個別の感情の調整 後悔

個別の感情の調整 後悔

後悔という感情は、決断力と行動力に影響するということですが、なぜかと言いますと、後悔の感情が強い人は、後悔することを恐れて、決断や行動ができなくなる傾向にあります。また、決断や行動をするときに勇気が必要になります。失敗してもその展開を受け入れて、後悔をしない人は、決断や行動がしやすく、勇気をあまり必要としない傾向にあります。人は失敗が怖いのではなく、後悔することが怖いとなります。決断ができない人、行動がない人は、なぜ決断ができないのか、行動力がないのか、それは失敗を恐れるからです。うまくいかなかったらどうしようと思って決断ができない。うまくいかなかったらどうしようと思って行動を起こさない。そして決断力がない、行動力がないことになるわけです。うまくいかなかったらどうしようとなぜ思うのか。それは失敗を恐れているからです。なぜ失敗が怖いのか。ここをよくよく観察していくと失敗するという事実が怖いのではなく、失敗をして「ああするんじゃなかった、こうするんじゃなかった」というふうに後悔するのが怖いのです。あるいはここでネガティブな意味づけをして、ネガティブな感情を味わうことが怖いのです。つまり失敗自体が怖いのではなく、そこから生じる感情が怖いのです。なので失敗を恐れる人というのは,失敗という出来事に対して、ネガティブな意味づけをして、ネガティブな感情を生じさせやすい人なのです。そういう人というのは、失敗が怖いから、決断もできないし、行動もできないのです。逆に決断力のある人、行動力のある人は、よくよく見ていくと、失敗に対する意味づけがそんなにネガティブじゃないのです。失敗であったとしても、失敗と思っていない。「これ失敗なの?」とそうは思わないんだけど、というふうに、他の人であればこれ失敗だというふうなミスの状態も、失敗とも思わない、その状況に対する意味づけはポジティブなのです。他の人はこれ失敗だというネガティブな意味づけをして、ネガティブな感情を生じさせて、そしてその感情に苦しめられるのです。

でも、行動力がある人というのは、「これは他の人が見たら失敗だろうと思う状態でも、別にこれ失敗じゃないじゃん」と「全然いいよ、いいよ」というふうな意味づけをする。なのでネガティブな感情は生じにくいのです。だからそういうふうなことを恐れないのです。そういう状況になることを恐れないので、行動力があるのです。ここは違いなのです。行動があるかないか、決断があるかないか、それは意味づけの傾向であり、そこから生じる感情の傾向によるのです。よって、後悔の感情が強い人というのは、後悔することを恐れて、決断や行動ができなくなる傾向にあります。そのような状況では、もうこれは失敗だと。そして「こんなことするんじゃなかった」「あんなことするんじゃなかった」って後悔の感情に苦しめられやすい人は、決断とか行動をするときに勇気がいるのです。その恐れを克服してですね、やるという勇気が必要なのです。

だけれども、失敗をしてもその展開を受け入れて後悔しない人は、別にやることやったんだからしょうがないじゃんという。はい、次々というふうに切り替えが早い人とは何か。行動力を起こす際にあまり勇気がいらないのです。だって恐れないからです。うまくいかなかったという状況をあまり恐れていないのです。そこに恐れもないから勇気もいらないのです。よって行動力ある人を見たら、あの人は勇気があるわけじゃないんだ。そもそも勇気がいらないんだ。だってそれを怖いとも思ってないんだろうという話なのです。

例えば独立をする。これは勇気がいります。行動力があるなと思われるようなことです。けれども、そういう行動力ある人、独立して失敗したらどうするのそんなことを聞かれても、失敗したら失敗した時だよと、そんな時に考えればいいじゃんと。ベストを尽くしてみなきゃわからないよという気持ちだったりするわけです。よって、失敗したらどうしようと、その失敗の状況を恐れることがあまりないのです。だから勇気がいらないのです。

