提携という発想も持つ

提携という発想も持つ 提携という発想を持つ 提携という発想を持って、ビジネスを考えていきます。他社はそれぞれ独自の経営資源を持っています。この経営資源も活用するという発想を持って事業を考えていくと、さまざまな新しい可能性が見えてきます。ここでは、この提携を実現させるために、どのように進めていけばいいのかというお話をします。 効果的な提携の進め方として、まずは提携先と接点を持つことが必要です。先ほど8種類のパターンを紹介しましたが、「この提携をやってみよう」と思えるものがあったとき、その提携先の候補として「こういう会社、こういう人と提携したい」というターゲットを定めます。そして、その会社や人と出会わなければなりません。 接点をもつ どのように接点を持つかについてですが、まずは見込み提携先に直接連絡する方法があります。ホームページを見て、直接電話やメールをしてみるという方もおられます。いきなり提携に至る確率は低いですが、そういった方法も一つの手段です。 それから、見込み提携先を紹介してもらう方法です。紹介の依頼は、比較的ハードルが低いです。「お客様を紹介してください」という依頼はハードルが高いものですが、「提携先を紹介してください」という依頼は、そこまで高くはありません。その代わり、提携先となる会社にとってのメリットもしっかり説明しなければなりません。 「うちは今、こういう会社と、このような提携を考えています。そうすることによって、うちにもメリットがありますし、お相手の会社にもこのようなメリットがあると考えています。なので、こういう提携先を探しているのですが、心当たりはありませんか」と伝えます。そうすれば「それなら2、3社心当たりがあります。よろしければ紹介しましょうか」という形で提携先を紹介してもらえるようになります。そのための依頼をするという方法です。 それから、見込み提携先が主催するセミナーに参加する方法があります。提携したい相手がセミナーを開催している場合、そこに参加すれば、講師として必ず提携先の担当者がいます。セミナーが終わった後に質問に行き、そこで提携の話を持ちかけることで、やりたいことを実現していく接点を持つわけです。 提携の基盤 接点を持つことができたら、次にどうやって提携の話を進めていくかという段階に入ります。ここでは「この人と一緒に仕事がしたい」という気持ちが提携の基盤となります。いくらメリットが得られると思っても、この人と一緒に仕事がしたいと思えなければ、提携しようとはしません。やはり人間は感情と論理で動きますから、最終的な行動を突き動かすのは感情です。頭では「こことコラボレーションすればメリットがある」と分かっていても、感情が許さなかったり、気持ちが前向きになれなかったりする相手とは、結局コラボレーションなどしようとは思いません。この人と一緒に仕事がしたいという気持ちをお互いが持てること、これが提携の基盤です。 相手にその気持ちを持ってもらうために、次の点を丁寧に聞く姿勢を示し、正確に理解することが大事になります。相手のビジネスモデル、現状、ニーズ、悩みなどを丁寧に理解しようと努めてください。それから、相手の今の方向性や目標について「今後はどうしていきたいですか」「どんな風にされたいですか」という点を聞きます。「ああしていきたい、こうしていきたい」という話を聞けたら、それが実現できるようなお手伝いを我々もできないかと考え、支援をしていきます。 今回の提携で相手が求めるメリット、どのようなメリットを求めておられるか、こうした点を丁寧に聞く姿勢を示すことが重要です。この姿勢を示すことによって、「一生懸命うちのことを理解しようとしてくれているな」「何か力になろうとしてくれているな」という印象を持ってもらえます。そして、より多くのメリットを提供できないかを、さまざまな角度から本気で考えます。 相手が強いメリットを感じない提携は長続きしません。まずは相手にしっかりとメリットを得ていただくことが大切です。自分がメリットを得ることばかり考えていては、提携はなかなか前に進みません。まずはお相手にメリットを提供できないか、本気で考えるべきです。お相手のニーズをしっかり把握して、お相手が求める以上のメリットを提供しようという形で話を詰めると、良い相手と良い提携ができるものです。 提携の心構え 次に、提携者の心構えについてです。何といっても「人間性が信頼できるか」という点が重要です。そして「お客様を大切にしているか」という点を重視して、提携先を慎重に選んでください。人間性が信頼できない相手とは、提携すべきではありません。 人間性が信頼できるかどうかを見極める上では、やはりお客様に対する姿勢が鍵となります。提携先は、自分に対しては丁寧な態度をとってきます。なぜなら、提携したいからです。しかし、お客様に対してはどうでしょうか。この「お客様に向き合う姿勢」をよく確認するのです。 中には「とりあえず儲かればいいんだ。無理やり商品を売りつけてもいいから、利益が出ればいい」という考えの人もいます。そういう人とは提携しないほうがいいです。自分たちが儲かりさえすれば、多少ずるいことをしても構わないと思っている相手とは、手を組むべきではありません。 また、相手に十分なメリットを提供できるかを考えます。これができなければ、結果として提携は機能しません。メリットの配分は「自分対相手が49対51」くらいがちょうどいいと言えます。提携はお互いにウィン・ウィンでなければなりませんが、特にお相手にしっかりとメリットを得てもらわなければなりません。 自分のメリットよりも相手のメリットのほうが少し多いくらいを意識します。相手が「こんなにしてもらって悪いですね」と言うくらいがちょうどいいのです。それくらいのメリットを提供しようという姿勢を維持し、お相手に提携のメリットをしっかり感じてもらうことが大事です。どうすればメリットを提供できるか、相手の想定以上のものをなんとか提供できないかと考えていきます。 そこにはコストもかかります。基本的にはこちらで引き受け、多少の負担であればこちらで持つという覚悟が必要です。こちらから提携を持ちかけているわけですから、主体的に動いていきます。 そして重要な点は、後で揉めないように書面に残すことです。予想以上に利益が出た場合は、心変わりの可能性があります。提携がうまくいかないときは立ち消えになるだけで済みますが、怖いのは予想以上にうまくいったときです。 提携して一緒に取り組み、「ものすごくお客様が集まってきた」「大きな売上が得られた」という状況になったときが注意です。一方が「あちらの方がもらいすぎているのではないか」「もっとうちがもらってもいいはずだ」と言い始め、後から条件の見直しを要求してくることがあります。これが原因で喧嘩別れをして、せっかく順調だった売上がゼロになってしまうケースは非常にもったいないことです。 「多少のことであれば目をつぶれる」という関係であればいいのですが、喧嘩別れによってコラボレーション自体がなくなり、売上が消滅してしまう失敗例はたくさんあります。予想以上にうまくいったときこそ要注意なのです。後から心変わりをして条件を変えろと言っても、それでは最初の約束の意味がありません。 ですから、きちんと書面や契約書という形で残しておくことが大切です。そもそも、最初の段階で人間性の優れた人を選んでおけば、そのようなトラブルは避けられます。自分のメリットばかり考える人と提携すると、後から「条件を変えてくれ」といった相談が持ち上がります。これではビジネスが台無しです。そうならないように注意します。 提携の機能させるために それから、できるだけ早く成功例を作り、メリットを実感してもらいます。メリットが実感できると、相手も本気になります。そのためには、まず1件の成功事例を作ることです。例えばお客様を紹介する提携であれば、まずはできるだけ早く1件紹介してください。そうするとお相手も「ここはすごいな、本当に紹介してくれたぞ」と本気になり、信頼関係が深まります。 また、継続的に連絡を取ることも重要です。提携した後に連絡を取らなくなると、提携が機能しなくなる可能性があります。こちらから積極的に動く工夫をすれば、上手に運用できます。提携が決まったら、例えば「月に1回会う日」を決めて、1年分の目標を立てます。毎月欠かさず打ち合わせをして、提携が機能する状況を維持していきます。 提携はしたものの、どちらも動かなければ、いつの間にか立ち消えになるのはよくある話です。そうならないよう、お互いに努力しましょう。もし上手くいかないことがあれば、定期的に会って「どうすればいいか」を話し合い、結果を残せるように調整していきます。これによってお互いの必勝パターンを確立し、提携を機能させていくのです。本音を伝え合い、調整し合うことで、共に成功の形を作り上げていきます。 そして、一つ成功例ができると、次々と横展開が可能になります。ある会社との提携がうまくいけば、同じような業態の会社は世の中にたくさんありますから、他の会社とも同様の提携ができます。一つ必勝パターンが確立できれば、同じような提携先を次々に見つけ、事業を一気に拡大していくことができます。 最後に、初心を忘れることなく、感謝の気持ちと「相手に十分なメリットを提供できているか」を意識し続けることが非常に大事です。提携が5年、10年と続いてうまくいっていると、それが当たり前だと感じ始めてしまいますが、そこが危険です。「提携させていただいている」という謙虚な気持ちを持ち続けなければなりません。常に相手のメリットを考え、何年経ってもその姿勢を崩さないことが、強固な提携関係を築きます。 こうした提携が一つでも二つでも機能するようになれば、皆さんの事業の可能性はぐっと伸びていきます。これまで提携という発想がなかった方であれば、なおさら可能性は広がります。そのためには、まず「どこと、どういう提携がしたいのか」を整理してください。自分一人で思い浮かばない場合は、社内でブレインストーミングをして、みんなでワイワイ話し合ってみるのもよいです。 提携したい先が見つかったら接点を持ち、お相手に大きなメリットを提供できるよう本気で考え、継続的なコミュニケーションを通じて提携を形にしていきます。そして、提携が機能し始めた後もメリットを提供し続けることを意識してください。こうした積み重ねが、事業の可能性をぐっと高めていくことになります。

