社会課題の現状

社会課題の現状

まず、 SDGsの説明をいたします。SDGsは、国連で採択した2030年までの持続可能でより良い世界を目指す。国際目標です。17の目標とそれを達成するための169のターゲットで構成されています。世界が抱える社会問題を把握する上で、重要であります。現在世界でどのような社会課題があるかというところを網羅されているのがこの17の目標となります。

貧困をなくそう、飢餓をゼロに(食料生産の効率化など)、すべての人に健康と福祉を(医療体制の強化など)、質の高い教育をみんなに、ジェンダー平等を実現しよう、安全な水とトイレを世界中に、エネルギーをみんなに、そしてクリーンに、働きがいも経済成長も(若者の雇用促進など)、産業と技術革新の基盤をつくろう、人や国の不平等をなくそう、住み続けられるまちづくりを(防災対策など)、つくる責任、使う責任(リサイクルなど)、気候変動に具体的な対策を、海の豊かさを守ろう、陸の豊かさを守ろう、平和と後世をすべての人に、パートナーシップで目標を達成しよう

これらがSDGsの17項目となります。このような項目から、この世界にどのような社会課題があるのか把握する必要があります。そして、

社会課題に対する意識について。説明をいたします。社会貢献のきっかけは、社会課題を知ることであります。社会課題を知ったとき、どのような意識を持つかが重要であります。こんな社会課題があるんだと。いつか誰かがどうにかするだろう。このような意識を持ってしまうと、社会課題を深刻化させ、子どもの世代、孫の世代が安心して暮らせる社会を維持するのが難しくなってしまいます。

このような意識をずっと多くの方が持ってきて、今の社会、このような状況になっています。本当に子どもの世代、孫の世代、日本は大丈夫かと疑うほど深刻な問題でもあります。それが、今の日本の現状となります。それを知って、いつか誰かがどうにかするでしょうと、自分がやらなくたって別にいいよと、意識を持つと、ますます深刻になっていきます。

そうではなく、今自分に何かできないか。このような意識を持つことで、社会課題を考えるようになります。

このような意識を多くの人が持たなければ、将来日本が終わってしまう、そのような深刻さもあります。このような意識を持って、社会課題を考えていく必要があります。そのためには、想像力と共感力が重要となります。みんなが想像力と共感力を働かせて、この意識を持てば、今後の社会は大きく変わっていきます。

次に、社会課題の一つのテーマである貧困問題について説明をしていきます。「相対的貧困」という言葉があります。これは、国民の可処分所得の中央値の半分以下の所得で、生活をしているという状態です。公表されている可処分所得の中央値は約254万円となります。その半分の127万円が相対的貧困の基準となります。

さらに、 1人世帯、 2人世帯、 3人世帯において、この基準の金額を,が変わってきます。1人世帯の場合、収入が127万円、月に換算すると10万5000円、月10万5000円未満で生活している人は相対的貧困となります。2人世帯の場合、世帯収入が179万6000円、月14万9000円未満の場合は、相対的貧困となります。3人世帯の場合は、世帯収入が2,19万9000円、月18万3000円未満で生活している人が相対的貧困となります。

この相対的貧困の状況では、食費は月3万円となります。1回の食事代で100円となります。例えば、 3人世帯において月3万円となると、1日1,000円です。1日1,000円を朝昼晩3で割ると333円です。それを家族3人でいますから、 1人1食100円となります。このように考えると、 100円で何が食べれるかということになります。そのような状況になるわけです。日本の相対的貧困率は15.4%と言われています。つまり、 6.5人に1人が。相対的貧困状態ということになります。日本の子どもの貧困率は11.5%、9人に1人が相対的貧困状態にあると言われています。したがって、 40人のクラスであれば、だいたい4人から5人、貧困状態の子どもがいるということになります。それぐらい、たくさんのお子さんが貧困状態にあるという現状があります。そして、ある団体におけるお子さんから寄せられた声があります。

子どもはお腹が空いたら水を飲んでいます。1日の食費は1人100円。米ともやしばかりです。友達を作るとお金がかかるので、友達は作らない。米びつの底が見えたとき、絶望的な気持ちになった。夏、暑くてもクーラーをつけられない。子供があせもだらけで熱中症になり、命すらも危うい。久々にお肉を買ったら、上の子がダイエット中だからと言って妹にあげていた。涙もこらえられなかった。

