきました。しかし、その知恵に「血」は通っているでしょうか。 「知識は増えても人は懐疑的になり、巧妙な知恵は人を非情で冷酷にした」 抜け目のない利口さ(Cunningness)だけで舵を取る組織は、やがて疑心暗鬼の沼に沈みます。どれほど優れた戦略も、信じ合える仲間がいなければ絵に描いた餅に過ぎません。今、心理的安全性が叫ばれる真の理由は、私たちの社会が「冷酷な知恵」の限界に突き当たっているからに他なりません。 経営者が今こそ手にすべきは、冷徹な計算ではなく、魂を震わせる「優しさ」という戦略です。 「優しさ」とは弱さではなく、人間が持つ最強の創造力です。人が人として尊重され、互いを慈しむ土壌があって初めて、真のイノベーションは芽吹くのです。 4. 技術の真の目的:人々を分断から結びつきへ チャップリンは、当時の最先端技術であった飛行機やラジオの存在意義をこう定義しました。 「飛行機とラジオは私たちを結びつけた。今も私の声は何百万という人々に届いている」 現代におけるSNSやAIも、その本質的な役割は同じはずです。しかし、現状はどうでしょうか。アルゴリズムによる分断、データによる人間の選別、不当な評価システムによる監視。これらは形を変えた「拷問」や「罪なき者の投獄」ではないでしょうか。 リーダーの使命とは、自社の技術を、誰かを排除したり支配したりするために使うことではありません。絶望している人々を救い、孤立している心を結びつけるために使うべきなのです。 「誰を救うために、我々は存在しているのか」。この根源的な問いに答える使命感こそが、技術に命を吹き込み、社会を変える力となります。 5. 結論:絶望を希望に変えるリーダーの決意 組織を率いるという重責に、時として心が折れそうになることもあるでしょう。しかし、覚えていてください。冷酷なシステムがどれほど強固に見えても、人間性の光を完全に消し去ることはできません。 「そんな人々に絶望してはならない。憎しみは消え去り、独裁者たちは死に絶え、彼らが民衆から奪った権力は再び民衆のもとに戻るだろう」 経営の本質とは、「権力の独占」ではなく「価値の還元」です。リーダーの椅子は、人を支配するための玉座ではなく、人々に力を与え、自由を分かち合うためのプラットフォームでなければなりません。 あなたが「数字」の背後にいる「血の通った人間」を見つめ直し、独裁的な管理から解放の経営へと舵を切るとき、組織は再び息を吹き返します。権力は再び人々の手に戻り、そこにはかつて失いかけた、美しく自由な世界が広がっているはずです。 今こそ、勇気を持って宣言しましょう。私たちは、効率の奴隷ではない。私たちは、愛と誇りを持った「人間」である、と。 さあ、顔を上げてください。私たちが創る未来は、必ずや希望に満ち、美しく輝くものになる。
個別の感情の調整 後悔
個別の感情の調整 後悔 後悔という感情は、決断力と行動力に影響するということですが、なぜかと言いますと、後悔の感情が強い人は、後悔することを恐れて、決断や行動ができなくなる傾向にあります。また、決断や行動をするときに勇気が必要になります。失敗してもその展開を受け入れて、後悔をしない人は、決断や行動がしやすく、勇気をあまり必要としない傾向にあります。人は失敗が怖いのではなく、後悔することが怖いとなります。決断ができない人、行動がない人は、なぜ決断ができないのか、行動力がないのか、それは失敗を恐れるからです。うまくいかなかったらどうしようと思って決断ができない。うまくいかなかったらどうしようと思って行動を起こさない。そして決断力がない、行動力がないことになるわけです。うまくいかなかったらどうしようとなぜ思うのか。それは失敗を恐れているからです。なぜ失敗が怖いのか。ここをよくよく観察していくと失敗するという事実が怖いのではなく、失敗をして「ああするんじゃなかった、こうするんじゃなかった」というふうに後悔するのが怖いのです。あるいはここでネガティブな意味づけをして、ネガティブな感情を味わうことが怖いのです。つまり失敗自体が怖いのではなく、そこから生じる感情が怖いのです。なので失敗を恐れる人というのは,失敗という出来事に対して、ネガティブな意味づけをして、ネガティブな感情を生じさせやすい人なのです。そういう人というのは、失敗が怖いから、決断もできないし、行動もできないのです。逆に決断力のある人、行動力のある人は、よくよく見ていくと、失敗に対する意味づけがそんなにネガティブじゃないのです。失敗であったとしても、失敗と思っていない。「これ失敗なの?」とそうは思わないんだけど、というふうに、他の人であればこれ失敗だというふうなミスの状態も、失敗とも思わない、その状況に対する意味づけはポジティブなのです。他の人はこれ失敗だというネガティブな意味づけをして、ネガティブな感情を生じさせて、そしてその感情に苦しめられるのです。 でも、行動力がある人というのは、「これは他の人が見たら失敗だろうと思う状態でも、別にこれ失敗じゃないじゃん」と「全然いいよ、いいよ」というふうな意味づけをする。なのでネガティブな感情は生じにくいのです。だからそういうふうなことを恐れないのです。そういう状況になることを恐れないので、行動力があるのです。ここは違いなのです。行動があるかないか、決断があるかないか、それは意味づけの傾向であり、そこから生じる感情の傾向によるのです。よって、後悔の感情が強い人というのは、後悔することを恐れて、決断や行動ができなくなる傾向にあります。そのような状況では、もうこれは失敗だと。そして「こんなことするんじゃなかった」「あんなことするんじゃなかった」って後悔の感情に苦しめられやすい人は、決断とか行動をするときに勇気がいるのです。その恐れを克服してですね、やるという勇気が必要なのです。 だけれども、失敗をしてもその展開を受け入れて後悔しない人は、別にやることやったんだからしょうがないじゃんという。はい、次々というふうに切り替えが早い人とは何か。行動力を起こす際にあまり勇気がいらないのです。だって恐れないからです。うまくいかなかったという状況をあまり恐れていないのです。そこに恐れもないから勇気もいらないのです。よって行動力ある人を見たら、あの人は勇気があるわけじゃないんだ。そもそも勇気がいらないんだ。だってそれを怖いとも思ってないんだろうという話なのです。 例えば独立をする。これは勇気がいります。行動力があるなと思われるようなことです。けれども、そういう行動力ある人、独立して失敗したらどうするのそんなことを聞かれても、失敗したら失敗した時だよと、そんな時に考えればいいじゃんと。ベストを尽くしてみなきゃわからないよという気持ちだったりするわけです。よって、失敗したらどうしようと、その失敗の状況を恐れることがあまりないのです。だから勇気がいらないのです。 本当にですね、恐れながらも勇気を振り絞って行動に移す人もいます。そういうふうな人というのはですね、後悔の感情が生じやすいのです。だからたくさん勇気が必要なのです。ですから、後悔の感情に対する向き合い方が、行動力とか決断力に影響するのです。一見、失敗のような状況になって、やるんじゃなかったとか。回避しておけばよかったという後悔の感情が生じた時に、その感情にうまく対処できる方法を知っておくと、後悔の感情に苦しめられることがなくなるのです。その対処法を知らないと、その感情にずっと苦しめられるのです。だから余計に怖いのです。だから余計に勇気が必要なのです。行動が出しにくい人は、後悔に対する向き合い方を,ここを知っていると、そして実際に後悔の感情に対する力が高まっていくと、結果として勇気があまり言わなくなりますから、行動力も決断力も上がるという話です。行動力、決断力を高める鍵は、後悔の感情に対する対処法を確立することにあるわけです。 他のシナリオを考えない。 後悔は過去の出来事に対してポジティブな方向に展開した場合の仮想のシナリオを想像し、そこに思いを馳せることによって生じる感情なわけです。もしあれをやらなければ、よかった、こうだったのにとか、あの時こうしていれば何とかだったのにとか、過去の出来事に対してポジティブな方向に展開した場合の仮想のシナリオです。例えば、あれをやらなかったらっていう、こういう仮想のシナリオ、ここを想像するわけですね。あの時こうしていればよかった。ポジティブに展開した。失敗した場合の仮想シナリオを想像する。 そしてそこに思いを馳せて、現実とのギャップ、そこに後悔が生じるのです。現実はこういう状況になった、あっちを選んでおけばと、あれをしなければと、あるいはあれをやっておけばと、そしたらこの後に、ありもしない仮想のシナリオをイメージするのです。そっちの方が自分にとって都合がいい展開なのです。そのありもしないポジティブな展開のシナリオを想像して、その現象と現実を比べて、そこにギャップがあると後悔の感じを覚えるのです。ということは、そもそも仮想のシナリオを想像するところから後悔は始まるのです。であるならば、後悔は人生のシナリオが複数存在すると考えることから始まる、こんなシナリオを想像しなければいいのです。 今の展開以外に人生のシナリオはないと考えると、このシナリオしかないんだ。もしああだったら、こうだったらと、あっちのシナリオだったらよかったのに、こっちのシナリオだったらよかったのにと想像するから、後悔の感情が生じるわけです。 生まれた瞬間からこのシナリオをたどることが決まっていたんだと。