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業務提携8つのパターン

業務提携8つのパターン 1. 営業委託型提携 これは最もオーソドックスな、提携先から顧客を紹介してもらうパターンです。提携先となるのは、皆さんの対象顧客と多くの接点を持つ人や会社です。 まずは「ターゲット市場」や「ターゲット業界」など、自社の対象顧客(ターゲット)を明確にします。そのターゲットと日常的に接している相手こそが、有力な提携先候補となります。 提携の成功には、お互いのメリットが不可欠です。紹介料を支払う、あるいはこちらからも仕事を紹介するといった物理的なメリットも有効ですが、見落としがちで非常に重要なのが「提携先のお客様が喜ぶ」という視点です。 提携先は、自社のお客様に有益な情報を提供して喜ばれたいと考えています。皆さんのサービスが本当に有益であれば、提携先は紹介料がなくとも「ぜひ紹介したい」と率先して動いてくれます。 そのためには、自社の魅力を提携先が代弁できるよう、以下の情報を端的な言葉で提供しておく必要があります。 また、提携先に商品を無料や割安で体験してもらい、良さを実感してもらうことも重要です。自信を持って勧めてもらえる環境を整えます。 2. 営業受託型提携 こちらは営業委託型とは逆で、自社がお客様を紹介する、あるいは販売代理店として商品を売り、手数料をいただくパターンです。 提携先は、自社のお客様のニーズを満たせる商品を持つ会社を選びます。お客様が抱える悩みを解決できる相手を紹介すれば、「良い人を紹介してくれてありがとう」と感謝され、信頼関係がより深まります。 自社のメリットとしては、紹介料の獲得、相手からの相互紹介、そして顧客満足度の向上が挙げられます。この場合も、提携先の強みや実績を自分が語れるように準備しておくことが大切です。 3. 商品開発型提携 対象顧客のニーズを満たす商品を自社のみで作るのが難しい場合に、他社と協力して新商品を作るパターンです。 自社にない独自技術や価値を持つ会社とコラボレーションすることで、一人では提供できなかった新しい価値を生み出します。メーカー同士が技術を持ち寄るケースが代表的ですが、サービス業などでも有効な手法です。 4. 同業者との提携 同業者は敵ではなく、味方に付けることで大きな効果を発揮します。完全に事業が重なる相手ではなく、以下のように「競合しない同業者」と協力体制を築きます。 5. 認知力強化型提携 対象顧客に自社を知ってもらうための提携です。集客力のあるセミナー会社で無料登壇させてもらう代わりに商品を告知したり、多くの読者を持つメディアのメルマガで紹介してもらったりする手法があります。相手にも「講師料がかからない」「読者に有益な情報を届けられる」といったメリットを提示し、関係を築きます。 6. 関係構築型提携 顧客の悩み(例えば税金、法律、集客など)を解決できる専門家を紹介し、まずはお役立ちを通じて信頼関係を深める手法です。「助かった、ありがとう」という感謝から始まり、そこから自社の本業へと繋げていきます。 7. コスト低減型提携 人手やインフラをシェアし、コストを下げる提携です。オフィスを複数人でシェアして家賃負担を抑えたり、個人事業主同士で資金を出し合って強力な集客サイトを構築したりする事例があります。 8. 独立した従業員との提携 社員の独立を無理に止めるのではなく、発想を転換して「提携先」として良好な関係を築く方法です。独立を志す人が求める「自由」や「代表という肩書き」は、会社員である限り提供が難しいため、あらかじめ独立後の協力体制を定めておきます。 ポイントは、退社時に喧嘩別れせず、良好な関係を維持しておくことです。独立の申し出があった際に、即座にこれらの提携案を提示できるよう準備しておきます。 業務提携先 提携パターン A社 B社 C社 D社 D大学 支援機関 営業委託型提携 〇 〇 〇 営業受託型提携 〇 〇 商品開発型提携 〇 〇 〇 同業者との提携 〇… Continue reading 業務提携8つのパターン

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事業の成長に必要となる業務提携

事業の成長に必要となる業務提携 努力の質と顧客心理 経営改善において、売上を伸ばしたいという要望は非常に多いものです。売れている会社のトップ営業担当者に、「なぜその人が売れているのか」を心理学的に解明しています。様々な業界でナンバーワン営業の行動分析を行うと、業界が違っても、売れている人の手法には共通点があることが分かります。そのエッセンスをまとめたものが「顧客心理」です。 商品を売る前に、お客様との信頼関係を築くことが極めて重要です。この関係が築けなければ、提案の機会すら得られません。いかに関係を構築していくか。さらに、お客様だけでなく「提携先」との関係づくりも必要です。顧客や提携先といった外部の人と関係を築く力を身につけ、紹介を増やし、事業拡大の仕組みを作り上げていきます。 努力の質を向上させる3つの視点 営業やマーケティングで売上を伸ばす上で、最も大事なのは「努力の質」です。努力の「量」をこなしている人は多いですが、人間には1日24時間、年間365日という限られた時間しかありません。条件は全員同じであるにもかかわらず、売上に大きな差がつくのは、努力の質に違いがあるからです。量では差がつかなくても、質では大きな差がつきます。そのため、いかに努力の質にこだわりを持つかが勝負となります。 努力の質を考える上では、次の3つの区分があります。 業績が伸びない人は、深く考えることをせず、同じ商品を同じ売り方で売るだけの「実行努力」のみを行いがちです。一方で業績を伸ばす人は、新しい知識を取り入れて「革新努力」を行い、「改善努力」によって必勝パターンを見つけ、その後に「実行努力」を投入して一気に規模を拡大します。 この「必勝パターンを見つけること」を意図して動いているかがポイントです。現在は変化が激しい時代です。その流れに合わせて、営業スタイルも柔軟に変えていかなければなりません。新しい知識を取り入れ、革新努力によって未知の領域に挑戦しましょう。もちろん、新しいことが最初からうまくいくとは限りません。なぜうまくいかないのかを分析し、改善を繰り返すことで、ようやく必勝パターンが見えてきます。一度軌道に乗れば、あとは量をこなすほど売上は伸びていきます。 ただし、革新努力と改善努力にはストレスが伴います。やったことがないことに取り組むには勇気が必要ですし、時間やコストが無駄になるリスクもあります。こうした頭を使う作業は避けがちになり、つい「今まで通りの方法で量をこなす(実行努力)」だけに逃げてしまいがちです。 分析もブラッシュアップもせず、ただ足で稼ごうとしたり、中身を吟味せずにメールやブログの量だけを増やしたりしても、成約率が低ければ効率は上がりません。成約率を高めるための改善を積み重ね、必勝パターンを確立した上で量をこなすことが、大きな成果に繋がるのです。 生涯累計売上金額の最大化 売れている人は、情報をいち早くキャッチし、緻密に分析を行います。細部にまでこだわり、必勝パターンを確立できたら、そこにコストを投じて一気に事業を拡大させます。 ここで重要な考え方は、目の前の売上だけを追うのではなく、「生涯累計売上金額」を最大化することです。現役を引退するまでの間に得られる総利益を見据えてください。 多くの人は、目の前の数字を追いかけて頭を使わずに走り回ってしまいます。しかし、時には目先の売上を一旦脇に置いてでも、仕組み作りや分析、改善に時間を使い、必勝パターンを確立させるべきです。時代の変化に合わせてパターンを更新し続けることで、長期的な売上の最大化が可能になります。 こうした課題に取り組むことは大変ですが、この機会を逃すと一生取り組まないかもしれません。今、本気で宿題や課題に向き合うかどうかで、将来の累計売上金額は大きく変わります。努力の質と時間の使い方にこだわり、しっかりと復習と実践を行ってください。 業務提携による経営資源のシェアリング 提携先との関係づくりも、事業拡大には欠かせません。業務提携とは、いわば「経営資源のシェアリング」です。 お金、技術、ノウハウ、顧客との繋がり、設備、インフラなどの資源をすべて自前で揃えようとすると、膨大な時間と労力がかかります。しかし、他社が持つ資源を上手に借り、自社の資源も提供することで、効率的に事業を伸ばすことができます。 具体的には、以下のような資源をシェアリングします。 自社の資源だけで勝負しようとせず、他社の資源を含めた事業戦略を描くことで、発想の枠はぐっと広がります。提携を進める上では、以下の「8つの型」を知っておくとスムーズです。 「誰と、どのような組み方をすれば事業が拡大するか」を整理してから人に会うことで、未来は大きく変わります。なんとなく交流会に参加するのではなく、「こういう提携をしたい」という目的を明確にしましょう。 社内でブレインストーミングを行い、多様なアイデアを出し合うことも効果的です。自社だけで戦うのではなく、他社の力も活用しながら、戦略的に提携を進めていく必要があります。

