目標が持つ心理的効果
目標ができると、達成したいという動機(達成動機)が生じます。それがモチベーションをもたらします。目標を達成するとドーパミンが分泌され、快の刺激をもたらし、それが次のモチベーションをもたらします。
この目標の力を活用することを考えていきます。
目標設定理論というのがあります。アメリカの心理学者エドウィンロックという方が提唱した方法です。次の要件を満たす目標は、モチベーションを上げることになります。
➀その目標が明確であること。具体的であること、数値化されていること。
②その目標の達成がある程度困難であること。簡単すぎると目標はモチベーションは上がりません。
③達成に向けてフィードバックがあること。達成したら褒めてもらえるし、達成できなければ叱られると。達成してもしなくても、何のフィードバックがないという目標は、モチベーションは上がりません。
④本人がその目標に納得していること。
この4つで満たす目標は、モチベーションが上がるというわけなんです。これを活用して、目標管理制度というのがあります。これは、ドラッカーが提唱した方法であります。組織の成長目標を明確にするということをメンバー全員で話し合って決めるのもあります。量的成長、質的成長に関して、組織の成長像を明確にします。
そして、その成長像を表現するにあたり、各自の目標を明確にします。
そのために担ってもらいたい役割はこういう役割です。
そのために身につけてもらいたい能力、経験はこういうものです。
部下にとっての魅力的な未来をヒアリングします。あなたはこの会社でどういうことをしたいのですか。個人のメリット、そこを明確にしていきます。
この部下個人のメリットを明確にし、状況を踏まえ、
部下が自分の目標を設定し、組織の成長目標と自身の魅力的な未来をリンクさせます。
これらが組織の成長のために必要なことです。部下個人のメリットのために必要なことです。この2つを踏まえて、部下自身が自分の目標を設定します。その目標を達成すると、組織の成長にもつながるし、部下個人のメリットにもつながります。
そういう目標を設定してもらって、部下の目標進捗を把握し、達成を支援します。
部下の達成度を見て、組織目標を再設計します。
こういうふうなことをやっていくのが、目標管理制度になるのです。
まず、目標を設定する際に、メンバーの負荷状況に配慮する必要があります。部下自身を疲弊させないよう目標を設定する際は、現在の負荷の状況を確認します。
これ以上負荷をかけるのが難しい場合は、次のように負荷を減らす対応も必要です。
今の仕事をその部下の下の部下に下ろす
業務効率化を徹底する
利益率や重要度の低い仕事は断る
新規受注のペースを落とす
やっぱり経営者の方は特に量的成長に向けてまっしぐらという人は多いものです。売上売上と。経営者の永遠のライバルというのは昨年の売り上げなのです。昨年の売り上げがまず比較基準になります。昨年より増やしたい。これやると毎年右肩上がりで上がり続けないと満足しないということになります。それを追求すべく、とにかく、量的拡大、量的成長、これをやるわけです。
けれども、現場のことを全然考えないと現場はもう無理です。これ以上仕事を取ってきたらパンクします。人が取れてないし、早く人を取ってください。わかってる、だけどなかなか取れませんと言って仕事ばっかり取ってくるわけです。
部下が疲弊するほどの仕事を取らないと利益が出ないという場合は、値上げを検討します。そもそも利益率が低すぎるから、こんだけ仕事をさせないと利益が出ないわけです。だったら、値段を変えることなく、値上げをして利益率を上げましょう。例えば、値段を倍にしました。お客様半分になりました。でも、売り上げは一緒です。価格は倍。お客さん半分でも売り上げは同じです。だってお客様が半分になってますから、業務量も半分になるわけです。半分の業務量で同じ売り上げが得られるものです。それが値上げの効果です。
効率化の仕組み作り
組織が成長するための仕組みを作ります。そのためのまず初めとなるのが、マニュアル、チェックリスト、フォーマットの整備です。優れた社員のやり方をマニュアル化し、上司が時間をかけずに社員が育つ仕組みを作ります。漏れやミスを防ぐチェックリストや各種フォーマットを整備します。
上司が時間かけずに社員が育つ仕組みです。これは、上手に作業するとなります。これは上手に作れた会社というのは非常に生産性が上がりやすいです。このマニュアルルールも含めて原稿文書を正確に残す必要があります。誰でも仕事ができるという状況ができます。わからないところがあるたびに上司に質問に行く。上司もそれに答える。この時間がなくなるわけです。自分で仕事ができるだろうと。そういうふうなことができると業務時間の削減効果は未来にわたって続くため、累積・削減時間は相当な時間となります。
また、部下はその都度上司に説明を求めなくてもいいため、ストレスが減り、仕事も効率的に進められます。社員が退職してもノウハウが財産として残ります。
マニュアルを整備すると、部下との会話が減るため、不明点がないか定期的に声をかけるようになります。マニュアルを見れば仕事ができるわけですから、上司との会話も減ると、その分わからないとかないかと声をかけていくということも必要になります。
それからITツールの活用です。例えば報告資料、議事録作成、これは報告対象となる情報や会議の音声をAIに読み込ませ、報告資料や議事録を作成すると、一瞬で見事な資料議事録ができています。AIを活用しましょう。