そしてそのシナリオを今、粛々とたどっているんだと。他のシナリオは一切ないんだというふうに捉えると、後悔の感情が生じようがないわけです。人生は今の自分が学ばなければいけないことを、学ぶために必要なの出来事が生じる。この展開になったことも必然。そこから学ぶべきことを見出していきます。これをやってうまくいかなかったと。やるんじゃなかったと。もしやっていなければもっと平和な状況だったのにと。やるんじゃなかったという後悔。それをやらなかったという人生のシナリオを想像して、そっちのシナリオの方が良かったと思いを馳せるから、後悔という感情が生じます。 そもそもそんなシナリオはないと、やらなかったら良かったんじゃないんだと、やるというシナリオしかなかったんだと、そして今こういう風な状況になっていると、この状況を体験するというのも、そもそも決められたシナリオだったんだと、そう考えます。このシナリオ以外に、他のシナリオはないと。この体験も今自分にとって必要な体験だと。その体験から何を学ぶべきなのか。そこに意識を向けるわけです。起きる体験、起きる出来事にいらんことはないと。すべての出来事は必然であって、自分にとって必要なことなんだ。一見良くないことのように思えることも、そこから何かを学ぶために、わざわざそういうシナリオにしてあるんだと。そういうふうに捉えると、そうしていきますよと。起きることはすべて必然だと。違うシナリオに意識を向けない。これがまず後悔の対処の一つ目です。他のシナリオは考えない。もうこのシナリオしかないんだというふうに捉えます。 行動非行動の法則 やった後悔よりも、やらなかった後悔の方が大きく長く残る傾向にあるという法則です。心理学者のギロビッチとメドベックの研究によると、短期的にはやった後悔が強く感じられるが、長期的にやらなかった後悔の感情が心に残りやすいのです。やったことというのは、時間が経つと過去として,整理され、後悔の感情も時間とともに収まっていくのですが、やらなかったことというのはまだ可能かもしれない、大きな可能性につながったかもしれないという未完了感とか可能性を帯び続けるため、長く後悔として残ります。やった後悔よりも、やらなかった後悔の方が大きく長く残る傾向にあると。人生を振り返った時、あれやっときゃあよかった、これやっときゃあよかったと、そういう後悔が少しでも少ないということが幸せな人生を送る上では大事なことなのです。よってこれやってみようかなと思うことはですね、なるべくやってみる。その時にうまくいかなかったらどうしよう、失敗したらどうしようと思うかもしれませんが、その時は、前述の後悔の対処法の「他のシナリオは考えない」で対応します。他のシナリオはないんだと。うまくいかなかったらどうしよう、失敗したらどうしようなどの、他のシナリオは考えなくてよいです。 非行動の法則については「死ぬ時も後悔すること25」太田修司緩和医療医の話が参考になります。 失敗の許容範囲を明確 失敗の許容範囲を明確にする方法。挑戦できない人は、失敗が許容範囲を明確にせず、漠然と失敗を恐れていることが多いです。例えば、独立が夢であると、だけど独立したら失敗したらどうしようと、怖い怖いと、うまくいかなかったらどうしようと、こんな風に,独立はしてみたいんだけれども、うまくいかなかったらどうしようというふうに思うと、怖くて独立ができない。そういうふうな状況においては、独立でうまくいかないという状況がすごく漠然としている。その漠然と失敗を恐れていることが起こった。よって、失敗の許容範囲、これを明確にすると挑戦しやすくなります。その許容範囲の中で、小さく挑戦し、自信が得られたら大きく挑戦する。例えば、新たな事業で失敗の許容範囲、1000万円のお金、2年間の時間、不明点に直面した際の焦り。それ、新しい事業を立ち上げたら分からないこといっぱいあります。どうしようどうしよう。分からない分からないっていう焦り。そういうのも、きっと生じるでしょう。それから失敗して恥をかく精神的な苦痛。こういったことで失敗の許容範囲として定めます。これは別に起きても構わん。1000万円の金だったら失敗しても構わん。二年という時間であれば費やしても構わん。そりゃ焦りも生じるだろうし、もしうまくいかなかったら精神的苦痛を味わうだろうと。でも、ここまでだったら構わんというふうに許容範囲を決めます。実際に1000万円お金を使って二年かけたけど、うまくいかなかった。じゃあもう撤収だと、この事業をやめようというふうに切り上げる。でもこれはそもそも失敗の許容範囲として決めたことなんだから、別にいいんじゃないかと。初めからこの範囲であれば別に構わんと決めてやったことなんだからと、別にいいんじゃないかと言って、パッと切り替えることができると、そういうふうに許容範囲をあらかじめ設定して、その範囲内で失敗する。そうすれば、後悔の感情に苦しめられにくいです。失敗しても許容範囲内の損失であれば、後悔なく受け入れやすい、後悔の対処と失敗の許容範囲の明確化によって、大きな勇気がなくても挑戦できるようにする。挑戦には勇気がいることになりますが、挑戦できない人は自分には勇気がない、勇気がないと、自分を、自己嫌悪したりします。そういうふうにするのではなく、そもそも勇気がいらない状況をいかに作るかという話です。よって、失敗の許容範囲を明確にしてあげて、この範囲だったら別にいいよとする。そこに、許容範囲を明確にして、この範囲内で切り上げようとする。そこでうまくいかなかったらしょうがないと割り切る。仮にうまくいかなかったとしても、そもそもそのうまくいかないという体験を味わう必要があるんだとする。そのシナリオをたどるべくしてたどっているんだとする。うまくいったシナリオが待っていたかもしれないけれども、実はうまくいかないというシナリオ、これが待っていたんだし、自分の人生にはそもそもうまくいったというシナリオはないんだと、うまくいかなかったというシナリオしかなくて、今そのシナリオを淡々とたどっているというふうに捉えます。なかったではないです。挑戦するというシナリオしかないだと。挑戦してうまくいかなかったらうまくいかないというシナリオしか初めからなかったんだと、そう捉えるわけです。
感情を整える3つの戦略 認識・意味づけ・制御
感情を整える3つの戦略 認識・意味づけ・制御 感情の認識 感情を管理する3つの戦略があります。認識は、どういった出来事に意識を向けるかです。意味付けは、出来事に対して、どういう意味付けをするのかです。制御は、生じてしまった感情をどういう風に制御するかです。 感情を管理する方法、この3つのアプローチを身に着けていく必要があります。 認識 ディストラクション ディストラクションという方法があります。これは、何らかの感情が生じている際に、その感情とは無関係のものへ意識を向ける行為です。ネガティブな感情に気づいたら、それを生じさせることから、別のことへ意識を向ける先を変える。例えば、ネット検索で時間がかかり、イライラしたら、その画面を見るのをやめて、紙の資料に目を通す。ずっと画面の真ん中も見ていたらイライラ腹が立ちますが、この紙の資料を見ているうちに、いつの間にかにクルクルは終わっています。もう画面が切り替わっているわけです。そうすると、ネガティブな感情を味わずに済むわけです。 失敗した出来事を思い出し、その時にどういう風なことを考えているか、楽しいことを考えているか、あるいは苦しいことを考えているか、それぞれ人によって傾向があります。楽しいことを考えている人は、なんか楽しいことはないかな、なんか面白いことないかな、そういうところに意識を向けようとするのです。そういうところに意識を向けて、楽しいと,感情を味わっているのです。苦しいことに意識を向ける人というのは、なんか過去の苦しかったことなかったかなと、あるいは苦しそうなことがありそうだなとか、そういうことに意識を向けて、苦しいという感じを味わっているのです。自分が一人でいるとき、どんなことに意識を向けるかが、意識を向けがちか、観察してみてください。 自分の感情がネガティブだと気づいたら、さっさとポジティブに切り替わるように、ネガティブな感情を生じするところから意識をそらします。他者の悪い点が目についたら、良い点を探す。 他者と過去は変えられない。自分と未来は変えられる。 精神科医のエリック・バーンの言葉があります。ネガティブな感情が生じた時、自分の力で変えられないことに意識を向ける人は、精神を病みやすいです。他者はすぐには変えられません。他者を魔法のように変えられることができたらよいのですが、なかなかそうはいきません。過去はもう変えられません。一方、自分と未来は自分の力で変えられます。精神を健全に保つ人は、自分と未来に意識を向けるという傾向にあります。精神を病みやすい人は、変わらないことに意識を向けて、「変わらない、変わらない」と言って腹を立てたり、悲しんだりするわけです。他者に意識を向けて、「あいつが悪い、変わるべきだ」思ってしまいます。ところが変わらない。そして、腹が立つ。あるいは過去に意識を向けて、「あんなことをするんじゃなかった。こうしておけばよかった」と後悔の感情にずっと苦しめらます。それで精神を病んでしまいます。 なので精神を病みやすい人は、自分の力で変えにくいものに意識を向けて、そして変わらないことにネガティブな感情を持ついう傾向があります。精神が健全な方は、未来に意識を向けるのです。