仕事の定義
まず、仕事の定義という話からしていきます。全メンバーの仕事は、組織を成長させることであります。そのために、営業や技術、現場の個別の業務を分担しているのです。この点を伝えないと、メンバーは目の前の個別の業務だけで自分の全仕事と捉えてしまいます。例えば皆さんの部下の方にあなたの仕事は何ですかと聞いてみた場合、組織を成長させることですと答える部下は果たして何人いるでしょうか。
おそらく営業の仕事をしている方は「営業です」と答えます。技術の仕事をしている人は「技術です」と答えると思います。では、「組織を成長させることは」と聞いてみた場合、「そんなのは社長が考えることでしょう」となります。私は営業をやります。技術をやります。それ以外のことは知りません。自分の仕事が終わったらさっさと帰ろうとなります。このように考え方を持っている人は多い会社というのはなかなか成長はできません。
そうではなくて、組織を成長させることも、それも私の仕事です。全社員が、そのような意識を持つということが大事になります。全社員が言えますかと言われると、ほとんどの会社ではできないと思います。ほとんどの会社ではそんなことは言いません。組織を成長させることは、それは知りません。社長が考えることでしょうと、または役員が考えることでしょうと、自分は目の前の仕事のことしか知りません。おそらくこの意識で働くと思います。
なぜかというと、それは理由が明確です。入社して仕事を与えるときに、そういうことを言ってないからです。あなたは営業の仕事をしてくれ、あなたは技術の仕事をしてくれ、こいうことしか伝えないのです。言われた側は営業さえやればいいのですね、技術さえやればいいのですね、と思うわけです。だからそれだけであるわけです。会社を成長させること、そんなの聞いていないと、もともと言われていない。だから普段からそんなことを考えてはいないとなります。
会社の成長って一体何ですか?そんな感覚で働いてしまいます。したがって、目の前の個別の業務だけが自分の全仕事と捉えてしまいます。その結果、社員や部下の人は組織の成長を考えずに、一体感がなく、人は育たず、離職率は高くなります。組織も成長しなくなります。
そのため、全メンバーに「自分の仕事は組織を成長させること」という仕事の定義を持たせることが大事になります。組織の成長を考えて動ける人は少ないため、組織を成長させる力を高めることが大きな付加価値となります。組織の成長を考えて動けるという人は、組織の宝となります。しかし、そういう人は非常に少ないです。本当に少ないです。営業、技術、現場、事務、これはやります。しかし、組織の成長させることは、わかりません。この話は聞いていません。そしてこの意識で働いてしまうから後継者がいなくなってしまいます。
仕事ができるという人はたくさんいるかもしれません。ところが、組織の真リーダーがいないということもあります。なぜかというと、それは組織の成長というのを意識して普段から働いていないからです。営業や技術、現場、こういう個別のことはすごくよくやるのですが、ところが、組織の成長ということを考えてはいない。したがって、リーダーが育たないわけです。この仕事の定義、この定義をいかにメンバーに持たせるかというところもとても大事になります。