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個別の感情の調整 後悔

個別の感情の調整 後悔 後悔という感情は、決断力と行動力に影響するということですが、なぜかと言いますと、後悔の感情が強い人は、後悔することを恐れて、決断や行動ができなくなる傾向にあります。また、決断や行動をするときに勇気が必要になります。失敗してもその展開を受け入れて、後悔をしない人は、決断や行動がしやすく、勇気をあまり必要としない傾向にあります。人は失敗が怖いのではなく、後悔することが怖いとなります。決断ができない人、行動がない人は、なぜ決断ができないのか、行動力がないのか、それは失敗を恐れるからです。うまくいかなかったらどうしようと思って決断ができない。うまくいかなかったらどうしようと思って行動を起こさない。そして決断力がない、行動力がないことになるわけです。うまくいかなかったらどうしようとなぜ思うのか。それは失敗を恐れているからです。なぜ失敗が怖いのか。ここをよくよく観察していくと失敗するという事実が怖いのではなく、失敗をして「ああするんじゃなかった、こうするんじゃなかった」というふうに後悔するのが怖いのです。あるいはここでネガティブな意味づけをして、ネガティブな感情を味わうことが怖いのです。つまり失敗自体が怖いのではなく、そこから生じる感情が怖いのです。なので失敗を恐れる人というのは,失敗という出来事に対して、ネガティブな意味づけをして、ネガティブな感情を生じさせやすい人なのです。そういう人というのは、失敗が怖いから、決断もできないし、行動もできないのです。逆に決断力のある人、行動力のある人は、よくよく見ていくと、失敗に対する意味づけがそんなにネガティブじゃないのです。失敗であったとしても、失敗と思っていない。「これ失敗なの?」とそうは思わないんだけど、というふうに、他の人であればこれ失敗だというふうなミスの状態も、失敗とも思わない、その状況に対する意味づけはポジティブなのです。他の人はこれ失敗だというネガティブな意味づけをして、ネガティブな感情を生じさせて、そしてその感情に苦しめられるのです。 でも、行動力がある人というのは、「これは他の人が見たら失敗だろうと思う状態でも、別にこれ失敗じゃないじゃん」と「全然いいよ、いいよ」というふうな意味づけをする。なのでネガティブな感情は生じにくいのです。だからそういうふうなことを恐れないのです。そういう状況になることを恐れないので、行動力があるのです。ここは違いなのです。行動があるかないか、決断があるかないか、それは意味づけの傾向であり、そこから生じる感情の傾向によるのです。よって、後悔の感情が強い人というのは、後悔することを恐れて、決断や行動ができなくなる傾向にあります。そのような状況では、もうこれは失敗だと。そして「こんなことするんじゃなかった」「あんなことするんじゃなかった」って後悔の感情に苦しめられやすい人は、決断とか行動をするときに勇気がいるのです。その恐れを克服してですね、やるという勇気が必要なのです。 だけれども、失敗をしてもその展開を受け入れて後悔しない人は、別にやることやったんだからしょうがないじゃんという。はい、次々というふうに切り替えが早い人とは何か。行動力を起こす際にあまり勇気がいらないのです。だって恐れないからです。うまくいかなかったという状況をあまり恐れていないのです。そこに恐れもないから勇気もいらないのです。よって行動力ある人を見たら、あの人は勇気があるわけじゃないんだ。そもそも勇気がいらないんだ。だってそれを怖いとも思ってないんだろうという話なのです。 例えば独立をする。これは勇気がいります。行動力があるなと思われるようなことです。けれども、そういう行動力ある人、独立して失敗したらどうするのそんなことを聞かれても、失敗したら失敗した時だよと、そんな時に考えればいいじゃんと。ベストを尽くしてみなきゃわからないよという気持ちだったりするわけです。よって、失敗したらどうしようと、その失敗の状況を恐れることがあまりないのです。だから勇気がいらないのです。 本当にですね、恐れながらも勇気を振り絞って行動に移す人もいます。そういうふうな人というのはですね、後悔の感情が生じやすいのです。だからたくさん勇気が必要なのです。ですから、後悔の感情に対する向き合い方が、行動力とか決断力に影響するのです。一見、失敗のような状況になって、やるんじゃなかったとか。回避しておけばよかったという後悔の感情が生じた時に、その感情にうまく対処できる方法を知っておくと、後悔の感情に苦しめられることがなくなるのです。その対処法を知らないと、その感情にずっと苦しめられるのです。だから余計に怖いのです。だから余計に勇気が必要なのです。行動が出しにくい人は、後悔に対する向き合い方を,ここを知っていると、そして実際に後悔の感情に対する力が高まっていくと、結果として勇気があまり言わなくなりますから、行動力も決断力も上がるという話です。行動力、決断力を高める鍵は、後悔の感情に対する対処法を確立することにあるわけです。 他のシナリオを考えない。 後悔は過去の出来事に対してポジティブな方向に展開した場合の仮想のシナリオを想像し、そこに思いを馳せることによって生じる感情なわけです。もしあれをやらなければ、よかった、こうだったのにとか、あの時こうしていれば何とかだったのにとか、過去の出来事に対してポジティブな方向に展開した場合の仮想のシナリオです。例えば、あれをやらなかったらっていう、こういう仮想のシナリオ、ここを想像するわけですね。あの時こうしていればよかった。ポジティブに展開した。失敗した場合の仮想シナリオを想像する。 そしてそこに思いを馳せて、現実とのギャップ、そこに後悔が生じるのです。現実はこういう状況になった、あっちを選んでおけばと、あれをしなければと、あるいはあれをやっておけばと、そしたらこの後に、ありもしない仮想のシナリオをイメージするのです。そっちの方が自分にとって都合がいい展開なのです。そのありもしないポジティブな展開のシナリオを想像して、その現象と現実を比べて、そこにギャップがあると後悔の感じを覚えるのです。ということは、そもそも仮想のシナリオを想像するところから後悔は始まるのです。であるならば、後悔は人生のシナリオが複数存在すると考えることから始まる、こんなシナリオを想像しなければいいのです。 今の展開以外に人生のシナリオはないと考えると、このシナリオしかないんだ。もしああだったら、こうだったらと、あっちのシナリオだったらよかったのに、こっちのシナリオだったらよかったのにと想像するから、後悔の感情が生じるわけです。 生まれた瞬間からこのシナリオをたどることが決まっていたんだと。そしてそのシナリオを今、粛々とたどっているんだと。他のシナリオは一切ないんだというふうに捉えると、後悔の感情が生じようがないわけです。人生は今の自分が学ばなければいけないことを、学ぶために必要なの出来事が生じる。この展開になったことも必然。そこから学ぶべきことを見出していきます。これをやってうまくいかなかったと。やるんじゃなかったと。もしやっていなければもっと平和な状況だったのにと。やるんじゃなかったという後悔。それをやらなかったという人生のシナリオを想像して、そっちのシナリオの方が良かったと思いを馳せるから、後悔という感情が生じます。 そもそもそんなシナリオはないと、やらなかったら良かったんじゃないんだと、やるというシナリオしかなかったんだと、そして今こういう風な状況になっていると、この状況を体験するというのも、そもそも決められたシナリオだったんだと、そう考えます。このシナリオ以外に、他のシナリオはないと。この体験も今自分にとって必要な体験だと。その体験から何を学ぶべきなのか。そこに意識を向けるわけです。起きる体験、起きる出来事にいらんことはないと。すべての出来事は必然であって、自分にとって必要なことなんだ。一見良くないことのように思えることも、そこから何かを学ぶために、わざわざそういうシナリオにしてあるんだと。そういうふうに捉えると、そうしていきますよと。起きることはすべて必然だと。違うシナリオに意識を向けない。これがまず後悔の対処の一つ目です。他のシナリオは考えない。もうこのシナリオしかないんだというふうに捉えます。 行動非行動の法則 やった後悔よりも、やらなかった後悔の方が大きく長く残る傾向にあるという法則です。心理学者のギロビッチとメドベックの研究によると、短期的にはやった後悔が強く感じられるが、長期的にやらなかった後悔の感情が心に残りやすいのです。やったことというのは、時間が経つと過去として,整理され、後悔の感情も時間とともに収まっていくのですが、やらなかったことというのはまだ可能かもしれない、大きな可能性につながったかもしれないという未完了感とか可能性を帯び続けるため、長く後悔として残ります。やった後悔よりも、やらなかった後悔の方が大きく長く残る傾向にあると。人生を振り返った時、あれやっときゃあよかった、これやっときゃあよかったと、そういう後悔が少しでも少ないということが幸せな人生を送る上では大事なことなのです。よってこれやってみようかなと思うことはですね、なるべくやってみる。その時にうまくいかなかったらどうしよう、失敗したらどうしようと思うかもしれませんが、その時は、前述の後悔の対処法の「他のシナリオは考えない」で対応します。他のシナリオはないんだと。うまくいかなかったらどうしよう、失敗したらどうしようなどの、他のシナリオは考えなくてよいです。 非行動の法則については「死ぬ時も後悔すること25」太田修司緩和医療医の話が参考になります。 失敗の許容範囲を明確 失敗の許容範囲を明確にする方法。挑戦できない人は、失敗が許容範囲を明確にせず、漠然と失敗を恐れていることが多いです。例えば、独立が夢であると、だけど独立したら失敗したらどうしようと、怖い怖いと、うまくいかなかったらどうしようと、こんな風に,独立はしてみたいんだけれども、うまくいかなかったらどうしようというふうに思うと、怖くて独立ができない。そういうふうな状況においては、独立でうまくいかないという状況がすごく漠然としている。その漠然と失敗を恐れていることが起こった。よって、失敗の許容範囲、これを明確にすると挑戦しやすくなります。その許容範囲の中で、小さく挑戦し、自信が得られたら大きく挑戦する。例えば、新たな事業で失敗の許容範囲、1000万円のお金、2年間の時間、不明点に直面した際の焦り。それ、新しい事業を立ち上げたら分からないこといっぱいあります。どうしようどうしよう。分からない分からないっていう焦り。そういうのも、きっと生じるでしょう。それから失敗して恥をかく精神的な苦痛。こういったことで失敗の許容範囲として定めます。これは別に起きても構わん。1000万円の金だったら失敗しても構わん。二年という時間であれば費やしても構わん。そりゃ焦りも生じるだろうし、もしうまくいかなかったら精神的苦痛を味わうだろうと。でも、ここまでだったら構わんというふうに許容範囲を決めます。実際に1000万円お金を使って二年かけたけど、うまくいかなかった。じゃあもう撤収だと、この事業をやめようというふうに切り上げる。でもこれはそもそも失敗の許容範囲として決めたことなんだから、別にいいんじゃないかと。初めからこの範囲であれば別に構わんと決めてやったことなんだからと、別にいいんじゃないかと言って、パッと切り替えることができると、そういうふうに許容範囲をあらかじめ設定して、その範囲内で失敗する。そうすれば、後悔の感情に苦しめられにくいです。失敗しても許容範囲内の損失であれば、後悔なく受け入れやすい、後悔の対処と失敗の許容範囲の明確化によって、大きな勇気がなくても挑戦できるようにする。挑戦には勇気がいることになりますが、挑戦できない人は自分には勇気がない、勇気がないと、自分を、自己嫌悪したりします。そういうふうにするのではなく、そもそも勇気がいらない状況をいかに作るかという話です。よって、失敗の許容範囲を明確にしてあげて、この範囲だったら別にいいよとする。そこに、許容範囲を明確にして、この範囲内で切り上げようとする。そこでうまくいかなかったらしょうがないと割り切る。仮にうまくいかなかったとしても、そもそもそのうまくいかないという体験を味わう必要があるんだとする。そのシナリオをたどるべくしてたどっているんだとする。うまくいったシナリオが待っていたかもしれないけれども、実はうまくいかないというシナリオ、これが待っていたんだし、自分の人生にはそもそもうまくいったというシナリオはないんだと、うまくいかなかったというシナリオしかなくて、今そのシナリオを淡々とたどっているというふうに捉えます。なかったではないです。挑戦するというシナリオしかないだと。挑戦してうまくいかなかったらうまくいかないというシナリオしか初めからなかったんだと、そう捉えるわけです。