自分を動かして未来を切り開いていくという風なことをして、感情の状態を良い状態に保とうとします。他者と過去に意識を向け、ネガティブな感情が生じていることに気づいたら、自分と未来に意識を向け、自分と未来を変えると、こういうふうな意識の持ち方は、精神を健全に保つ上ですごく大事になります。ディストラクションというのは、感情の状態を良い状態に保つ上で、すごく効果的なアプローチです。 意味づけ 心理 これは出来事を認識して、その認識した出来事に対して、これは良いことだというふうに意味づけをしたり、これは悪いことだというふうに意味づけをしたり、その意味づけに合った感情が生じます。意味づけについては、その状況において変わるということがあります。人間万事塞翁が馬という話があります。馬が逃げる。他の馬を連れて戻ってくる。息子が落馬して、骨を折る、戦争に行かないで済む。一見良いことのように思うことが、実は悪いことになったり、一見悪いことのように思えることが、実は良いことだったり、その出来事の意味というのは、その時々で変わることになる。絶対的に良いことか、絶対的に悪いことというのがあるわけではなく、状況によって意味づけは変わることになります。 ネガティブな意味づけをして、ネガティブな感情を生じている場合に、これは実は良いことなのかもしれないと思い、悪いことなのかもしれないと捉えてそれによる意味づけを一旦やめると、感情が安定しやすくなります。 感情がネガティブになることであるかと思います。その時はまず、間違いなく何らかの出来事に対してネガティブな意味づけをしているはずなのです。それによって、ネガティブな感情が生じているわけです。感情の背景には必ず意味づけがあります。ネガティブな感情に気づいたら、その背景にある意味づけに意識を向けます。自分はきっとわるい意味づけをしてしまっているに違いないと、そしてその感情を一旦止めたければ、意味づけを一旦やめましょう。ネガティブだというふうな意味づけをしているのであれば、一切の意味づけを一旦やめてみる。どうやめるかは、これは良いかもしれないと、悪いことかもしれないというふうにして、意味づけをニュートラルにするのです。一旦やめてみるというふうなことを通じて、感情の状態を一旦ストップするという、こういった方法があります。この作業が馬のように、今は悪いことだと思っていることも、後になってみたら、良いことに変わる可能性は十分にある。なので、絶対に悪いことというのは基本的にはない。だからこそ、これは後になってみればいいことになるかもしれない。だから一旦意味づけをやめてみます。いいことかもしれないし、悪いことかもしれない。そういう状態にしてみると、感情は落ち着きやすくなります。 無分別智 この点について、仏教がその辺を解説しております。仏教というと宗教と思われ、日本では宗教に対して怪しいイメージを持ちがちなので、敬遠する人もいるが、仏教は宗教である前に、膨大な心理学、脳科学の体系なのです。科学、人間の心、脳の仕組みを説明した科学なのです。ものすごく,膨大な量なのです。その仏教の目的抜苦与楽という目的なんです。この仏教を作ったお釈迦様はインドの王子様でありました。ところがインドの国が大飢饉に見舞われて国民がバタバタ餓死するようになったのです。ものすごく苦しみを国民が味わっています。その苦しみをどうにかしてあげたいということで仏教を作ったのです。その仏教は善悪と正邪などの分別、これは意味づけです。分別によって苦悩が生まれるとすると、分別せず物事をあるがままに受け入れる智慧のことを無分別智と言います。無分別智により苦悩から解放されると出来事に対して意味づけが苦しみをもたらすので、良いとか悪いとかいう意味づけをしない。こういう練習が仏教の修行であります。良いも悪いも何の意味づけもしない。ただただ出来事をあるがまま受け入れるという、こういう修行があるんです。悪質に対して悪いという意味づけを付与しなければ、より苦しみに耐えられるようになります。自分の感情がネガティブだと気づいたら、ネガティブにしている意味づけが必ずあります。その意味づけを一旦やめてみる。これが無分別智という仏教の知恵です。 感情の好み そして感情には好みがあります。陽気な音楽が好きな人もいれば、物悲しい音楽が好きな人もいます。同様に、陽気な感情が好きな人もいれば、物悲しい感情が好きな人もいます。そして好きな感情が味わえることに意識を向け、好きな感情が味わえる意味づけをし、好きな感情を生じさせて、その感情を堪能するという傾向があります。好きな感情を味わいやすい出来事を無意識的に起こしている可能性すらあるわけです。ですので、特定の感情に悩まされやすい人は、その感情が好みである可能性があるため、その感情が出てきたら、またその感情を味わいたいんでしょうと俯瞰的に捉えると楽になりやすいです。これも一人でいる時、どんなことに意識を向ける癖があるか、これを分析してみてください。そこに感情の好みは出ます。もう楽しいという感情が好きな人が、楽しいことばっかり考えている。そこに意識を向けて、ポジティブな意味づけをして、楽しいな、面白そうだなと感情を堪能しています。でも、ネガティブな感情が好きな人、物悲しい、辛いとか苦しいとか、そういう感情が好きな人は、そういう感情が生じやすいことに意識を向けて、ネガティブな,意味づけをして、実際そういう感情を生じさせて、そういう感情を堪能しているのです。そして、「ああ、つらい。もう人生苦しい。」こんな風なことを堪能しています。結局、感情の好みというのがあるわけです。 ですので、ネガティブな感情が好みで、その感情を堪能することがだいぶ辛いというのであれば、もうその感情を堪能するのをそろそろやめればと、ネガティブな感情が好みなんでしょと、その好み、そろそろ変えればというふうに俯瞰してみるわけです。自分はこういう感情が好みだと、音楽も物悲しいバラードが好きなようなもので、バラードが好きだよね、失恋したことが好きなのね、それと同じように物悲しい感情が好きなのねと。そういう感情を生じさせて、今は堪能してるのねと、はいはい、別にそれもいいけどさ、あんまりやりすぎるとしんどいよ、健康にも悪影響及ぶよ、そろそろやめとけばよいよ、というふうにしてに俯瞰してその状況を捉えると楽になりやすいです。こういう感情の好みはあるといったところも知っておくと良いです。 どんな感情で過ごすか そして生じる出来事は、コントロールできるものではありません。ただ生じるすべての出来事にポジティブな感情で過ごすことができれば、どんな出来事が生じるかは、さほど問題とはなりません。コントロールできないことよりも、コントロールできることに意識を向けます。何が起きるかよりも、どんな感情で過ごすかに意識を向けてください。どんな感情で過ごすか。ここに意識を向けるという話です。すべての出来事に対してポジティブな感情で過ごすことができれば、何が起こるかってさほど問題にならないのです。そしてどんな出来事が起きるかはコントロールできません。でも、どんな感情で過ごすかは、ある程度コントロールができるのです。だから、こっちに意識を向けましょう、という話になります。 人生の質は、起きた出来事の内容よりも、どんな感情で過ごすかの方が大事なのです。人生の質を高い状態に保ちたければ、起きた出来事よりも、どんな感情で過ごしたのかに意識を向けます。 意味づけの達人は、人生の達人となります。どんな出来事が起きても、ポジティブな意味づけが上手な人、まさに意味づけの達人です。こういった方は、ポジティブな感情で過ごすことができるのです。どんな出来事が起きたって、ポジティブな感情で過ごすことができます。まさに人生の達人であります。まずは、このような考え方があるということも知っておいてください。ぜひ、これを目指してください。 何が起こるかはさほど問題にならないと、何が起きたってポジティブな意味づけをして、ここから学ぶことがあるんだと、ありがたい、ありがたいと思い過ごしている。もう感情の状態がすごくいい状態で、いろんな出来事もむかえることができる。まさに人生の達人だなと思います。このようなところは、経営とかビジネスで成功するとかしないとは、また別次元の話なのです。人生の達人になると、ぜひ目標として持っていてください。 メンバーの感情をリードする そしてチームが危機的な状況に陥ったとき、その状況に対して、リーダーがネガティブな意味づけをすると、メンバーの感情はネガティブになり、士気が下がります。リーダーがポジティブな感情づけをすると、メンバーの感情はポジティブになり、士気が上がります。危機的状況の時こそ、リーダーの本領を発揮すべき時なわけです。優れた意味づけで、メンバーの感情をリードし、危機を乗り切れると、メンバーから大きな信頼を得ます。部下を抱える方は、ピンチになったときは、そのピンチに対する意味づけをリードします、そして感情をリードするといったところを意識してください。ネガティブだと思い、そういうような出来事を起きて、本当にリーダーがそこにネガティブな意味づけをして、リーダーの感情がネガティブになったら、チーム全体がネガティブな感情になります。悪影響が大きいのです。リーダーにはそういう時こそ意味づけをリードする、そして感情をリードする、というリーダーシップが求められるのです。優れた意味づけでメンバーの感情をリードする力というのは、リーダーシップを発揮する上で極めて重要なことです。 