本当にですね、恐れながらも勇気を振り絞って行動に移す人もいます。そういうふうな人というのはですね、後悔の感情が生じやすいのです。だからたくさん勇気が必要なのです。ですから、後悔の感情に対する向き合い方が、行動力とか決断力に影響するのです。一見、失敗のような状況になって、やるんじゃなかったとか。回避しておけばよかったという後悔の感情が生じた時に、その感情にうまく対処できる方法を知っておくと、後悔の感情に苦しめられることがなくなるのです。その対処法を知らないと、その感情にずっと苦しめられるのです。だから余計に怖いのです。だから余計に勇気が必要なのです。行動が出しにくい人は、後悔に対する向き合い方を,ここを知っていると、そして実際に後悔の感情に対する力が高まっていくと、結果として勇気があまり言わなくなりますから、行動力も決断力も上がるという話です。行動力、決断力を高める鍵は、後悔の感情に対する対処法を確立することにあるわけです。

他のシナリオを考えない。

後悔は過去の出来事に対してポジティブな方向に展開した場合の仮想のシナリオを想像し、そこに思いを馳せることによって生じる感情なわけです。もしあれをやらなければ、よかった、こうだったのにとか、あの時こうしていれば何とかだったのにとか、過去の出来事に対してポジティブな方向に展開した場合の仮想のシナリオです。例えば、あれをやらなかったらっていう、こういう仮想のシナリオ、ここを想像するわけですね。あの時こうしていればよかった。ポジティブに展開した。失敗した場合の仮想シナリオを想像する。

そしてそこに思いを馳せて、現実とのギャップ、そこに後悔が生じるのです。現実はこういう状況になった、あっちを選んでおけばと、あれをしなければと、あるいはあれをやっておけばと、そしたらこの後に、ありもしない仮想のシナリオをイメージするのです。そっちの方が自分にとって都合がいい展開なのです。そのありもしないポジティブな展開のシナリオを想像して、その現象と現実を比べて、そこにギャップがあると後悔の感じを覚えるのです。ということは、そもそも仮想のシナリオを想像するところから後悔は始まるのです。であるならば、後悔は人生のシナリオが複数存在すると考えることから始まる、こんなシナリオを想像しなければいいのです。

今の展開以外に人生のシナリオはないと考えると、このシナリオしかないんだ。もしああだったら、こうだったらと、あっちのシナリオだったらよかったのに、こっちのシナリオだったらよかったのにと想像するから、後悔の感情が生じるわけです。

生まれた瞬間からこのシナリオをたどることが決まっていたんだと。そしてそのシナリオを今、粛々とたどっているんだと。他のシナリオは一切ないんだというふうに捉えると、後悔の感情が生じようがないわけです。人生は今の自分が学ばなければいけないことを、学ぶために必要なの出来事が生じる。この展開になったことも必然。そこから学ぶべきことを見出していきます。これをやってうまくいかなかったと。やるんじゃなかったと。もしやっていなければもっと平和な状況だったのにと。やるんじゃなかったという後悔。それをやらなかったという人生のシナリオを想像して、そっちのシナリオの方が良かったと思いを馳せるから、後悔という感情が生じます。

そもそもそんなシナリオはないと、やらなかったら良かったんじゃないんだと、やるというシナリオしかなかったんだと、そして今こういう風な状況になっていると、この状況を体験するというのも、そもそも決められたシナリオだったんだと、そう考えます。このシナリオ以外に、他のシナリオはないと。この体験も今自分にとって必要な体験だと。その体験から何を学ぶべきなのか。そこに意識を向けるわけです。起きる体験、起きる出来事にいらんことはないと。すべての出来事は必然であって、自分にとって必要なことなんだ。一見良くないことのように思えることも、そこから何かを学ぶために、わざわざそういうシナリオにしてあるんだと。そういうふうに捉えると、そうしていきますよと。起きることはすべて必然だと。違うシナリオに意識を向けない。これがまず後悔の対処の一つ目です。他のシナリオは考えない。もうこのシナリオしかないんだというふうに捉えます。