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感情を整える3つの戦略 認識・意味づけ・制御

感情を整える3つの戦略 認識・意味づけ・制御 感情の認識 感情を管理する3つの戦略があります。認識は、どういった出来事に意識を向けるかです。意味付けは、出来事に対して、どういう意味付けをするのかです。制御は、生じてしまった感情をどういう風に制御するかです。 感情を管理する方法、この3つのアプローチを身に着けていく必要があります。 認識 ディストラクション ディストラクションという方法があります。これは、何らかの感情が生じている際に、その感情とは無関係のものへ意識を向ける行為です。ネガティブな感情に気づいたら、それを生じさせることから、別のことへ意識を向ける先を変える。例えば、ネット検索で時間がかかり、イライラしたら、その画面を見るのをやめて、紙の資料に目を通す。ずっと画面の真ん中も見ていたらイライラ腹が立ちますが、この紙の資料を見ているうちに、いつの間にかにクルクルは終わっています。もう画面が切り替わっているわけです。そうすると、ネガティブな感情を味わずに済むわけです。 失敗した出来事を思い出し、その時にどういう風なことを考えているか、楽しいことを考えているか、あるいは苦しいことを考えているか、それぞれ人によって傾向があります。楽しいことを考えている人は、なんか楽しいことはないかな、なんか面白いことないかな、そういうところに意識を向けようとするのです。そういうところに意識を向けて、楽しいと,感情を味わっているのです。苦しいことに意識を向ける人というのは、なんか過去の苦しかったことなかったかなと、あるいは苦しそうなことがありそうだなとか、そういうことに意識を向けて、苦しいという感じを味わっているのです。自分が一人でいるとき、どんなことに意識を向けるかが、意識を向けがちか、観察してみてください。 自分の感情がネガティブだと気づいたら、さっさとポジティブに切り替わるように、ネガティブな感情を生じするところから意識をそらします。他者の悪い点が目についたら、良い点を探す。 他者と過去は変えられない。自分と未来は変えられる。 精神科医のエリック・バーンの言葉があります。ネガティブな感情が生じた時、自分の力で変えられないことに意識を向ける人は、精神を病みやすいです。他者はすぐには変えられません。他者を魔法のように変えられることができたらよいのですが、なかなかそうはいきません。過去はもう変えられません。一方、自分と未来は自分の力で変えられます。精神を健全に保つ人は、自分と未来に意識を向けるという傾向にあります。精神を病みやすい人は、変わらないことに意識を向けて、「変わらない、変わらない」と言って腹を立てたり、悲しんだりするわけです。他者に意識を向けて、「あいつが悪い、変わるべきだ」思ってしまいます。ところが変わらない。そして、腹が立つ。あるいは過去に意識を向けて、「あんなことをするんじゃなかった。こうしておけばよかった」と後悔の感情にずっと苦しめらます。それで精神を病んでしまいます。 なので精神を病みやすい人は、自分の力で変えにくいものに意識を向けて、そして変わらないことにネガティブな感情を持ついう傾向があります。精神が健全な方は、未来に意識を向けるのです。自分を動かして未来を切り開いていくという風なことをして、感情の状態を良い状態に保とうとします。他者と過去に意識を向け、ネガティブな感情が生じていることに気づいたら、自分と未来に意識を向け、自分と未来を変えると、こういうふうな意識の持ち方は、精神を健全に保つ上ですごく大事になります。ディストラクションというのは、感情の状態を良い状態に保つ上で、すごく効果的なアプローチです。 意味づけ 心理 これは出来事を認識して、その認識した出来事に対して、これは良いことだというふうに意味づけをしたり、これは悪いことだというふうに意味づけをしたり、その意味づけに合った感情が生じます。意味づけについては、その状況において変わるということがあります。人間万事塞翁が馬という話があります。馬が逃げる。他の馬を連れて戻ってくる。息子が落馬して、骨を折る、戦争に行かないで済む。一見良いことのように思うことが、実は悪いことになったり、一見悪いことのように思えることが、実は良いことだったり、その出来事の意味というのは、その時々で変わることになる。絶対的に良いことか、絶対的に悪いことというのがあるわけではなく、状況によって意味づけは変わることになります。 ネガティブな意味づけをして、ネガティブな感情を生じている場合に、これは実は良いことなのかもしれないと思い、悪いことなのかもしれないと捉えてそれによる意味づけを一旦やめると、感情が安定しやすくなります。 感情がネガティブになることであるかと思います。その時はまず、間違いなく何らかの出来事に対してネガティブな意味づけをしているはずなのです。それによって、ネガティブな感情が生じているわけです。感情の背景には必ず意味づけがあります。ネガティブな感情に気づいたら、その背景にある意味づけに意識を向けます。自分はきっとわるい意味づけをしてしまっているに違いないと、そしてその感情を一旦止めたければ、意味づけを一旦やめましょう。ネガティブだというふうな意味づけをしているのであれば、一切の意味づけを一旦やめてみる。どうやめるかは、これは良いかもしれないと、悪いことかもしれないというふうにして、意味づけをニュートラルにするのです。一旦やめてみるというふうなことを通じて、感情の状態を一旦ストップするという、こういった方法があります。この作業が馬のように、今は悪いことだと思っていることも、後になってみたら、良いことに変わる可能性は十分にある。なので、絶対に悪いことというのは基本的にはない。だからこそ、これは後になってみればいいことになるかもしれない。だから一旦意味づけをやめてみます。いいことかもしれないし、悪いことかもしれない。そういう状態にしてみると、感情は落ち着きやすくなります。 無分別智 この点について、仏教がその辺を解説しております。仏教というと宗教と思われ、日本では宗教に対して怪しいイメージを持ちがちなので、敬遠する人もいるが、仏教は宗教である前に、膨大な心理学、脳科学の体系なのです。科学、人間の心、脳の仕組みを説明した科学なのです。ものすごく,膨大な量なのです。その仏教の目的抜苦与楽という目的なんです。この仏教を作ったお釈迦様はインドの王子様でありました。ところがインドの国が大飢饉に見舞われて国民がバタバタ餓死するようになったのです。ものすごく苦しみを国民が味わっています。その苦しみをどうにかしてあげたいということで仏教を作ったのです。その仏教は善悪と正邪などの分別、これは意味づけです。分別によって苦悩が生まれるとすると、分別せず物事をあるがままに受け入れる智慧のことを無分別智と言います。無分別智により苦悩から解放されると出来事に対して意味づけが苦しみをもたらすので、良いとか悪いとかいう意味づけをしない。こういう練習が仏教の修行であります。良いも悪いも何の意味づけもしない。ただただ出来事をあるがまま受け入れるという、こういう修行があるんです。悪質に対して悪いという意味づけを付与しなければ、より苦しみに耐えられるようになります。自分の感情がネガティブだと気づいたら、ネガティブにしている意味づけが必ずあります。その意味づけを一旦やめてみる。これが無分別智という仏教の知恵です。 感情の好み そして感情には好みがあります。陽気な音楽が好きな人もいれば、物悲しい音楽が好きな人もいます。同様に、陽気な感情が好きな人もいれば、物悲しい感情が好きな人もいます。そして好きな感情が味わえることに意識を向け、好きな感情が味わえる意味づけをし、好きな感情を生じさせて、その感情を堪能するという傾向があります。好きな感情を味わいやすい出来事を無意識的に起こしている可能性すらあるわけです。ですので、特定の感情に悩まされやすい人は、その感情が好みである可能性があるため、その感情が出てきたら、またその感情を味わいたいんでしょうと俯瞰的に捉えると楽になりやすいです。これも一人でいる時、どんなことに意識を向ける癖があるか、これを分析してみてください。そこに感情の好みは出ます。もう楽しいという感情が好きな人が、楽しいことばっかり考えている。そこに意識を向けて、ポジティブな意味づけをして、楽しいな、面白そうだなと感情を堪能しています。でも、ネガティブな感情が好きな人、物悲しい、辛いとか苦しいとか、そういう感情が好きな人は、そういう感情が生じやすいことに意識を向けて、ネガティブな,意味づけをして、実際そういう感情を生じさせて、そういう感情を堪能しているのです。そして、「ああ、つらい。もう人生苦しい。」こんな風なことを堪能しています。結局、感情の好みというのがあるわけです。 ですので、ネガティブな感情が好みで、その感情を堪能することがだいぶ辛いというのであれば、もうその感情を堪能するのをそろそろやめればと、ネガティブな感情が好みなんでしょと、その好み、そろそろ変えればというふうに俯瞰してみるわけです。自分はこういう感情が好みだと、音楽も物悲しいバラードが好きなようなもので、バラードが好きだよね、失恋したことが好きなのね、それと同じように物悲しい感情が好きなのねと。そういう感情を生じさせて、今は堪能してるのねと、はいはい、別にそれもいいけどさ、あんまりやりすぎるとしんどいよ、健康にも悪影響及ぶよ、そろそろやめとけばよいよ、というふうにしてに俯瞰してその状況を捉えると楽になりやすいです。こういう感情の好みはあるといったところも知っておくと良いです。 どんな感情で過ごすか そして生じる出来事は、コントロールできるものではありません。ただ生じるすべての出来事にポジティブな感情で過ごすことができれば、どんな出来事が生じるかは、さほど問題とはなりません。コントロールできないことよりも、コントロールできることに意識を向けます。何が起きるかよりも、どんな感情で過ごすかに意識を向けてください。どんな感情で過ごすか。ここに意識を向けるという話です。すべての出来事に対してポジティブな感情で過ごすことができれば、何が起こるかってさほど問題にならないのです。そしてどんな出来事が起きるかはコントロールできません。でも、どんな感情で過ごすかは、ある程度コントロールができるのです。だから、こっちに意識を向けましょう、という話になります。 人生の質は、起きた出来事の内容よりも、どんな感情で過ごすかの方が大事なのです。人生の質を高い状態に保ちたければ、起きた出来事よりも、どんな感情で過ごしたのかに意識を向けます。 意味づけの達人は、人生の達人となります。どんな出来事が起きても、ポジティブな意味づけが上手な人、まさに意味づけの達人です。こういった方は、ポジティブな感情で過ごすことができるのです。どんな出来事が起きたって、ポジティブな感情で過ごすことができます。まさに人生の達人であります。まずは、このような考え方があるということも知っておいてください。ぜひ、これを目指してください。 何が起こるかはさほど問題にならないと、何が起きたってポジティブな意味づけをして、ここから学ぶことがあるんだと、ありがたい、ありがたいと思い過ごしている。もう感情の状態がすごくいい状態で、いろんな出来事もむかえることができる。まさに人生の達人だなと思います。