感情を制御する 制御法1。メタ認知で感情と距離を取る。 メタ認知、高い次元から自分を見る。第三者の視点を持つ。自分の知覚、感情、思考などを客観的に捉える。パソコンを見る自分を認識する。机に向かっている自分を見る。緊張している自分を認識する。自分をはたから見て、今自分は何々に対してイライラしているといった形で実況中継し、感情と距離を取ります。感情や状態を言語化すると、感情のアクセル役である扁桃体の働きが抑えられ、感情のブレーキ役である前頭前野が活性化するため、感情が抑制されます。その後、把握した感情を解消するアプローチを取ります。 制御法2 「で」と突っ込む。 「で」と突っ込み、感情と距離を取ると、感情は収まりやすくなります。ネガティブな感情が生じた際、「で」と冷静に突っ込み、感情を突き放します。これにより、起きたことが取るに足りないことと感じられるようになり、冷静に対応しやすくなります。具体的には、部下の態度が生意気で、腹が立ったとき、「で」と突っ込む。パソコンが壊れて動かない、やばいと思ったとき、「で」と突っ込む。「今からプレゼンだ!緊張する!」と思った時、「で」と突っ込む。「売り上げは安定しない。今後が不安だ!」「で」と突っ込む。 制御法3 セルフトーク 感情は言葉とリンクしています。認知的不協和。矛盾する2つのことを。同時に認識した状態のことを言います。脳は認知的不協和を感じたとき、この状態を嫌うので、態度や行動、思考を変化させて、この不協和を解消しようとします。発する言葉と感情が矛盾している場合、その矛盾を解消しようと、どちらかを変化させようとします。ポジティブな発言を続けると、感情もポジティブになります。感情が変化し始めるのがわかると思います。「大丈夫、大丈夫。命まで取られるわけじゃないし」とか、こういう言葉を発してみます。そうすると、自分の耳でちゃんと聞くんです。そうすることによって、感情を言葉に引っ張られやすくなります。これを言い続けるというのも効果的です。そして、疲れたという言葉。私は基本的には使わないようにしています。疲れたというと、本当に感情もネガティブな感情は承知して、マインドも疲れてきます。私は、疲れたという言葉はですね、頑張ったという言葉に置き換えています。ヘトヘトになって家に帰ってきた、ああ疲れたと言いたくなるようなところについては、ああ頑張ったというのです。それだけで感情の状態が変わってきます。 それから、朝一番の最初に発する言葉。これはポジティブな言葉に決めています。「人生最高」と言ってから1日が始まります。そういう言葉を言って、自分の耳で聞くのです。そして感情がそっちに引っ張られる。そんな風にしていきます。セルフトーク。言葉を発することによって、自分の感情をそちらの方向にリードしていくアプローチです。 制御法4 深く深呼吸する 深呼吸について、感情は呼吸ともリンクしています。感情はいろんなものとリンクします。リラックスしていると呼吸は深くなります。怒りなど感情がネガティブになると、呼吸は浅くなります。ですから、感情は呼吸とリンクしているので、ネガティブな感情の時は、呼吸を深くすることで、ネガティブな感情は薄らいでいきます。その際は、息を長く吐くということを意識していると良いです。呼吸というと、吸うことを意識する方の多いですが、吸って吐くと思っている方も多いです。逆なのです。本当は呼吸というのは、「ほ」と呼ぶっていう字ですけども、呼ぶときには、息吐きます。吸うは吸うです。つまり、吐いて吸うのです。これを意識すると、呼吸がすごく楽になります。吸って吐くじゃなくて、吐き切ったら、力を抜くだけで、自然と息が入ってくるのです。呼吸法で大事なのは、吐くことなのです。吐き切ることなのです。吐き切って,力を抜いたら、吸おうと思わなくても、勝手に息が入ってきます。その勝手に息が入ってくる吸い方ができると、ものすごく深い呼吸ができます。ロングプレスの一番のコツは、吐き切ることにあります。吐き切って力を抜いたら、スッと息が入ってくる。その息で長く声を出し続けると、相当長く出せます。つまり、 吐く息を吸おうと思ったら、吐ききることなのです。感情を整える上でも、まずは吐くことなのです。ふーっとです。長くゆっくり吐いてく。そうすると、感情は収まりやすくなります。 なぜかと言いますと、脳は血中の二酸化炭素濃度が上がると、精神を安定させるセロトニンを分泌させます。感情が安定するわけです。なので、深呼吸は効果があります。なので、ネガティブな感情を認識したら、ゆっくり長く吐くということを意識してください。 制御法5 口角を上げる、上を向く、叫ぶ それから、口角を上げる、上を向かう、上を向く、叫ぶという方法。これも非常におすすめです。感情は、 体とリンクしています。嬉しい時って自然と口角が上がります。口角って口の端っこです。ここが上に上がるほど、ほっぺたが上がって、にっこり顔になるわけです。そして上を向き、声が大きくなるというポーズをとります。落ち込んだ時、自然と口角が下がります。下を向き、声が小さくなると、こういう人間の性質があります。嬉しい時、バンザイをすると、あるいは飛び跳ねる。嬉しいことがあった時、体を大きくしようとするのです。感情がネガティブになった時、首をうなだれて肩を落とし、体をちっちゃくしようとするんです。こうやって感情と体はリンクしているのです。 中枢神経起源説と末梢神経起源説 中枢神経起源説というのは、感情の状態が体に影響を与えるという考え方です。具体的に言うと、嬉しいという感情があって笑うという身体反応が起きます。感情が先で、身体反応が後という考え方が中枢神経起源説です。そして面白いのは、末梢神経起源説です。これは体の状態が先にやって,それに合わせて感情が生じるという考え方です。笑っていると本当に楽しくなります。これが末梢神経起源説です。どちらも正しいと言われています。そして、末梢神経起源説を活用するわけです。口角を上げ、上を向き、腕を伸ばして大声で叫ぶと、感情はポジティブになります。声に出さなければ、心の中で叫ぶわけです。それによって集中力が上がります。これはすごい簡単な方法であり、効果抜群です。仕事を長くやっていて、だんだん集中力がなくなってきたと、心の中で大声で叫ぶのです。うわー。と叫ぶのです。心の中でもう本気で大声で、心の中で叫ぶ。それだけで脳が覚醒します。集中力が戻ってきます。こんな簡単な方法はない。というくらい簡単な方法ですが、効果的です。 口角を上げると精神を安定させるセロトニンというのが分泌されます。また意味づけもポジティブになりやすい。集中力の低下の時に先ほど覚醒し集中力が上がるなどで口角を上げる習慣というのはすごくおすすめです。もう常に口角が下がっている人はいます。それだけでネガティブな感情になりやすいです。それによって行動もネガティブになりやすい。そうではなく、口角を上げる習慣です。これをお勧めします。感情の状態を変えたければ、姿勢を変えるのです。 制御法6 上半身の力を抜き、丹田を意識する。 表現としては「頭にくる」と表現があります。それから「カッ」となる。これを表す表現として、頭に血が上る。それから緊張して硬くなることを「上がる」と言ったりします。こういうネガティブな感情の状態を表す言葉というのは、ことごとく体の上部を指すことが多いのです。「頭上がる」とか「上へ上へ」という言葉が多いんです。感情がネガティブな場合は、意識は頭の周辺にあり、上半身が硬くなりがちになります。逆に落ち着いた状態のことを、「腹が座る」とか「地に足がつく」と言ったりします。感情が落ち着いている状態を表す言葉は、体の下部を指す言葉が多いんです。上虚下実。こういう言葉ですね。あるんですけれども、これは武道の言葉で、「上虚下実」この状態を指していくと、すごく感情が安定しやすいのです。まず上半身の力を抜き、下半身を安定させます。その際に丹田を意識します。この「上虚下実」はスポーツの極意みたいなものです。丹田はおへその下10センチ、そこからさらに体の中に10センチそのあたりのことを丹田というわけです。丹田を意識すると、感情って収まりやすいのです。昔の武士は、この丹田を鍛えることを一生懸命やっていました。なぜかと言いますと、武士の人たちは普段道場で稽古しています。また稽古するものが木刀なんです。真剣ではないのです。戦場では、真剣で戦わなければなりません。 制御7感情を堪能する 感情を堪能すると、なんならもう堪能してしまえという方法です。映画を見たり、遊んだり、結局は感情を味わうためなのです。つまり、娯楽っていうのは感情を味わうことなのです。映画を見て面白いと思う。なぜかというと、感情が動くからです。感情が動かないものは面白くないのです。感情の動きこそが面白いになるわけです。この世は感情というアトラクションを楽しむための遊園地であり、その感情を味わいに来る。皆さんはこの地球に生まれてきました。 何のために生まれてきたか。感情というアトラクションを楽しむためです。嬉しさ、悲しさ、怒り、悲しみなどです。こういった感情を堪能しに来ているのです。感情の幅広さが人生を面白くします。感情が生じない人生ほど、つまらない人生はありません。そう考えたら、感情はギフトなわけです。ネガティブな感情が生じる際には、人生を,面白くするにはこういう感情も必要だよねと考え、その感情を堪能します。思い通りにいかないところが味わい深い。仮に人生は全て思い通りにいったら、もはや嬉しいとか楽しいとかいう感情すら生じなくなると思います。うまくいったり、うまくいかなかったり、このギャップがある中で、嬉しいとか楽しいとか、腹が立つとか、悲しいとか、こういう感情が生じるわけです。結局、感情を味わいに来ていると。そう思ったら、悲しいとか、腹が立つとか、焦るとか、そういう感情自体も堪能しに来てるんだと。だったら、もうせっかくだから堪能しようと。そういうふうに考えると、意外と楽なことだったりします。この世っていうのは、感情というアトラクションを楽しみに来ているのです。だから、どんな感情であっても、それを堪能すればいいんだと、それぐらいの気持ちでいると、かえって楽になります。… Continue reading 感情を整える3つの戦略 認識・意味づけ・制御
