緊張という感情

緊張という個別の感情

緊張の状態について、この克服について話をしたいと思います。緊張というのは、何か重要な場面に直面している時に感じる心身の一時的な興奮状態のことです。集中力を高め、身体能力を上げるために心拍数を上げます。

ポイントは、緊張はパフォーマンスを上げるためのものであります。そのため、集中力を上げて身体能力を上げます。心拍数を上げることをするわけです。よって適度な緊張は望ましいのです。緊張しないとパフォーマンスは上がらないのです。緊張はダメというふうに思う人もいますが、緊張はむしろ望ましいのです。ここ一番の場面で緊張しないと高いパフォーマンスを発揮できません。

一方で、過度な緊張はパフォーマンスを下げるため、過度な緊張を防ぐ必要があるわけです。そのためにも緊張は良くないとネガティブに捉えずに、よくぞ来てくれましたと緊張を歓迎するという捉え方がまずは大事なのです。まず、緊張はパフォーマンスを上げるための必要なことだという認識を持ちます。

過度な緊張を防がなければいけないと。そのためには、まずエゴを排除し感謝するという方法です。よく見られていたい。いい思いをしたい、恥をかきたくない、失敗したくないというエゴが強いほど緊張します。このエゴが強い人というのは、緊張が強くなってやっぱりパフォーマンスが発揮できないという、もったいない状況であるので、このエゴを排除するために自分はどう思われたっていいと、別に恥をかいてもいいと、捨て身の状態で挑むと、エゴが排除できて緊張も緩和します。絶対に失敗は許されないと思えば思うほど緊張します。ですから別に失敗したっていい、人にどう思われたっていい、恥をかいたっていいというふうに思えれば緊張というのは緩和されていきます。そして最悪の展開に対して受け入れる覚悟を決めると、後悔の対処法により失敗しても後悔しないと考えると、こういったところが,緊張の対処としてはすごく大事になってきます。

それと感謝の気持ちを持つと、心身をリラックスさせるセロトニンが脳から分泌され、緊張は緩む。よってこの機会をいただけたことがありがたい。意識をエゴから感謝へシフトさせると、これはすごく大事で、ここ一番のパフォーマンスを発揮させるためにはよく見られたい、恥をかきたくない。そういうふうな思いからこの機会をいただいたことがありがたいと。そこで具体的にお世話になった人への顔を思い浮かべるわけです。あの人がこういうことをしてくれたから、この人もこういうことをしてくれたのだ。今日この機会をいただいたんだと。ありがたい、ありがたいと。感謝が大事と言いますけれども、感謝するとセロトニンが分泌されるのです。本当に心が落ち着くというのです。そういう作用があります。なので、エゴから感謝に意識をシフトさせます。

オリンピックやスポーツの大会とかで、ここ一番でパフォーマンスを発揮して優勝する人、ヒーローインタビューで答えることはだいたい決まっているのです。周りへの感謝です。監督、コーチ、それから同僚、みんな支えてくれた家族、ファンの皆様、本当に感謝しております。この結果を残すことができたのは皆さんのおかげです。本当にありがとうございます。こういうことが決まって言うわけです。建前で言っているのかもしれませんが、でもほとんどの方は本音で言っているじゃないかと思います。なぜかというと、本気で感謝の気持ちを感じているからこそ、本番でセロトニンが分泌されて落ち着いた、メンタルの状態で高いパフォーマンスを発揮できているからです。優勝や金メダルとか結果を残すことが,できていると思うんです。なので、自分が高いパフォーマンスを発揮したければ、心から感謝の気持ちで臨むということが大事です。決してきれいごとではありません。

それから、緊張していると見せないと、どれだけ緊張していっても、高いパフォーマンスが発揮できて緊張していると見られなければ、それでいいわけです。求めているものは、これなのです。高いパフォーマンスを発揮して、緊張していると見られないことを求めているわけです。であるならば、これさえできればどれだけ緊張していたっていいのです。緊張するというケースとして多いのが、人前で話すことがあります。人前で話すのが苦手だという方も多いです。ただ、それはそもそも人間の構造上そうなっています。人前でしゃべると緊張するというふうにできています。

人間というのはなぜかというと、人類の歴史に答えがあるわけです。人類の歴史のほとんどは狩猟なのです。農耕牧畜が始まったのは1万年前です。人類の歴史400万年から800万年と言われておりますけれども、農耕牧畜が始まったのは,たった1万年前からなのです。それまでずっと狩猟で生計を立てていたのです。ですので、男性は獲物を追っかけに狩りに行ったのです。ところが、こっちが獲物を取りに行くどころか、肉食獣に見つかったら食べられるのです。命がけで狩りをしたのです。そんな中、人間というのは非力なもので、肉食獣に見つからないように、こそこそ隠れながら狩りをしていたのです。茂みに隠れたり、岩場に隠れたり。もうとにかく隠れました。ですから平原のど真ん中に立つみたいなことをするとですね、肉食獣の目につくわけです。ものすごい危険な状況なのでそんなことはしないのです。という名残が今でも残っていると言われているのです。ですから動物の目にさらされるというのは危険だというふうな反応が生じるのです。動物、同じ人間であったとしても複数の動物の目にさらされるという状況を回避してほしいのです。だから人前に立つと緊張すると。それはある意味正常な反応なのです。昔の狩猟時代の名残が今でも残っていると言われております。けれども、だから皆さんは人前で出ると緊張するようにできているのです。でも緊張して高いパフォーマンスが発揮できればいいよというようになります。

そのために背筋を伸ばし、胸を張り、ゆっくりと動作をする、低い声でゆっくり話し、意図的に間を取る、緊張している自分をメタ認知してニヤッと笑う。口角を上げるということです。これをやってますと末梢神経起源説により体の状態から感情が整えていくということができていきます。笑うと本当に楽しくなるというふうな,末梢神経起源説から上記のような落ち着いた振る舞いを続けることで、感情も落ち着いて緊張も和らいでいきます。

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