このようなところは、経営とかビジネスで成功するとかしないとは、また別次元の話なのです。人生の達人になると、ぜひ目標として持っていてください。 メンバーの感情をリードする そしてチームが危機的な状況に陥ったとき、その状況に対して、リーダーがネガティブな意味づけをすると、メンバーの感情はネガティブになり、士気が下がります。リーダーがポジティブな感情づけをすると、メンバーの感情はポジティブになり、士気が上がります。危機的状況の時こそ、リーダーの本領を発揮すべき時なわけです。優れた意味づけで、メンバーの感情をリードし、危機を乗り切れると、メンバーから大きな信頼を得ます。部下を抱える方は、ピンチになったときは、そのピンチに対する意味づけをリードします、そして感情をリードするといったところを意識してください。ネガティブだと思い、そういうような出来事を起きて、本当にリーダーがそこにネガティブな意味づけをして、リーダーの感情がネガティブになったら、チーム全体がネガティブな感情になります。悪影響が大きいのです。リーダーにはそういう時こそ意味づけをリードする、そして感情をリードする、というリーダーシップが求められるのです。優れた意味づけでメンバーの感情をリードする力というのは、リーダーシップを発揮する上で極めて重要なことです。 感情を制御する 制御法1。メタ認知で感情と距離を取る。 メタ認知、高い次元から自分を見る。第三者の視点を持つ。自分の知覚、感情、思考などを客観的に捉える。パソコンを見る自分を認識する。机に向かっている自分を見る。緊張している自分を認識する。自分をはたから見て、今自分は何々に対してイライラしているといった形で実況中継し、感情と距離を取ります。感情や状態を言語化すると、感情のアクセル役である扁桃体の働きが抑えられ、感情のブレーキ役である前頭前野が活性化するため、感情が抑制されます。その後、把握した感情を解消するアプローチを取ります。 制御法2 「で」と突っ込む。 「で」と突っ込み、感情と距離を取ると、感情は収まりやすくなります。ネガティブな感情が生じた際、「で」と冷静に突っ込み、感情を突き放します。これにより、起きたことが取るに足りないことと感じられるようになり、冷静に対応しやすくなります。具体的には、部下の態度が生意気で、腹が立ったとき、「で」と突っ込む。パソコンが壊れて動かない、やばいと思ったとき、「で」と突っ込む。「今からプレゼンだ!緊張する!」と思った時、「で」と突っ込む。「売り上げは安定しない。今後が不安だ!」「で」と突っ込む。 制御法3 セルフトーク 感情は言葉とリンクしています。認知的不協和。矛盾する2つのことを。同時に認識した状態のことを言います。脳は認知的不協和を感じたとき、この状態を嫌うので、態度や行動、思考を変化させて、この不協和を解消しようとします。発する言葉と感情が矛盾している場合、その矛盾を解消しようと、どちらかを変化させようとします。ポジティブな発言を続けると、感情もポジティブになります。感情が変化し始めるのがわかると思います。「大丈夫、大丈夫。命まで取られるわけじゃないし」とか、こういう言葉を発してみます。そうすると、自分の耳でちゃんと聞くんです。そうすることによって、感情を言葉に引っ張られやすくなります。これを言い続けるというのも効果的です。そして、疲れたという言葉。私は基本的には使わないようにしています。疲れたというと、本当に感情もネガティブな感情は承知して、マインドも疲れてきます。私は、疲れたという言葉はですね、頑張ったという言葉に置き換えています。ヘトヘトになって家に帰ってきた、ああ疲れたと言いたくなるようなところについては、ああ頑張ったというのです。それだけで感情の状態が変わってきます。 それから、朝一番の最初に発する言葉。これはポジティブな言葉に決めています。「人生最高」と言ってから1日が始まります。そういう言葉を言って、自分の耳で聞くのです。そして感情がそっちに引っ張られる。そんな風にしていきます。セルフトーク。言葉を発することによって、自分の感情をそちらの方向にリードしていくアプローチです。 制御法4 深く深呼吸する 深呼吸について、感情は呼吸ともリンクしています。感情はいろんなものとリンクします。リラックスしていると呼吸は深くなります。怒りなど感情がネガティブになると、呼吸は浅くなります。ですから、感情は呼吸とリンクしているので、ネガティブな感情の時は、呼吸を深くすることで、ネガティブな感情は薄らいでいきます。その際は、息を長く吐くということを意識していると良いです。呼吸というと、吸うことを意識する方の多いですが、吸って吐くと思っている方も多いです。逆なのです。本当は呼吸というのは、「ほ」と呼ぶっていう字ですけども、呼ぶときには、息吐きます。吸うは吸うです。つまり、吐いて吸うのです。これを意識すると、呼吸がすごく楽になります。吸って吐くじゃなくて、吐き切ったら、力を抜くだけで、自然と息が入ってくるのです。呼吸法で大事なのは、吐くことなのです。吐き切ることなのです。吐き切って,力を抜いたら、吸おうと思わなくても、勝手に息が入ってきます。その勝手に息が入ってくる吸い方ができると、ものすごく深い呼吸ができます。ロングプレスの一番のコツは、吐き切ることにあります。吐き切って力を抜いたら、スッと息が入ってくる。その息で長く声を出し続けると、相当長く出せます。つまり、 吐く息を吸おうと思ったら、吐ききることなのです。感情を整える上でも、まずは吐くことなのです。ふーっとです。長くゆっくり吐いてく。そうすると、感情は収まりやすくなります。 なぜかと言いますと、脳は血中の二酸化炭素濃度が上がると、精神を安定させるセロトニンを分泌させます。感情が安定するわけです。なので、深呼吸は効果があります。なので、ネガティブな感情を認識したら、ゆっくり長く吐くということを意識してください。 制御法5 口角を上げる、上を向く、叫ぶ それから、口角を上げる、上を向かう、上を向く、叫ぶという方法。これも非常におすすめです。感情は、 体とリンクしています。嬉しい時って自然と口角が上がります。口角って口の端っこです。ここが上に上がるほど、ほっぺたが上がって、にっこり顔になるわけです。そして上を向き、声が大きくなるというポーズをとります。落ち込んだ時、自然と口角が下がります。下を向き、声が小さくなると、こういう人間の性質があります。嬉しい時、バンザイをすると、あるいは飛び跳ねる。嬉しいことがあった時、体を大きくしようとするのです。感情がネガティブになった時、首をうなだれて肩を落とし、体をちっちゃくしようとするんです。こうやって感情と体はリンクしているのです。 中枢神経起源説と末梢神経起源説 中枢神経起源説というのは、感情の状態が体に影響を与えるという考え方です。具体的に言うと、嬉しいという感情があって笑うという身体反応が起きます。感情が先で、身体反応が後という考え方が中枢神経起源説です。そして面白いのは、末梢神経起源説です。これは体の状態が先にやって,それに合わせて感情が生じるという考え方です。笑っていると本当に楽しくなります。これが末梢神経起源説です。どちらも正しいと言われています。そして、末梢神経起源説を活用するわけです。口角を上げ、上を向き、腕を伸ばして大声で叫ぶと、感情はポジティブになります。声に出さなければ、心の中で叫ぶわけです。それによって集中力が上がります。これはすごい簡単な方法であり、効果抜群です。仕事を長くやっていて、だんだん集中力がなくなってきたと、心の中で大声で叫ぶのです。うわー。と叫ぶのです。心の中でもう本気で大声で、心の中で叫ぶ。それだけで脳が覚醒します。集中力が戻ってきます。こんな簡単な方法はない。というくらい簡単な方法ですが、効果的です。 口角を上げると精神を安定させるセロトニンというのが分泌されます。また意味づけもポジティブになりやすい。集中力の低下の時に先ほど覚醒し集中力が上がるなどで口角を上げる習慣というのはすごくおすすめです。もう常に口角が下がっている人はいます。それだけでネガティブな感情になりやすいです。それによって行動もネガティブになりやすい。そうではなく、口角を上げる習慣です。これをお勧めします。感情の状態を変えたければ、姿勢を変えるのです。 制御法6 上半身の力を抜き、丹田を意識する。 表現としては「頭にくる」と表現があります。それから「カッ」となる。これを表す表現として、頭に血が上る。それから緊張して硬くなることを「上がる」と言ったりします。こういうネガティブな感情の状態を表す言葉というのは、ことごとく体の上部を指すことが多いのです。「頭上がる」とか「上へ上へ」という言葉が多いんです。感情がネガティブな場合は、意識は頭の周辺にあり、上半身が硬くなりがちになります。逆に落ち着いた状態のことを、「腹が座る」とか「地に足がつく」と言ったりします。感情が落ち着いている状態を表す言葉は、体の下部を指す言葉が多いんです。上虚下実。こういう言葉ですね。あるんですけれども、これは武道の言葉で、「上虚下実」この状態を指していくと、すごく感情が安定しやすいのです。まず上半身の力を抜き、下半身を安定させます。その際に丹田を意識します。この「上虚下実」はスポーツの極意みたいなものです。丹田はおへその下10センチ、そこからさらに体の中に10センチそのあたりのことを丹田というわけです。丹田を意識すると、感情って収まりやすいのです。昔の武士は、この丹田を鍛えることを一生懸命やっていました。なぜかと言いますと、武士の人たちは普段道場で稽古しています。また稽古するものが木刀なんです。真剣ではないのです。戦場では、真剣で戦わなければなりません。 制御7感情を堪能する 感情を堪能すると、なんならもう堪能してしまえという方法です。映画を見たり、遊んだり、結局は感情を味わうためなのです。つまり、娯楽っていうのは感情を味わうことなのです。映画を見て面白いと思う。なぜかというと、感情が動くからです。感情が動かないものは面白くないのです。感情の動きこそが面白いになるわけです。この世は感情というアトラクションを楽しむための遊園地であり、その感情を味わいに来る。皆さんはこの地球に生まれてきました。 何のために生まれてきたか。感情というアトラクションを楽しむためです。嬉しさ、悲しさ、怒り、悲しみなどです。こういった感情を堪能しに来ているのです。感情の幅広さが人生を面白くします。感情が生じない人生ほど、つまらない人生はありません。そう考えたら、感情はギフトなわけです。ネガティブな感情が生じる際には、人生を,面白くするにはこういう感情も必要だよねと考え、その感情を堪能します。思い通りにいかないところが味わい深い。仮に人生は全て思い通りにいったら、もはや嬉しいとか楽しいとかいう感情すら生じなくなると思います。うまくいったり、うまくいかなかったり、このギャップがある中で、嬉しいとか楽しいとか、腹が立つとか、悲しいとか、こういう感情が生じるわけです。結局、感情を味わいに来ていると。そう思ったら、悲しいとか、腹が立つとか、焦るとか、そういう感情自体も堪能しに来てるんだと。だったら、もうせっかくだから堪能しようと。そういうふうに考えると、意外と楽なことだったりします。この世っていうのは、感情というアトラクションを楽しみに来ているのです。だから、どんな感情であっても、それを堪能すればいいんだと、それぐらいの気持ちでいると、かえって楽になります。… Continue reading 感情を整える3つの戦略 認識・意味づけ・制御