感情の基本的理解
感情の基本的理解 アメリカのイエール大学の研究によると、ビジネスで成功した人は、ほぼ例外なく感情を扱う力、EQ、これが高いということです。これは、自分の感情を管理した上で、相手の体に働きかける力です。 そのような研究結果が出ています。 ビジネスの成功のために、感情を扱う力が重要になります。感情が乱れると、論理的思考を司る前頭前野の働きが低下するため、パフォーマンスが下がります。前頭前野は、おでこの左部分です。おでこが論理的思考を司ります。ですので、論理的思考を司る前頭前野の動きが低下したら、パフォーマンスが下がります。 その動きというのは、上司の感情の状態が良い組織は、上司の感情の状態が悪い組織と比べて、業績が良い傾向にあります。現在、人手不足の会社がありますが、そういう会社は、離職が問題になってきます。人に辞められたら、現場が回らないとなります。人がよく辞める会社の特徴の一つが、上司が感情的だということです。 上司の感情の状態が悪い組織というのは、離職率が高いです。そして、この研究にもあるように、上司の感情の状態が業績に大きく影響をします。よって、自身の感情の状態を良い状態に保つというのは、業績を確保し、そして離職率を低く保つ上では、すごく重要な仕事なのです。いつも機嫌が悪いのは、職務怠慢と言っても過言ではありません。それぐらい感情の状態を良い状態に整えるというのは、上司としての大事な仕事なのです。 それから、怒りや焦りによって取り乱すと、これまで気づいた信頼が失われます。信頼の喪失は、経営ビジネスに長く悪影響をもたらします。信頼を築くのは、なかなか時間がかかりますけれども、信頼が失われるのは、ほんの一瞬で、失われます。何か問題が起きたときに、感情的になったり、焦って取り乱したりすると、これまで気づいていた信頼というのは、一瞬で失われます。やはり感情を扱う力が大事になります。 感情とコミュニケーション コミュニケーションは、言語コミュニケーションと非言語コミュニケーションに分けることができます。言語コミュニケーションは、言葉でのコミュニケーションです。非言語コミュニケーションは、言語以外のコミュニケーションであり、態度、表情、姿勢、動作、声のトーンです。このような要素を,非言語コミュニケーションと言います。コミュニケーションというと、言語コミュニケーション、さらに話すことばかり、ここばかり意識されることが多いです。コミュニケーションは話すことでしょと思いがちです。実は話すだけではないのです。 聞くことも大事なわけです。加えて、言語コミュニケーションだけではなく、非言語コミュニケーションも極めて重要なことなのです。非言語コミュニケーションがいかに大事かというところに関しては、メラビアンの法則という有名な法則があります。 メラビアンの法則 アルバート・メラビアンの実験です。どんな実験をしたかと言いますと、視覚情報、聴覚情報、言語情報で矛盾した情報を与え、どの情報を優先して状況を判断するかを実験しました。具体的には、悲しげな表情で肩を落として、暗い口調でため息まじりに、「毎日仕事が楽しい」と話してもらいました。 そして、その状況を見た方が、「この人は仕事が楽しいと思いますか」という質問をします。それに対して、どう答えたかという実験です。そして、55%の人が「悲しげな表情で肩を落としているよ。きっと仕事は楽しくないに違いない」と答えているわけです。そして38%の人は「口調が暗いとため息交じりに話しているよ。仕事が楽しくなさそうじゃん。だからきっと楽しくないんだろう」と判断したのです。そして7%の人は、「仕事が楽しいと言っているので楽しいでしょう」と判断をしました。つまり55%と38%を足して93%の人が言葉では仕事が楽しいと言っているにも関わらず、仕事は楽しくないんだと判断したわけです。言語情報を重視した人はたった7%であります。93%の人は非言語情報を重視したのです。 これぐらい非言語コミュニケーションはコミュニケーションに影響を与えているのです。ところが、コミュニケーションというと、言語コミュニケーションばかり考えることが多いのです。非言語コミュニケーションの力も高めようということを意識してコミュニケーションを取るようになると、コミュニケーションの能力はワンランク上へ上がります。それぐらい変わります。ところが、ここが盲点なのです。言語コミュニケーションばかり考えている。したがって、コミュニケーション能力を高めるためには、非言語コミュニケーションも高めていかなければなりません。 この非言語コミュニケーションを高めるというところに対しては、人は言語コミュニケーションと非言語コミュニケーションを統合的に判断して、コミュニケーションをします。言語情報の言語コミュニケーションよりも、非言語コミュニケーションを優先するケースも多いです。まさにメラビアンの実験が示すとおりに、非言語コミュニケーションを優先するケースが圧倒的に多かったわけです。言葉は優れていても、落ち着きがなく、表情は引きつり、声は上ずり、猫背だと、部下は信頼や安心感を感じにくく、商談やプレゼンの説得力を感じにくくなります。この点が経営やビジネスに大きく影響します。コミュニケーション能力が高い人は、言語コミュニケーションと、非言語コミュニケーションともに優れています。 非言語コミュニケーションを認識することは、コミュニケーション能力を大きく高めることになります。それが経営やビジネスのさらなる成果をもたらします。この非言語コミュニケーションをとりわけ意識しているのは、アメリカの大統領なのです。特に非言語コミュニケーションが優れていると言われていたのがオバマ大統領なのです。非言語コミュニケーションの部分を今後意識されると、コミュニケーション能力を上げていけます。 情動伝染 感情には、情動伝染という性質があります。これは、脳はミラーニューロンの作用により、相手の感情を読み取り同調するため、感情は伝染するという性質なのです。ミラーニューロンというのは、ミラーという鏡です。これは、相手のことを真似しようとするのです。ですので、相手の状況といったミラー理論の作用によって、感情を同調させようとするのです。例えば、腹を抱えて笑っている人を見ると、つられて笑うとか、辛くて泣いている人を見ると、もらい泣きすると思います。こういうふうな形で感情は移ります。情動伝染により、同じ言葉でも、どんな感情で伝えているかによって、相手の感情の反応も変わります。この人の話は、聞き入っちゃうな、というような方の話し方を、ぜひ観察してみてください。私の場合、言葉に感情が乗ってるのです。言葉に感情が乗った人の話っていうのは、その感情を自分に伝染していきますから、自分のそういう感情に引っ張られるのです。そうすると聞き入ってしまいます。ですので、言葉に感情を乗せるのが上手いというのは、相手を惹きつけるのが上手いのです。そして影響力を発揮していくわけです。ですので、同じことを話すにしても、どんな感情で話すかによって、伝わり方がまるで違ってくるのです。相手を惹きつけられるかどうかが全然変わってくるのです。その感情もコミュニケーションを取ってください。 感情自体がもう重要なコミュニケーションです。その感情の状態を,どう保つかというところがコミュニケーションにものすごく影響をします。何を言うかではなく、どんな感情で言うかも考えてコミュニケーションに挑むと目的を達成しやすいです。 例えば名刺交換の時、相手と仲良くなりたいなと、楽しく会話をしたいなと思うのであれば、楽しい感情で話すと話が弾みやすいです。人と仲良くなるのがうまいなという人は、まず自分がその相手と楽しんでいるこの時間を楽しんでいます。楽しいなという感じで喋っています。その楽しいなという感情が伝わるのです。なので、いろんな方と仲良くしてしまう。逆に名刺交換の時に緊張したり、あるいは暗い雰囲気の人は、なかなか相手と仲良くなるのは難しいのです。相手と仲良くなりたければ、まずは相手といるこの場を自分が楽しむということが大事なのです。そうすると、楽しいという感情が伝染するのです。仲良くなりやすいのです。さらに、揉めた時、冷静に話すと、相手も冷静になりやすいです。感情になってしまった時、自分も相手も感情的になっていると、そういう時に自分がスッと冷静になると、相手もトーンダウンしたり、こんなふうにして、自分の感情を変えることによって、相手の感情も変えていくというふうなことができるわけです。こういうふうな、相手に感情の影響を与えていくというふうなことも、自分の感情を変えることによってできるわけです。