行動非行動の法則

やった後悔よりも、やらなかった後悔の方が大きく長く残る傾向にあるという法則です。心理学者のギロビッチとメドベックの研究によると、短期的にはやった後悔が強く感じられるが、長期的にやらなかった後悔の感情が心に残りやすいのです。やったことというのは、時間が経つと過去として,整理され、後悔の感情も時間とともに収まっていくのですが、やらなかったことというのはまだ可能かもしれない、大きな可能性につながったかもしれないという未完了感とか可能性を帯び続けるため、長く後悔として残ります。やった後悔よりも、やらなかった後悔の方が大きく長く残る傾向にあると。人生を振り返った時、あれやっときゃあよかった、これやっときゃあよかったと、そういう後悔が少しでも少ないということが幸せな人生を送る上では大事なことなのです。よってこれやってみようかなと思うことはですね、なるべくやってみる。その時にうまくいかなかったらどうしよう、失敗したらどうしようと思うかもしれませんが、その時は、前述の後悔の対処法の「他のシナリオは考えない」で対応します。他のシナリオはないんだと。うまくいかなかったらどうしよう、失敗したらどうしようなどの、他のシナリオは考えなくてよいです。

非行動の法則については「死ぬ時も後悔すること25」太田修司緩和医療医の話が参考になります。

失敗の許容範囲を明確

失敗の許容範囲を明確にする方法。挑戦できない人は、失敗が許容範囲を明確にせず、漠然と失敗を恐れていることが多いです。例えば、独立が夢であると、だけど独立したら失敗したらどうしようと、怖い怖いと、うまくいかなかったらどうしようと、こんな風に,独立はしてみたいんだけれども、うまくいかなかったらどうしようというふうに思うと、怖くて独立ができない。そういうふうな状況においては、独立でうまくいかないという状況がすごく漠然としている。その漠然と失敗を恐れていることが起こった。よって、失敗の許容範囲、これを明確にすると挑戦しやすくなります。その許容範囲の中で、小さく挑戦し、自信が得られたら大きく挑戦する。例えば、新たな事業で失敗の許容範囲、1000万円のお金、2年間の時間、不明点に直面した際の焦り。それ、新しい事業を立ち上げたら分からないこといっぱいあります。どうしようどうしよう。分からない分からないっていう焦り。そういうのも、きっと生じるでしょう。それから失敗して恥をかく精神的な苦痛。こういったことで失敗の許容範囲として定めます。これは別に起きても構わん。1000万円の金だったら失敗しても構わん。二年という時間であれば費やしても構わん。そりゃ焦りも生じるだろうし、もしうまくいかなかったら精神的苦痛を味わうだろうと。でも、ここまでだったら構わんというふうに許容範囲を決めます。実際に1000万円お金を使って二年かけたけど、うまくいかなかった。じゃあもう撤収だと、この事業をやめようというふうに切り上げる。でもこれはそもそも失敗の許容範囲として決めたことなんだから、別にいいんじゃないかと。初めからこの範囲であれば別に構わんと決めてやったことなんだからと、別にいいんじゃないかと言って、パッと切り替えることができると、そういうふうに許容範囲をあらかじめ設定して、その範囲内で失敗する。そうすれば、後悔の感情に苦しめられにくいです。失敗しても許容範囲内の損失であれば、後悔なく受け入れやすい、後悔の対処と失敗の許容範囲の明確化によって、大きな勇気がなくても挑戦できるようにする。挑戦には勇気がいることになりますが、挑戦できない人は自分には勇気がない、勇気がないと、自分を、自己嫌悪したりします。そういうふうにするのではなく、そもそも勇気がいらない状況をいかに作るかという話です。よって、失敗の許容範囲を明確にしてあげて、この範囲だったら別にいいよとする。そこに、許容範囲を明確にして、この範囲内で切り上げようとする。そこでうまくいかなかったらしょうがないと割り切る。仮にうまくいかなかったとしても、そもそもそのうまくいかないという体験を味わう必要があるんだとする。そのシナリオをたどるべくしてたどっているんだとする。うまくいったシナリオが待っていたかもしれないけれども、実はうまくいかないというシナリオ、これが待っていたんだし、自分の人生にはそもそもうまくいったというシナリオはないんだと、うまくいかなかったというシナリオしかなくて、今そのシナリオを淡々とたどっているというふうに捉えます。なかったではないです。挑戦するというシナリオしかないだと。挑戦してうまくいかなかったらうまくいかないというシナリオしか初めからなかったんだと、そう捉えるわけです。

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