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感情の基本的理解

感情の基本的理解 アメリカのイエール大学の研究によると、ビジネスで成功した人は、ほぼ例外なく感情を扱う力、EQ、これが高いということです。これは、自分の感情を管理した上で、相手の体に働きかける力です。 そのような研究結果が出ています。 ビジネスの成功のために、感情を扱う力が重要になります。感情が乱れると、論理的思考を司る前頭前野の働きが低下するため、パフォーマンスが下がります。前頭前野は、おでこの左部分です。おでこが論理的思考を司ります。ですので、論理的思考を司る前頭前野の動きが低下したら、パフォーマンスが下がります。 その動きというのは、上司の感情の状態が良い組織は、上司の感情の状態が悪い組織と比べて、業績が良い傾向にあります。現在、人手不足の会社がありますが、そういう会社は、離職が問題になってきます。人に辞められたら、現場が回らないとなります。人がよく辞める会社の特徴の一つが、上司が感情的だということです。 上司の感情の状態が悪い組織というのは、離職率が高いです。そして、この研究にもあるように、上司の感情の状態が業績に大きく影響をします。よって、自身の感情の状態を良い状態に保つというのは、業績を確保し、そして離職率を低く保つ上では、すごく重要な仕事なのです。いつも機嫌が悪いのは、職務怠慢と言っても過言ではありません。それぐらい感情の状態を良い状態に整えるというのは、上司としての大事な仕事なのです。 それから、怒りや焦りによって取り乱すと、これまで気づいた信頼が失われます。信頼の喪失は、経営ビジネスに長く悪影響をもたらします。信頼を築くのは、なかなか時間がかかりますけれども、信頼が失われるのは、ほんの一瞬で、失われます。何か問題が起きたときに、感情的になったり、焦って取り乱したりすると、これまで気づいていた信頼というのは、一瞬で失われます。やはり感情を扱う力が大事になります。 感情とコミュニケーション コミュニケーションは、言語コミュニケーションと非言語コミュニケーションに分けることができます。言語コミュニケーションは、言葉でのコミュニケーションです。非言語コミュニケーションは、言語以外のコミュニケーションであり、態度、表情、姿勢、動作、声のトーンです。このような要素を,非言語コミュニケーションと言います。コミュニケーションというと、言語コミュニケーション、さらに話すことばかり、ここばかり意識されることが多いです。コミュニケーションは話すことでしょと思いがちです。実は話すだけではないのです。 聞くことも大事なわけです。加えて、言語コミュニケーションだけではなく、非言語コミュニケーションも極めて重要なことなのです。非言語コミュニケーションがいかに大事かというところに関しては、メラビアンの法則という有名な法則があります。 メラビアンの法則 アルバート・メラビアンの実験です。どんな実験をしたかと言いますと、視覚情報、聴覚情報、言語情報で矛盾した情報を与え、どの情報を優先して状況を判断するかを実験しました。具体的には、悲しげな表情で肩を落として、暗い口調でため息まじりに、「毎日仕事が楽しい」と話してもらいました。 そして、その状況を見た方が、「この人は仕事が楽しいと思いますか」という質問をします。それに対して、どう答えたかという実験です。そして、55%の人が「悲しげな表情で肩を落としているよ。きっと仕事は楽しくないに違いない」と答えているわけです。そして38%の人は「口調が暗いとため息交じりに話しているよ。仕事が楽しくなさそうじゃん。だからきっと楽しくないんだろう」と判断したのです。そして7%の人は、「仕事が楽しいと言っているので楽しいでしょう」と判断をしました。つまり55%と38%を足して93%の人が言葉では仕事が楽しいと言っているにも関わらず、仕事は楽しくないんだと判断したわけです。言語情報を重視した人はたった7%であります。93%の人は非言語情報を重視したのです。 これぐらい非言語コミュニケーションはコミュニケーションに影響を与えているのです。ところが、コミュニケーションというと、言語コミュニケーションばかり考えることが多いのです。非言語コミュニケーションの力も高めようということを意識してコミュニケーションを取るようになると、コミュニケーションの能力はワンランク上へ上がります。それぐらい変わります。ところが、ここが盲点なのです。言語コミュニケーションばかり考えている。したがって、コミュニケーション能力を高めるためには、非言語コミュニケーションも高めていかなければなりません。 この非言語コミュニケーションを高めるというところに対しては、人は言語コミュニケーションと非言語コミュニケーションを統合的に判断して、コミュニケーションをします。言語情報の言語コミュニケーションよりも、非言語コミュニケーションを優先するケースも多いです。まさにメラビアンの実験が示すとおりに、非言語コミュニケーションを優先するケースが圧倒的に多かったわけです。言葉は優れていても、落ち着きがなく、表情は引きつり、声は上ずり、猫背だと、部下は信頼や安心感を感じにくく、商談やプレゼンの説得力を感じにくくなります。この点が経営やビジネスに大きく影響します。コミュニケーション能力が高い人は、言語コミュニケーションと、非言語コミュニケーションともに優れています。 非言語コミュニケーションを認識することは、コミュニケーション能力を大きく高めることになります。それが経営やビジネスのさらなる成果をもたらします。この非言語コミュニケーションをとりわけ意識しているのは、アメリカの大統領なのです。特に非言語コミュニケーションが優れていると言われていたのがオバマ大統領なのです。非言語コミュニケーションの部分を今後意識されると、コミュニケーション能力を上げていけます。 情動伝染 感情には、情動伝染という性質があります。これは、脳はミラーニューロンの作用により、相手の感情を読み取り同調するため、感情は伝染するという性質なのです。ミラーニューロンというのは、ミラーという鏡です。これは、相手のことを真似しようとするのです。ですので、相手の状況といったミラー理論の作用によって、感情を同調させようとするのです。例えば、腹を抱えて笑っている人を見ると、つられて笑うとか、辛くて泣いている人を見ると、もらい泣きすると思います。こういうふうな形で感情は移ります。情動伝染により、同じ言葉でも、どんな感情で伝えているかによって、相手の感情の反応も変わります。この人の話は、聞き入っちゃうな、というような方の話し方を、ぜひ観察してみてください。私の場合、言葉に感情が乗ってるのです。言葉に感情が乗った人の話っていうのは、その感情を自分に伝染していきますから、自分のそういう感情に引っ張られるのです。そうすると聞き入ってしまいます。ですので、言葉に感情を乗せるのが上手いというのは、相手を惹きつけるのが上手いのです。そして影響力を発揮していくわけです。ですので、同じことを話すにしても、どんな感情で話すかによって、伝わり方がまるで違ってくるのです。相手を惹きつけられるかどうかが全然変わってくるのです。その感情もコミュニケーションを取ってください。 感情自体がもう重要なコミュニケーションです。その感情の状態を,どう保つかというところがコミュニケーションにものすごく影響をします。何を言うかではなく、どんな感情で言うかも考えてコミュニケーションに挑むと目的を達成しやすいです。 例えば名刺交換の時、相手と仲良くなりたいなと、楽しく会話をしたいなと思うのであれば、楽しい感情で話すと話が弾みやすいです。人と仲良くなるのがうまいなという人は、まず自分がその相手と楽しんでいるこの時間を楽しんでいます。楽しいなという感じで喋っています。その楽しいなという感情が伝わるのです。なので、いろんな方と仲良くしてしまう。逆に名刺交換の時に緊張したり、あるいは暗い雰囲気の人は、なかなか相手と仲良くなるのは難しいのです。相手と仲良くなりたければ、まずは相手といるこの場を自分が楽しむということが大事なのです。そうすると、楽しいという感情が伝染するのです。仲良くなりやすいのです。さらに、揉めた時、冷静に話すと、相手も冷静になりやすいです。感情になってしまった時、自分も相手も感情的になっていると、そういう時に自分がスッと冷静になると、相手もトーンダウンしたり、こんなふうにして、自分の感情を変えることによって、相手の感情も変えていくというふうなことができるわけです。こういうふうな、相手に感情の影響を与えていくというふうなことも、自分の感情を変えることによってできるわけです。ここもぜひコミュニケーションをするときには意識しなければなりません。 影響力のあり方 影響力を感じるあり方。余裕と落ち着きがある。軸がぶれない。姿勢が良く、堂々として、動作がゆったりとしている。低い声でゆっくり話す。間を取って、よどみなく話す。エネルギーが高い。前向きでポジティブである。自然な笑顔で共感する。相手を受け入れる。こういう風なあり方をされる方には、影響力を感じることになります。こういう風なあり方をしていると、自分の発する言葉がより。強い力を持つようになります。特に甲高い声で速く話すことをやっていきますと。緊張しやすくなります。これは人間の体の構造なのです。早口で、声高い声で、しかも目線を近くに持ってきて話すと、緊張しやすくなります。逆に目線を遠くにして、ゆっくりと低い声で間を取って話すということをしていくと、気持ちが落ち着きやすいのです。 このあり方を実践する上で、最も重要なのが、感情を整えるということです。感情が乱れると、それはあり方に出てしまいます。感情が落ち着いていると、あり方も整いやすくなります。その意味でも、いかに感情を扱う力が大事かということです。その感情を扱う力を高めるということが大事になってきます。 感情が生じるメカニズム。 脳の中心部に、扁桃体があります。扁桃はアーモンドという意味です。アーモンドみたいな形をしているので、扁桃体というのです。ここがインプットした情報を側頭葉の記憶に、より価値観に基づいて評価し、評価に合った感情を生じさせ、増幅させる。感情のアクセルという機能を担っています。側頭葉というのは横の部分にあり、ここに長期記憶が溜め込まれています。生まれてから今に至るまでの長期記憶があり、記憶に基づいてこの出来事は評価をしていくわけです。そして、その評価に合った感情を生じます。 良いことだと評価をすれば、嬉しいとか楽しいとか感情を生じさせるわけです。悪いことだと評価すれば、怒りとか悲しみという感情を生じさせるのです。そしてその生じさせた感情を増幅させて、アクセル機能を動しているわけです。 そして前頭前野、おでこです。ここが論理的思考や創造性を司る、ここが感情のブレーキ役となります。ですので、扁桃体で感情を生じさせ、増幅させて、おでこで感情のブレーキを効かせています。このような感情の生じるメカニズムになっています。注意が必要なのは、加齢とともに前頭前野は縮んでいくのです。ということで、感情のブレーキが効きにくくなるのです。だから年を取るほど、感情の管理というのは要注意なのです。 感情が生じるプロセス 何か出来事が起きました。そしてその出来事を認識した。出来事に対して意味づけというのがあります。意味づけというのは、先ほどの評価です。意味づけをし、意味づけに沿った感情が生じます。良いことだと意味づけをすれば嬉しい、楽しいという感情が生じます。悪いことだって意味づけをすれば、怒りと悲しみという感情が生じます。そして、その感情がコミュニケーションに影響を与えていくわけです。なので、何に意識を向け、どういう意味づけをするのかで、感情が決まるのです。つまり、感情はすべて自分で決めているのです。起きる出来事によって決まるのではないのです。自分自身がどういう出来事に対して意識を向け、そして認識した出来事に対して、どういう意味付けをするかで感情が決まるのです。 ですので、同じことが起きても、それを良いことだと意味付けをして喜ぶ人もいれば、これは悪いことだと意味付けをして腹を立てる人もいます。結局、感情は全部自分で決めているのです。こういうふうな感情が生じるプロセスになっています。