ここもぜひコミュニケーションをするときには意識しなければなりません。 影響力のあり方 影響力を感じるあり方。余裕と落ち着きがある。軸がぶれない。姿勢が良く、堂々として、動作がゆったりとしている。低い声でゆっくり話す。間を取って、よどみなく話す。エネルギーが高い。前向きでポジティブである。自然な笑顔で共感する。相手を受け入れる。こういう風なあり方をされる方には、影響力を感じることになります。こういう風なあり方をしていると、自分の発する言葉がより。強い力を持つようになります。特に甲高い声で速く話すことをやっていきますと。緊張しやすくなります。これは人間の体の構造なのです。早口で、声高い声で、しかも目線を近くに持ってきて話すと、緊張しやすくなります。逆に目線を遠くにして、ゆっくりと低い声で間を取って話すということをしていくと、気持ちが落ち着きやすいのです。 このあり方を実践する上で、最も重要なのが、感情を整えるということです。感情が乱れると、それはあり方に出てしまいます。感情が落ち着いていると、あり方も整いやすくなります。その意味でも、いかに感情を扱う力が大事かということです。その感情を扱う力を高めるということが大事になってきます。 感情が生じるメカニズム。 脳の中心部に、扁桃体があります。扁桃はアーモンドという意味です。アーモンドみたいな形をしているので、扁桃体というのです。ここがインプットした情報を側頭葉の記憶に、より価値観に基づいて評価し、評価に合った感情を生じさせ、増幅させる。感情のアクセルという機能を担っています。側頭葉というのは横の部分にあり、ここに長期記憶が溜め込まれています。生まれてから今に至るまでの長期記憶があり、記憶に基づいてこの出来事は評価をしていくわけです。そして、その評価に合った感情を生じます。 良いことだと評価をすれば、嬉しいとか楽しいとか感情を生じさせるわけです。悪いことだと評価すれば、怒りとか悲しみという感情を生じさせるのです。そしてその生じさせた感情を増幅させて、アクセル機能を動しているわけです。 そして前頭前野、おでこです。ここが論理的思考や創造性を司る、ここが感情のブレーキ役となります。ですので、扁桃体で感情を生じさせ、増幅させて、おでこで感情のブレーキを効かせています。このような感情の生じるメカニズムになっています。注意が必要なのは、加齢とともに前頭前野は縮んでいくのです。ということで、感情のブレーキが効きにくくなるのです。だから年を取るほど、感情の管理というのは要注意なのです。 感情が生じるプロセス 何か出来事が起きました。そしてその出来事を認識した。出来事に対して意味づけというのがあります。意味づけというのは、先ほどの評価です。意味づけをし、意味づけに沿った感情が生じます。良いことだと意味づけをすれば嬉しい、楽しいという感情が生じます。悪いことだって意味づけをすれば、怒りと悲しみという感情が生じます。そして、その感情がコミュニケーションに影響を与えていくわけです。なので、何に意識を向け、どういう意味づけをするのかで、感情が決まるのです。つまり、感情はすべて自分で決めているのです。起きる出来事によって決まるのではないのです。自分自身がどういう出来事に対して意識を向け、そして認識した出来事に対して、どういう意味付けをするかで感情が決まるのです。 ですので、同じことが起きても、それを良いことだと意味付けをして喜ぶ人もいれば、これは悪いことだと意味付けをして腹を立てる人もいます。結局、感情は全部自分で決めているのです。こういうふうな感情が生じるプロセスになっています。
「聞く力」と「歴史」が未来を創る
260216 本質的な「聞く力」と「歴史」が未来を創る 1. はじめに:新しい時代へ踏み出す皆さんへ これから社会という大きな海へ漕ぎ出そうとしている皆さん、あるいは新しい環境で自らの可能性を模索している皆さんは、今どのような心持ちでいらっしゃるでしょうか。目まぐるしく変化する情報社会の中で、「自分をどう磨けばいいのか」と、期待と不安が入り混じった気持ちで過ごされているかもしれません。 本日は、私がこれまでの歩みの中で確信した「真のコミュニケーション」の正体、そして変化の激しい時代に折れない自分を作るための「学びの姿勢」についてお話しします。伝統を守りつつ、常に新しい風を求めてきた私自身の経験が、皆さんの未来を切り拓く一助となれば幸いです。 2. 「話す力」の源泉は、沈黙の中で「読む経験」にある 一般的に「本ばかり読んでいる人は理屈っぽくて、話すのが苦手だ」というイメージを持たれがちです。しかし、最新の研究ではその定説を覆す興味深い結果が出ています。実は、読書経験が豊富な人ほど、コミュニケーションの根幹である「分析力」と「発声の質」において優れているのです。 「聞くファースト」という考え方 優れた対話の本質は、雄弁に語ることではなく、まず「聞く」ことにあります。相手の言葉を正確に分析し、その意図を深く理解できているからこそ、私たちは適切な言葉を返すことができます。 学歴を超越する「文章に触れる習慣」 ある実験で、物語の音声から特定の単語を聞き取る能力を「教育を受けず文章を読めない高齢者」「日頃から文章を読んでいる高齢者」「高学歴の若者」の3グループで比較しました。その結果、最も成績が良かったのは「文章を読んでいる高齢者」でした。 「大切なのは学歴や人生経験そのものではなく、日頃から文章や読書に触れ、相手を理解しようとする脳の回路を鍛えているかどうかです。」 皆さんは、最近いつ「一冊の本」とじっくり向き合いましたか? 読書を通じて他者を受け入れる土壌を耕すことは、そのまま皆さんの「聞く力」と「話す力」を磨くことになるのです。 3. デジタル時代の落とし穴と「二極化」する若者たち 現代はYouTubeやSNSの普及により、瞬時に快楽が得られる「タイパ(タイムパフォーマンス)」重視の時代です。しかし、そこには思わぬ落とし穴が潜んでいます。 今の若い世代は、特定の狭い分野に対して非常に高い専門性を持つ傾向があります。しかし、一つのことを深く知っているがゆえに、「自分は何でも知っている」という錯覚に陥りやすく、周囲のアドバイスを拒んでしまう「専門性の罠」に嵌まりやすい側面があります。 これから訪れるのは、以下の2つのタイプへの「二極化」だと私は予測しています。 タイプ 特徴 リスク・可能性 自分の世界に引きこもる層 好きな情報のみを摂取し、30秒以上の対話や深い助言を苦痛に感じる。 「知っているつもり」の壁に阻まれ、成長の機会を逃してしまう。 じっくり深く学ぶ層 「YouTubeばかりなのはダサい」と気づき、本質的な知識や歴史を求める。 異なる価値観を受け入れる強さを持ち、変化に動じない「知の基盤」を築く。 最近、一部の感度の高い若者の間では、「ショート動画ばかりを消費するのは知的ではない」という一種の知的反抗、あるいは「本を読まなければならない」という本質回帰の動きが出始めています。私は、この「じっくり学ぶ層」こそが、これからの時代をリードしていく存在になると確信しています。 4. 「根っこ」を知る:会社の歴史と個人の成長 歴史を学ぶことは、自分自身の立ち位置を知ることです。それは日本の歴史であっても、会社の歴史であっても同じくらい重要です。 わが社にも、高度経済成長期の躍進、苦難の時期、そしてそこからのV字回復という波瀾万丈のドラマがあります。こうした「実際の事実」を知ることは、単なる知識の習得ではなく、ブランドという名の信頼をどう積み上げてきたかを追体験することに他なりません。 私は副社長として、先代(私の父)の背中を見て育ちました。先代を心から尊敬していますが、一方で「今は時代が違う」と確信し、あえて変えてきた部分も多々あります。 「『ここは先代の考えとは違いますね』と社員から指摘されると、実はとても嬉しいのです。それは彼らが歴史を理解した上で、現代という時代を真剣に捉えている証拠だからです。」 私が大切にしているのは、先代が**「若い頃に何を思い、どう動いたか」**という生きた物語を伝えることです。過去の成功体験を押し付けるのではなく、当時の葛藤や事実を共有することで、皆さんの「今」と「過去」を繋ぎたいと考えています。 皆さんも、会社の、あるいは先輩たちの「実際の物語」に触れてみてください。そこには、教科書には載っていない「生きるヒント」が溢れています。 5. おわりに:自分の根っこを肯定し、後世に伝える 皆さんは、自分がどのような「根っこ」の上に立っているかを考えたことはありますか? 生まれ育った環境、家族、これまでの生い立ち。そうした自分のバックボーンを正しく認識し、受け入れることは、「自分自身の人生を肯定すること(自己肯定)」に直結します。 まずは「本読み」から始めてみてください。他者の言葉を静かに受け入れる心の土壌を耕してください。そして、自分がどのような歴史の延長線上にいるのかを知り、自らの根っこを深く張ってください。 自分の成り立ちを大切にできる人は、他者の成り立ちも尊重できます。そうして培った「深い根」があるからこそ、皆さんは新しい時代に豊かな花を咲かせ、その歩みを次世代へと繋いでいくことができるのです。 皆さんが自分自身の根っこを信じ、力強く歩んでいかれることを心から応援しています。
苦しい状況にある人へのアドバイス