こういう生活をしているわけです。かなり深刻な状況です。普段の支出を貧困家庭の食事代に換算すると、 1回の食事代で100円です。例えば、飲みに行って1万円払った。この場合、貧困家庭の100回分の食事代となります。海外旅行に行って60万円かかった貧困家庭の6000回分の食事です。この感覚をぜひ知っておく必要があります。今の自分の生活ができているのは、当たり前のことではなく、その状況を享受できない人がたくさんいます。子どもの貧困を放置すると、日本の所得が42.9兆円失われ、財政収入が15.9兆円失われる試算もあります。それぐらい貧困問題は経済的にも大きな損失をもたらすことになります。

その貧困家庭の話となると、そもそも親が悪いというふうに考える人もいます。親が怠けているから、そんな生活の状況になってしまう、親が悪い、自業自得だというふうにいうような人もいるかもしれません。しかし、その実態を見ていくと、ひとり親世帯のケースが多いことがわかります。ひとり親世帯の貧困率が、日本は44.5%となります。ひとり親世帯の89%が母子世帯となります。さらに離婚をして養育費を受け取っている母子世帯は28.1%となります。72%が養育費が受け取れないという状況にあります。お母さんが自分で働いて、そのお母さんの給料だけで生活をするというふうになってしまいます。ひとり親世帯の貧困率を見ていくと、先進国では日本が44.5%トップとなります。アメリカは33.5%イスラエルは31.6%メキシコは30.4%。日本がダントツでトップになります。ひとり親世帯になると貧困になる確率がここまで高いというのが現在の日本の国の状況になります。

この観点から、日本という国がいかに劣悪な状況にあるかということが分かります。パート時給1,100円で働く場合1,100円×7時間週5日働いてそれが4週あると、 1ヶ月の給料は15万4000円になります。手取りで約13万円となります。子どもを2人とか育てると、そこで家賃を払い、光熱費を払い、スマホ代も払い、残ったお金で食費となります。そのようになると、 1日100円ぐらいの食事になるわけです。パート掛け持ちで、朝から晩まで必死に働きながら、自分はろくに食事も取らず、子どもに与える人もたくさんおられるわけです。このような状況になります。親が怠けているから悪いんだと、自業自得だという風な方、そのような意見を持つ方いますが、お母さんは朝から晩までパート掛け持ちで必死に働いています。それでも、パートとなると、時給が低いわけです。正社員で働くといっても、子どもの面倒を誰が見るのか考えると、正社員では難しい。よってパートになってしまうわけです。

パートであると、このような給料になります。朝から晩まで一生懸命働いて、決して怠けているわけではないのですが、このような給料になってしまいます。食費はなかなか捻出。できずに、朝から晩までヘトヘトになるまで働いて帰ってきて、自分はご飯をほぼほぼ食べずに、子どもたちに与えるというお母さんも多いわけです。そうなると、健康状態も危うくなり、そんな苦しい状況がいつまで続くんだろうと、そのようなことを思うと、絶望的な気持ちになり、メンタルも病んでしまいます。その状況に疲れ果てて、うつになる人も少なくありません。この状況でお母さんがうつになってしまったら、どうなってしまうのかどうなるかという話ですが、子どもたちはお母さんから離れなくなってしまった。もう出歩けなくなりました。家事はすることもできなくなりました。こういう状況が一人親世帯の場合、44%もいるということです。大変大きな数字です。

さらに、お母さんがそういう状況になってしまうと、ヤングケアラーとなり、子どもたちも出てきます。ヤングケアラーとは、本来、大人が似合う家事や家族の世話などを日常的に行っている子どものことです。勉強や部活をする時間、友人と遊ぶ時間などを犠牲にして、家事や家族の世話をすることになります。貧困のような主な要因の一つが、離婚によってひとり親世帯になることがあります。

ひとり親世帯になると、貧困になる可能性が非常に高くなります。親の離婚により、子どもが貧困に苦しむケースが多いため、夫婦仲を良くすることが子どもの貧困を防ぐことにもなります。夫婦でコミュニケーションを取り、そのための質問をして、話を聞き、共感をして、感謝を伝える、当たり前を見直しをして、照れくさいを克服する、感情をメタ認知し、感情を整える、ということが大事になります。

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