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「聞く力」と「歴史」が未来を創る

260216 本質的な「聞く力」と「歴史」が未来を創る 1. はじめに:新しい時代へ踏み出す皆さんへ これから社会という大きな海へ漕ぎ出そうとしている皆さん、あるいは新しい環境で自らの可能性を模索している皆さんは、今どのような心持ちでいらっしゃるでしょうか。目まぐるしく変化する情報社会の中で、「自分をどう磨けばいいのか」と、期待と不安が入り混じった気持ちで過ごされているかもしれません。 本日は、私がこれまでの歩みの中で確信した「真のコミュニケーション」の正体、そして変化の激しい時代に折れない自分を作るための「学びの姿勢」についてお話しします。伝統を守りつつ、常に新しい風を求めてきた私自身の経験が、皆さんの未来を切り拓く一助となれば幸いです。 2. 「話す力」の源泉は、沈黙の中で「読む経験」にある 一般的に「本ばかり読んでいる人は理屈っぽくて、話すのが苦手だ」というイメージを持たれがちです。しかし、最新の研究ではその定説を覆す興味深い結果が出ています。実は、読書経験が豊富な人ほど、コミュニケーションの根幹である「分析力」と「発声の質」において優れているのです。 「聞くファースト」という考え方 優れた対話の本質は、雄弁に語ることではなく、まず「聞く」ことにあります。相手の言葉を正確に分析し、その意図を深く理解できているからこそ、私たちは適切な言葉を返すことができます。 学歴を超越する「文章に触れる習慣」 ある実験で、物語の音声から特定の単語を聞き取る能力を「教育を受けず文章を読めない高齢者」「日頃から文章を読んでいる高齢者」「高学歴の若者」の3グループで比較しました。その結果、最も成績が良かったのは「文章を読んでいる高齢者」でした。 「大切なのは学歴や人生経験そのものではなく、日頃から文章や読書に触れ、相手を理解しようとする脳の回路を鍛えているかどうかです。」 皆さんは、最近いつ「一冊の本」とじっくり向き合いましたか? 読書を通じて他者を受け入れる土壌を耕すことは、そのまま皆さんの「聞く力」と「話す力」を磨くことになるのです。 3. デジタル時代の落とし穴と「二極化」する若者たち 現代はYouTubeやSNSの普及により、瞬時に快楽が得られる「タイパ(タイムパフォーマンス)」重視の時代です。しかし、そこには思わぬ落とし穴が潜んでいます。 今の若い世代は、特定の狭い分野に対して非常に高い専門性を持つ傾向があります。しかし、一つのことを深く知っているがゆえに、「自分は何でも知っている」という錯覚に陥りやすく、周囲のアドバイスを拒んでしまう「専門性の罠」に嵌まりやすい側面があります。 これから訪れるのは、以下の2つのタイプへの「二極化」だと私は予測しています。 タイプ 特徴 リスク・可能性 自分の世界に引きこもる層 好きな情報のみを摂取し、30秒以上の対話や深い助言を苦痛に感じる。 「知っているつもり」の壁に阻まれ、成長の機会を逃してしまう。 じっくり深く学ぶ層 「YouTubeばかりなのはダサい」と気づき、本質的な知識や歴史を求める。 異なる価値観を受け入れる強さを持ち、変化に動じない「知の基盤」を築く。 最近、一部の感度の高い若者の間では、「ショート動画ばかりを消費するのは知的ではない」という一種の知的反抗、あるいは「本を読まなければならない」という本質回帰の動きが出始めています。私は、この「じっくり学ぶ層」こそが、これからの時代をリードしていく存在になると確信しています。 4. 「根っこ」を知る:会社の歴史と個人の成長 歴史を学ぶことは、自分自身の立ち位置を知ることです。それは日本の歴史であっても、会社の歴史であっても同じくらい重要です。 わが社にも、高度経済成長期の躍進、苦難の時期、そしてそこからのV字回復という波瀾万丈のドラマがあります。こうした「実際の事実」を知ることは、単なる知識の習得ではなく、ブランドという名の信頼をどう積み上げてきたかを追体験することに他なりません。 私は副社長として、先代(私の父)の背中を見て育ちました。先代を心から尊敬していますが、一方で「今は時代が違う」と確信し、あえて変えてきた部分も多々あります。 「『ここは先代の考えとは違いますね』と社員から指摘されると、実はとても嬉しいのです。それは彼らが歴史を理解した上で、現代という時代を真剣に捉えている証拠だからです。」 私が大切にしているのは、先代が**「若い頃に何を思い、どう動いたか」**という生きた物語を伝えることです。過去の成功体験を押し付けるのではなく、当時の葛藤や事実を共有することで、皆さんの「今」と「過去」を繋ぎたいと考えています。 皆さんも、会社の、あるいは先輩たちの「実際の物語」に触れてみてください。そこには、教科書には載っていない「生きるヒント」が溢れています。 5. おわりに:自分の根っこを肯定し、後世に伝える 皆さんは、自分がどのような「根っこ」の上に立っているかを考えたことはありますか? 生まれ育った環境、家族、これまでの生い立ち。そうした自分のバックボーンを正しく認識し、受け入れることは、「自分自身の人生を肯定すること(自己肯定)」に直結します。 まずは「本読み」から始めてみてください。他者の言葉を静かに受け入れる心の土壌を耕してください。そして、自分がどのような歴史の延長線上にいるのかを知り、自らの根っこを深く張ってください。 自分の成り立ちを大切にできる人は、他者の成り立ちも尊重できます。そうして培った「深い根」があるからこそ、皆さんは新しい時代に豊かな花を咲かせ、その歩みを次世代へと繋いでいくことができるのです。 皆さんが自分自身の根っこを信じ、力強く歩んでいかれることを心から応援しています。

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継続実践の重要性

継続実践の重要性 信頼を得る心構えは、「せいきのほこ」 成長、一貫性、聴く、能力、ほめる、公欲 人生を残された時間は、思っているほど長くはありません。やるべきだと思ったことは、速やかに実践継続します。やるべきだと思ったことは、速やかに実践をし、継続することが大事です。 成長学習。 何かを学んだら、それを実践をして、成功体験を得ます。その知識の重要性が、腹に落ちるわけです。腹に、腹落ちすると、重要性がわかります。そうなると、継続できるようになります。 知識を得て、行動に移す人は、100人に1人です。 行動に移して、継続する人は、さらに100人に1人です。 知識を得て、継続して実践する人は、10000人に1人と言われています。 学びというと、継続して実践できる人は、ほぼいません。継続して実践することができれば、1万人のうちの1人になれる、貴重な存在になります。知っているかどうかよりも、やっているかどうか、継続、続いているかどうかの差の方が、大きいわけです。限られた人生は、時間の中で自身の可能性を最大化する上では、娯楽学習が脅威となります。 知的好奇心の壁を越えられるか。知的好奇心が満たされた後で、復習。実践を継続できる人が勝つ。継続は力なりと言われますけれど、継続こそ力なりであります。実践するため、2つのプロセスをクリアしなければなりません。実践の喚起と感情の克服です。 感情を克服して成功体験を得る。次回は、よりやりやすいとなります。成功体験を積み重ねると、感情の克服率が上がります。これを継続してやっていけば、力となります。 この意識の関係と感情の克服について、繰り返しやっていくと、自分との人間関係が変わります。人間関係は、他者との関係と自分との関係の2種類の人間関係があります。この2種類の人間関係のうち、自分との人間関係、この人間関係では嘘はつけません。全部見ているし、全部聞いています。この人間関係で信頼関係が構築できたら、非常に強い人生を送ることができます。自分で人から信頼されるわけです。この人をやると決めたら、やる人だ。自分という人から信頼される。そうすると、今後も困難に立ち向かいやすくなります。そういうふうな自分との信頼関係を作る上でも、この継続が大事になります。 気づきや勇気を与える体験を語りましょう。次のような感情を克服して、何かをやり遂げたいという体験は、相手に気づきや勇気を与えやすいです。面倒くさいを克服して継続し、成長、変化したところ、照れくさいを克服して感謝を伝える。失敗に対する恐れを克服して何かをやり遂げた。克服した感情が強いほど、そしてやり遂げた内容が困難なほど、より大きな気づきや勇気を与え、相手の人生を豊かにします。 こういったやり遂げる意義は高いわけです。人の人生に影響を与える体験を持ちます。どれだけAIやロボットが進化しても、この体験を語ることは、人間にしかできない固有の付加価値として残ります。どれだけAIが進化しても絶対にできないことがあります。そのうちの一つが、人間としての体験を語るということです。今後の時代に、人間としての体験がものすごく付加価値が高まることになります。それ以外のところはAIで大体できてしまいます。 でもそこだけは代替えできないとなります。人間としてどんな体験を積んできたか、ここがより注目される時代になります。そういう時代において、皆さんが人に勇気を与えるような、気づきを与えるような体験を持てるかどうか、こういったところ体験を持つべく、しっかりと継続復習、継続人生につなげていきます。

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さらなる影響力の発揮

さらなる影響力の発揮 質問の影響力は相当に強いです。この影響力を使いこなせる人はあまり多くありません。人が質問されると、無意識に答えようとする習性を持ちます。 相手の思考を強制的に変えることができます。 会話の話題をコントロールすることができます。思考を強制的に変えることができれば、会話の中でもコントロールすることができるようになります。 感情を変えることができます。感動させたり、ヒヤッとさせたり、質問1つで相手の感情を変えることができます。 思考をさせることができます。質問すれば、相手はそのことについて思考が始まります。そして答えをするわけです。上司がミスの報告を受けたときに、どなりつけるか、質問を繰り返しやっていくかで、部下の成長度合いが全然違うことになります。 相手が説得に応じる確率を高められると、説得において質問を使うというのはかなり効果的な方法です。 説得において質問を使うと、質問の力って使いこなせていますか?様々な質問の持つ力、質問の力を活用することで、信頼関係の構築、営業、説得、交渉、問題解決の成果を上げることができます。非言語コミュニケーションの営業力、影響力。非言語コミュニケーションは、言葉以外のコミュニケーションの要素といいます。例えば、感情、態度、雰囲気、表情、話し方、立ち振る舞い、姿勢、距離感などです。 落ち着いた話し方、低い声、余裕のある表情、適度な間、堂々とした姿勢によって影響力が高まります。逆に、落ち着きのない話し方、上ずった高い声、怖ばった声、低い声、余裕のある表情、適度な間、堂々とした姿勢によって影響力が高まります。猫背の姿勢などは、影響力を弱めます。 この非言語コミュニケーションというものを、影響力を考える上では、ものすごく重要です。ところが、ここが盲点になりがちになります。コミュニケーション能力を考えるときに、何を話すかばっかり考える人が多いです。何を話すか以上に、どう話すかが大事なのです。ところが、そこは盲点になりがちなのです。だからこそ、非言語コミュニケーションを、を磨くという意志が持てると、コミュニケーション能力はワンランク上に上がります。それぐらい、非言語コミュニケーションの影響力が強いです。 能力的信頼は、現在の仕事ぶりと過去の実績から形成されます。仕事の正確性、速さ、レスポンスの良さ、コミュニケーション力の高さなどは、能力的信頼を形成します。本質をついた提案する人、一手先を読んだ提案をする人、こういった人に高い能力的信頼を得て、強い影響力を発揮します。優れた実績、同時並行的に示していきます。これは、言語に影響力を持ちます。自身の実績を包括的かつ端的に伝える言葉を整理しておきます。目的に沿った対応、一手先を読んだ対応、これをちゃんとする。加えて、実績は言葉で表現できるようにしておきます。このことを通じて、能力的信頼を得ます。このようなところが、さらなる影響力を発揮していく上で、大事になってきます。