苦しい状況にある人へのアドバイス 苦しい状況にある人には、その状況に対する意味づけを変えてあげると、そのために次の過程の質問を使うという方法があります。 「人生は学ぶべきことを学ぶために、 必要な事が起きるものだとしたら、 何を学ぶためにこと事が起きたと思いますか?」 人生は学ぶべきことを、学ぶべき必要なことが起こるものとしたら、仮定を置きます。何を学ぶためにそのことが起きたと思いますかと質問をします。大変な目に遭ってどうしようと、半分パニックみたいな状況になり、その状況では論理的な思考ができないので、話が前に進みにくいです。その時に、まず感情の状態を整えてあげなければなりません。感情の状態を整えるためにこんな質問をします。そして、その答えを本人が考えて話して、その答えに納得できた時に、苦しい状況に対する意味付けが変わるわけです。 この質問は、ポジティブな意味付けにしてくださいという意味付けを、強制的に変える質問なのです。仮定がそもそもポジティブな意味付けしかできない仮定なのです。よって、この質問をすることによって、本人は強制的にポジティブな意味付けをせざるを得ないんです。そして、そのポジティブな意味付けの意味を話してくださったら、そう思われるのであれば、きっとそうなる。きっとそうなのだと思いますよとする。あなたがそういうことを学ぶために、わざわざこんな大変なことが起きてくれているんだと思いますよとする。その意味付けを後押しするわけです。必要な学びが得られると、その状況であることを必要性がなくなるため、状況が大きく改善することがあります。 事例 私は非常に貴重な体験をしております。独立して間もない頃、会計の仕事も多く手がけていました。 ある会社からM&Aの話があり、地方のある会社を買収したいので、その会社のデューデリジェンス(財務調査)をやってほしいと依頼されたのです。その会社が本当に健全な会社なのかを調査してほしいという依頼でした。 私が調査をしたところ、その会社の決算書は財政状態が非常に良く、大きな利益が出ていました。借金はなく、潤沢な資金があります。なぜこれほど立派な会社を売却しようとするのか不思議でした。その会社には5億円の預金がありましたが、売却希望価格も5億円だというのです。5億円の貯金がある会社を5億円で売るというのは、通常では考えられません。買う側は借金もなく5億円の現金が手に入るわけですから、絶対に失敗がありません。売る側からすれば、その4倍、5倍の金額でも十分に売れるはずなのです。 理由を確認したところ、事情が分かりました。その会社の社長はまだ50代前半とお若い方でしたが、がんにかかり、余命宣告を受けていたのです。もう時間がありませんでした。だからこそ、早く会社を売却して従業員の面倒を見てほしいと考えていたのです。あまり高い金額をつけると買い手がなかなか現れないため、誰が見ても得だと思える金額を提示したとのことでした。「自分はもうすぐ亡くなるからお金をもらっても仕方がない。家族が食べていけるだけのお金はあるから、それよりも良い会社に買ってもらって、ちゃんと従業員の面倒を見てほしい」という状況だったのです。 私が財務調査に伺った際、余命宣告をされた社長とヒアリングを行い、様々なお話を聞きました。調査を終えた時、その社長から「先生、ちょっとこちらに来てもらえますか」と呼ばれました。何事かと思い、会議室を出て裏の自動販売機の前に連れて行かれました。 2人きりになった際、50代前半でリーゼント姿の、かつては血気盛んだったであろう雰囲気の社長は、末期がんで歩くのも声を出すのも辛そうなほど痩せ細っていました。 その方に、「先生、あんたの名刺に心理カウンセラーと書いてあるが、これは本当か」と尋ねられました。「本当です。そういう資格を持っています」と答えると、「だったらあんたに聞きたい。俺はがんになった。余命も幾ばくもないと言われている。どうすればいい」と聞かれたのです。 その質問をされた時、私の心に浮かんだ答えは一つでした。 「社長、あなたがその若さでわざわざがんになったことには、必ず意味があります。そのがんから何かを学びなさいということです。そして、もし必要な学びが得られたなら、もうがんで居続ける必要はなくなるので、克服できる可能性もゼロではないと思います。まずは、なぜがんになったのか、学ぶべきことがあるはずだと考えられた方がいいです」と伝えました。 その時、社長の目に光が宿るのが見えました。目に輝きがぐっと増してきたのです。そして社長は私の顔を見てこう言いました。「俺は若い頃からやんちゃをしてきて、怖い人間もいっぱい見てきた。でもな、あんたみたいな怖い人間は初めて見た」と言われました。どういう意味かは分かりませんでしたが、そのように言われたのです。 その後、財務調査は終わり、無事に買収が成立しました。 それから数年後、その会社を買い取った企業から別の財務調査の依頼がありました。担当の方とお話ししていると、「藤田さん、数年前にあの会社の買収調査をお願いしましたよね。実は、あの時の売却側の社長、がんが治ったらしいですよ」と教えてくれたのです。驚いて詳しく聞くと、今は別の会社を立ち上げて社長業に復帰しているとのことでした。 あの時、社長の目に光が宿ったのを私は確かに見ました。もしかすると、私の話を聞き入れてくださったのかもしれません。 当時は本当にもう間もなく亡くなるのではないかというお顔をされており、目に光などありませんでした。しかし、私があの話をした時、目に光が戻ったのです。「学ぶべきことを学ぶ。なぜがんになったのか、そこには必ず学ぶべきことがあるはずだ」と深く考え、その理由を見出した先に、がんを克服するという出来事が起きたのかもしれないと感じています。
待つ力
260118 待つ力 待つ力というのが必要です。あ、この人からは必要な情報が得られないな、と。あるいはもう言いたいことがわかった。でも最後まで丁寧に話を聞かなきゃいけないんだな。なぜかというと信頼関係の構築ですね。 そしてすごい方というのはいっぱいいますが、一流だなと思う方というのはそう多くはありません。私が一流だと感じる要件の一つがこの待てることなのです。待てるということは,なかなか多くいません。こういう能力の高い人、頭の回転が速い人、経験豊富な人がいますが、かつ人を待てる人、こういう人が一流の条件でもあります。こういう人っていうのは、やはり自分のペースで物事を前に。 冷たくなると。なので待つというのはすごく難しいんです。でも待てないと相手の話を遮ったり、あるいは自分が、自分がという風に話そうとしたりすると、本当に能力、相手が早く経験が豊富なんだけれども、じっと相手の話を最後まで丁寧に聞いた上で、なるほどと。その点に関して私はこう思うんです。こういう余裕のある受け答えができる人。この人を待てる人だなと思います。一流だなと思います。 大事なことは、ただすごい人ではなくて、一流の人になっていただきたいと思います。そのためにも、待つ力。これは、もはや力です。待つ力ということです。ぜひ身につけていただきたいと思います。 そして、話を聞くということは、相手の意見を何でも受け入れなきゃいけないかということではありません。勘違いしてほしくないのは、聞くということは、迎合するということではありません。受け入れられない意見は,受け入れる必要はありません。ただ、受け入れられない意見でも、まずは最後まで聞くということが大事です。というのも、途中で遮った上に意見を否定してしまうと、相手は感情的になりやすいです。そして、信頼を失いやすいです。 意見を受け入れられない、あるいは否定する、ということは、ただでさえ相手が感情的になりやすいコミュニケーションです。その感情的になりやすいコミュニケーションを、相手の話をさえぎった上に、そういったコミュニケーションすると、より感情的になりやすいんです。よって受け入れられない意見こそ丁寧に聞かなきゃいけないんです。そして共感できる点、納得できる点についてその旨をお伝えする。この部分はすごくわかる。この部分は確かにあなたの言う通りだ。 こういうところをしっかりと伝えることができれば、ただ、この点についてはちょっと受け入れることが難しいと。なぜかという理由も伝えられると。そういうふうなコミュニケーション、かなり慎重なコミュニケーションを取る必要があります。こういった受け入れられない意見を聞くときこそ、 慎重に丁寧に聞くということが大事です。それが意見を受け入れられない部分の伝え方です。信頼を左右するために、聞き方がより重要であります。
聴くことができない理由