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公欲が持つ可能性

公欲が持つ可能性 人間の欲求は、私欲と公欲に分けられます。私欲というのは、自分がいい思いをしたい、嫌な思いをしたくないという欲求であります。ERGの欲求は私欲に含まれます。生存欲求、関係欲求、成長欲求はいずれも私欲に含まれます。 公欲とは何ものかというと例をもとに説明していきます。道を聞かれて案内する。考えたところで自分には何のメリットもない。二度と会うことはない。にもかかわらず、教えようとします。なんとかたどり着いてもらいたいと思って教えます。なんなら自分も一緒に行きます。この動機は何なんでしょうか。自分がいい思いをしたいという動機からやっていることではありません。自分には何の見返りもない、メリットもないのはわかっている、けれどもなんとかたどり着いてもらいたいと思い一生懸命に教えるわけです。この動機こそが公欲なわけです。人間にはこのように人に喜んでもらいたい、人の役に立ちたい、社会に立ちたい。別にそこに見返りはないし、メリットもない。それもわかっているけれども、そういうふうにしたいんだという欲求があるのです。これを公欲と言います。 私欲が強すぎて公欲が弱いと、人間的信頼を得るのは難しくなってしまいます。どれだけ自分の話を聞いてくれても、どれだけ自分のことを褒めてくれても、感謝を伝えてくれても、この人は明らかに私欲が強いと公欲が弱いという人は、なかなか信頼を得るのは難しいとなります。逆に、みんなのために、世の中のためにと一生懸命頑張る人、人の面倒を見るし、別に見返りも求めてないし、そういう人は信頼を得やすいです。ただし、公欲だけっていうのも危ないわけです。私欲も大事だし、公欲も大事です。このバランスが大事になります。自分と相手のメリットは49対51くらいがいいです。相手の方が自分よりもちょっとメリットが多いんじゃないかなというぐらいがちょうどいいです。私欲と公欲のバランスが人間的信頼関係を得る上ですごく大事なところです。 この公欲が、なぜ生じるようになったのか。これは人間の本能的にかなり強い欲求になります。この欲求を抱くようになったというところに関しては、人類の歴史にその答えがあります。人類史から見た人間の脳の進化、公欲を抱くようになったというところに関しては、人類類の歴史にその答えがあります。人類の歴史は400万年から800万年と言われています。農耕牧畜が始まったのが1万年前です。ということは、人類の歴史のほとんどが狩猟で生活していたのです。よって、いまだに人間には狩猟時代の名残がかなり残っています。歴史のほとんどは狩猟だったのです。人間というのは非力な生き物です。腕力もないし、爪も鋭い牙もないし、非常に非力な生き物です。こんな非力な人間が、いろんな肉食獣がいる中で、なんとか生きながら得てきた。そして今や地球を支配するような状況になっています。なんでこんなことができるようになったかというと、その答えが分業にあります。人間という生き物は他の動物にはできないことがいくつかありますが、そのうち1つが分業です。 分業はチームを組んで1つの目的のために、それぞれの個性がバラバラに動きをすることができるこれが分業です。分業こそが人類最大の武器だったのです。そして人間は1人で生きていくことができなかったため互いに協力し合う関係を作りチームワークを発揮することで生き延びてきました。そしてチームへの貢献よりも,自らの欲を優先する個体は、チームワークを目指すため、チームから外されます。当時、チームから外されることは死を意味していました。このように、人類の歴史からチームに貢献する個体が結果として生き残ってきたということがあります。つまり、チームのため、みんなのためってやってきた個体。やってる人が結果として生き残りました。つまりみんなのため、チームのためが結果として自分のためだったのです。そうやって生き延びてくることができました。そういうふうな歴史の中で、人間の脳は誰かのためにという行為に美しさや感動を覚え、その一種を持つと脳が活性化するように進化していったということになります。みんなのために貢献することによって結果として助かってきた。こういう歴史があるので、みんなのために何かをしたい、人に喜んでもらいたい、こういう風な強い欲が生じるようになったわけです。歴史を経て、公欲が人間の本能的な欲求として備わっています。 脳の左前頭前野、おでこの部分。ここが活性化すると、集中力や論理力、想像力が高まり、幸福感を感じることが明らかになっています。 利他の心は自らの能力を上げる、人と会った時、相手の幸せを祈るという習慣は自らの可能性を引き上げることになります。情けは人のためにならず、これは情けをかけることは巡り巡って自分に返ってくるという意味ですが、脳科学的にも証明されているのです。情けをかけることによって自分の方が活性化します。しかもこれはかなり早く返ってきます。巡り巡ってどころか、もう人のために,何かをした瞬間、脳が活性化するわけです。こういうふうな個体というのを繁栄させようとしています。結局、生物の命題は種の保存です。これこそが生き物の最大の命題です。公欲がもたらす可能性は大きいです。能力も引き上げ、生命力も引き上げ、メンタルも引き上げていきます。私欲の追求ばかりしている人は病気になりやすいです。 私欲もさることながら、人に喜んでもらいたいと、社会の役に立ちたいという思いでいろんなことに取り組んでいる人は病気になりにくいです。心身ともに健康にいて、かつ高い能力を得るためには、公欲を持つことが大事なのです。 ビジネスにおいて公欲が大きく影響するところは営業であります。営業提案を受けるとき、お客様はこちらのため、思って勧めているのか、自分が儲けたいから勧めているのか、これを見極めようとします。おすすめですと言っているけど、本当に自分のことを思って勧めてくれているのか、あなたが儲けたいから勧めてくれているのか、どちらかなとシビアに見極めようとしませんか。そしてこの人は私欲、大なり公欲の人だと自分の利益のためなら嘘を言うという風に思われると、途端に信頼はなくなります。そう思った人の言葉って、もう聞く耳を持たないと思います。まるで影響力がなくなるわけです。逆にこの人は公欲大なり私欲の人だと自分の利益のために嘘を言う人ではないと思われると強い信頼を得ます。目の前の利益より信頼を積み上げた人は結果としてより大きな利益を得ることになります。またお客様からリピートされ紹介が広がりやすくなります。 管理職について この人選をする上でも公欲の強さはよく見極める必要があります。自分のメリットのために権限を利用する。部下の手柄を自分の手柄にしようとする。自分になびく部下を高く評価する。問題が起きたときに責任逃れをしようとする。一方で公欲が強い管理職の傾向は会社の成長のために権限を行使する。部下の手柄を立てさせ,部下を引き立てる。会社の成長に貢献した部下を高く評価する。問題が起きた時に逃げずに毅然と対応する。 私欲が強い人を高い地位につけると組織は衰退します。仕事ができてかつ私欲が強い人。こういった人が組織を衰退させるケースがすごく多いです。多くの会社が同じような過ちを犯すわけです。仕事ができるからといってそういった人を昇進させてその人が私欲が強いとこういうふうな働き方をして部下がどんどん離れていって組織を崩壊させるとよくある話です。 公欲を強くするためにはどうすればいいか。公欲の強さはある意味生まれ持ったものがあります。これをいきなり強くするのはなかなか難しいかもしれませんが、何のために公欲を強くしたいのか。それは思いやりある行動を取るために公欲を強くしたいということになります。 公欲を強くするアプローチではなく、思いやりのある行動を取れるようにすれば良いのです。公欲が強い人は、自然と思いやりのある行動を取り、信頼を得ます。公欲自体を強くすることは難しいですが、思いやりのある行動を取れるようになると、思いやりのある行動を取るには、ニーズや気持ちを察する洞察力、そして相手の立場に立って考える想像力、気持ちに寄り添う共感力、そして行動に移す行動力が必要です。公欲を強くすることが難しくても、洞察力、想像力、共感力、これはアンテナを張り続けることで鍛えられます。見つける力、つまりどっかこの人いいところはないかなという、そういうアンテナを張り続けるといいところが目につくようになります。それと一緒です。この人は今どういうことを求めているのかなとか。どんな気持ちなのかなとか、そういうことにアンテナを張ると、そうすると洞察力、想像力、共感力が鍛えられます。そしてこの人はこういうことをしてほしいんだなと、こういうことをすると喜んでくれるだろうなというふうなことを見つけられたら、それを行動に移さなければいけないのです。行動力は感情を克服し、行動に移す経験を積むことにあります。成功体験を得ます。そしてセルフイメージを変えることで鍛えられます。日本人は奥ゆかしいところがあるので、こういう風な洞察力、想像力、共感力を発揮して、こういう風なことをしてあげたら喜ぶんだろうなということを思いつくことは得意であり、行動に移して思いやりのある行動を取ります。思いやりがある行動が1回でも取れたら、その後はすごくやりやすくなります。そういう体験がその後の行動を誘発するわけです。それで雰囲気も変わっていきます。行動力を身につけることも意識していきます。 公欲のレベルがあります。レベル1家族、レベル2部下やお客様、レベル3会社、レベル4業界、レベル5社会。こんなふうにレベルの高さが公欲にあります。事実として感じている公欲はどのレベルにあるのか。より大きな公欲を持つことで脳が活性化するのです。さらに成長にもつながります。富の地位を得て私欲を満たすほど心身の健康のためにはより大きな公欲、イコール志になります。社会を良くしたいというのは志です。これが必要になってきます。人の喜びを願う姿勢、公欲に基づくビジョン。これは人を惹きつけ、それを示す人のもとには人が集まります。こういった人は共感を得ます。人の喜びを願う姿勢、そして公欲に基づくビジョン。人のために、社会のために、こういうことをやっていきたいと。これ、まさに必要なレベル。そういうふうに共感を得ると、いろんな人が助けてくれます。 こういうふうな公欲が持つ力があります。今の公欲のレベルよりも上のレベルの公欲を持つことは、自分自身の可能性を広げます。脳が活性化して、そしてメンタルも強くなって、多くの人の共有・協力も得られます。自分の可能性を広げます。そして目標は自分だけでなく、周囲にも良い影響を及ぶように設定すると、この目標を達成することによって自分がこんなメリットが得られる。だから達成したいという目標設定の仕方はちょっともったいないです。そうではなく、この目標を達成すると自分がこんなメリットが得られるし、周りの方もこんなメリットが得られるという目標設定の仕方をすると脳が活性化します。周りの人の協力も安いです。そういう目標設定の仕方をすることをお勧めします。視座を高く、今の公欲のレベルよりも上の公欲のレベルを目指します。そうすることが自分自身の能力を引き上げ、より大きなスケールで物事を教えることができるようになります。多くの人から共感を得ると、その結果、自分の可能性を引き上げることになります。視座を高く、公欲のレベルというところまで意識していけば良いです。

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