260118 聴くことができない理由 自分自身がこのような聞き方ができているかどうか、振り返ってみてください。できていないとするのであれば、その原因は何か考えてみてください。こういう話の聞き方ができない原因として、 考えられるものがいくつかあります。まず一つ目は我欲です。我欲というのは、人間は自分が話したいという欲求がものすごく強いんです。なぜかと言いますと、脳は自分の体験を話すとき、金銭欲や性欲が満たされた。 時と同じ快楽を感じるという説があります。ですので、自分の体験を話すというのは、ものすごく気分がいいわけです。自分のことばっかり話す人っていますけども、この人というのは、この快楽を。 克服できない人、つまり快楽中毒なんです。なので自分が話すことが止まらないって人います。もう快楽に追われてしまっているわけです。それぐらい我欲というのは強いんです。これが克服できないと人の話を聞くということがなかなか難しいです。 まずは話しすぎていないかというメタ認知が重要です。それから、めんどくさい。相手の話を聞くのがめんどくさい。それをめんどくさがることは、あなたと信頼を深める気はないという意思表示にもなってしまいます。それから、怒り。怒りで冷静さを欠き、聞く意識が持てないと、焦り。忙しくて時間的余裕がない。相手が話を終えるのが待ちきれないと。この忙しくて時間的な余裕がない時であれば、 2つの意識、6つの聞き方で聞きましょうというのは現実的に難しいかもしれません。そういった場合は、少し今手が離せないので後にしてもらえませんか後でまた聞く時間を設けるか、設けるかなという風にしてですね、後にしてもらうという方法もあります。 こういう時こそメタ認知し、聞く意識を持つことが重要だということです。こういう時に聞くというのは難しくなります。だから要注意ということです。そういう意識をぜひ持っていただければと思います。それから話を聞くのが難しいという人がいます。 どういう人かというと、能力の高い人、頭の回転が速い人、経験が豊富な人、こういった人は相手よりも優れていることが多いので、相手の発言に対して次のように思いやすいことが挙げられます。まず、言っていることのレベルが低いと、そんな意見よりも自分の意見の方が優れていると、聞くまでもないと、 それから相手の言っていることが分かったと。次に自分が言うことも決まったと。最後まで聞いていられないと。こんな風に思うのです。こんな風に思うと、あの2つの意識、6つの聞き方というのは極めて難しくなるのです。 聞く目的というのは必要な情報を入手することという風に思っている方は、もうこういう風に思うと聞く必要がないとなってしまいます。この人から必要な情報は手に入らないと、あるいはもう。 言いたいことがわかったと思ってしまいます。もう聞く必要はないとなってしまいます。だけども、聞く目的というのは、必要な情報を認識することだけではありません。信頼関係を築くことも重要な要素であります。信頼関係を築くということが大事な、大事な目的になります。ですので、2番目の目的も意識して話を聞く必要があります。そのためには、待つ力というのが必要です。
行動分析学の話し
260118 行動分析学の話し 行動分析学の話です。好子、嫌子という2つの刺激を使って行動を分析していく学問です。 好子は行動直後に出現するとその行動を強化する刺激や出来事であります。具体的に言うと,頷き、笑顔、同意、共感、褒める、感謝などが挙げられます。 嫌子は行動直後に出現するとその行動を弱化させる刺激や出来事であります。具体的に言うと無表情、無視、しかめっ面、否定、「怒り」「叱責」などが挙げられます。 4つの行動パターン 好子の出現により強化 Aさんが無表情でありましたそこでBさんが発言をしましたその結果、Aさんが笑顔になったすると。 Bさんの発言が増えた。Bさんの発言に対してAさんが笑顔という好子を出現させたわけです。好子はその行動を強化する刺激なわけですからBさんが発言をしたらAさんが好子を出した。その結果Bさんの発言が増えた。これは好子の出現による強化という,ことになります。 好子の消失による弱化。 Aさんが笑顔だった。Bさんが発言した結果でAさんが無表情になった。笑顔という好子が消えたことになります。それによってBさんの発言が減った。 発言するという行動が弱化させられたわけです。これを好子の消失による弱化ということになります。 嫌子の出現による弱化。 Aさんが遅刻を黙認していた。その結果、Bさんの遅刻が増えたのでAさんが叱った。 叱るという嫌子を出しました。その結果、Bさんの遅刻が減りました。嫌子を出現させることによって、遅刻という行動を弱化させました。このパターンを嫌子の出現による弱化と言います。 嫌子の消失による強化 Aさんが遅刻を叱ったらBさんの遅刻が減りました。なのでAさんは叱るのをやめました。そしたらまた遅刻が増えました。このように叱るという嫌子を消失させた結果。 Bさんの遅刻をするという行動が強化されたわけですその結果、Bさんの遅刻が増えましたこのパターンを嫌子の消失による強化ということになります このように、4つのパターンに分けて行動を分析していきます。 聞き手が好子を出すと、話は盛り上がります。一方、聞き手が嫌子を出すと、話し手がだんだん話が少なくなり、しゃべれなくなるのです。どんどん話せば良いことでも、話せなくなるのです。これが聞き手が持つ影響力なのです。聞き手が好子を出すか、嫌子を出すかで話し手の発言の状況をコントロールできます。聞き手が嫌子を出したときだんだん話すのがつらくなる場合によっては話さなくなる。 人もいますなぜかは聞き手が嫌子を出したからですそれぐらい嫌子、好子は強い人です日常会話の中で無意識のうちに好子、嫌子を使っているのです。 それによって話し手は影響を受けてしまいます。そういうふうな影響力を、人は無意識のうちに発しているんです。この影響力を意図的に使えるようにしていきます。無意識のうちに堅守を出現させて、相手の発言を邪化させて、信頼構築の機会を逃していないか、 このことはもったいないことです。自分がコーチを出しながら相手の話を聞いているつもりの方がいます。ところが相手からすると嫌子が出ていることに気づかない。それで相手の話を邪化させて会話が弾まないと相手もだんだん話す気が,失せてしまいます。ところが聞いている側は好子を出しているつもりなんです。そういう人っています。ちゃんと聞いているつもりだと思いがちです。ところが話し手からするとあんたそれ嫌子が出てるよというふうな人は。 非常にもったいない人です。そういった無意識の嫌子の出現というのが怖いんです。相手の話に関心はあっても表情がそれを表していない。相づちも打っていない。それから目を合わせない。スマホを見ながら相手の話を聞くことや資料を見る。 それからパソコンでメモを取るなど、悪いことではないが、目が画面を向いたままであります。こういった行為は、話の聞き方に注意が必要になるということになります。 話の聞き方が雑な人がいます。相手のことを丁寧に大切に扱えない人です。よくあるタイプが、相づちのタイミングが早すぎる人です。相手がまだしゃべっているのに、しゃべり終えてないタイミングで、「そうですか、なるほどなるほど」と言ってしまい、印象が悪くなってしまいます。相づちの打ち方が適当な人です。しっかりと話を最後まで聞いて、そして若干の間を開けて相づちを打つと、若干の間、開けすぎると逆におかしいです。本当に若干の間です。若干の間を開けて、なるほど。 「そういうことですね」というふうに相づちを丁寧に打ちます。好子を出現させることによって、相手が気づかないままに相手の行動を変えることができるのです。好子、嫌子は無意識のレベルで相手の行動を変える力があるのです。それぐらい強い,刺激なのです。意図的に好子、嫌子を出現させることによって、聞き手は話し手に影響力を発揮することができます。好子を出しながら話を掘り下げると、相手が深いところまで話してくれるようになります。そして、聞き手がテンションを上げて聞くと、 話のテンションも上がっていきます。まずは好子を出すというところに意識することです。もう一つレベルを上げるならば聞き手がテンション、自分のテンションを上げることによって話のテンションを上げに行くということです。話というのは聞き手のテンションによって。自分のテンションをすごく引っ張られるのです。なので、会話を弾ませたいなと思ったら、聞き手がテンションを上げて、話を聞くし、話もつられてテンションが上がりやすいです。その結果、会話が弾むという状態を作れます。 あまり上げすぎはおかしいので、やりすぎは要注意でもあります。もう少しテンションを上げて話を聞いてみる。そうすると話し手も綴られてテンションが上がりやすいんです。これも好子の力となります。こうやって好子を強めに出す。テンションを上げるという形にちょっと強めに出す。すると,相手の話すという行動をより強化できます。そして、会議や打ち合わせで、話し手が話す際に話に好子を出し続けると、話し手は自分の方を向いて話すようになり、好印象を抱きます。それから、人の悪口など聞きたくない話や、度が過ぎて相手が話すとき、 あえて嫌子を出して会話を収束させることもできます。こういう話はあまり聞きたくないな、と話を相手がするときがあります。例えばスマホをいじり始めるとか、あるいは食事に集中するとか、そういうふうにしてですね、嫌子を出す。相手の話がトーンダウンしたタイミングで、そういうあの件どうなりましたというふうに話題を,変換していく。このようにして意図的に好子、嫌子を出して話し手をコントロールしていくというふうなことができます。ドラッカーの言葉があります。多くの人が話し上手だから人との関係は得意だと思っている。対人関係のポイントは聞く力にあることを知らない。話がうまいから。 自分は対人関係が得意だと思っていると大間違いだ。対人関係のポイントは聞くというところにあるんだ。相手の言葉を大切に丁寧に扱えない人は相手を大切に丁寧に扱えないわけです。自分はしゃべるのが得意だと。だから対人関係は得意だと思っている人は果たして聞いていますか,という話です。自分の話をちゃんと聞いてくれる人たちには、自分の話をちゃんと聞いてくれない人には、心を開かないわけです。こういう聞く力こそ、対人関係のポイントだということに気づいていません。 もう一つ、大事な習慣があります。