過疎化問題

過疎化問題

過疎化の問題が進んでいます。全国1718市町村のうち、885市町村(約51.5%)が過疎地域に指定されています。過疎市町村に住む人口は全国の9.2%ですが、その総面積は全国の約63.2%を占めています。つまり、国土の約6割以上の面積に、人口の1割弱しか住んでいないという現状があります。

その一方で、東京への一極集中が加速しています。集中しすぎた結果、東京の不動産価格は異常な事態となっています。2025年の1年間で、新築マンションの売り出し価格の平均額が1億円を超えました。このような不動産を購入できる人は非常に限られていますが、それほどまでに東京一極集中が進んでいるのです。

その結果、地方からは人がいなくなり、人手不足の問題が深刻化しています。特に地方では深刻で、人手不足が原因で倒産する会社も出ています。全国の小学校の数は、1970年代には約1万2000校ありましたが、2020年には約6600校にまで減少しました。少子化の影響もあり、半分近くの小学校が姿を消しています。

人口減少によって税収が減れば、インフラの維持も困難になります。橋が壊れても放置される地域が出始めています。また、地方の過疎化により農林水産業の担い手が減り、自給率が下がると、東京で大災害が起きた際に日本全体が危機に陥ります。故郷の風景や地元の文化、技術が失われないよう、地域活性化や地方創生に取り組んでいかなければなりません。

ここでお寺の現状と展望についてお話しします。お寺は葬儀や法事などの法要、供養、墓地の管理などを行います。全国の寺院数は約7万7000カ所です。

皆さんはお寺と神社の違いをご存じでしょうか。お寺は「仏様」をお祀りする場所であり、神社は「神様」をお祀りする場所です。お寺には墓地があることが多く、亡くなった方を供養し、お経をあげるのがお坊さんの役割です。一方、神社には神主さんがいらっしゃり、神様に対して儀式を行ったりお供えをしたりして、人々の幸せを祈ります。葬儀や法事でのお勤めはお寺の仕事であり、商売繁盛や合格祈願、安産祈願など、さまざまな祈願を行うのが神社の役割です。こうした違いも日本の大切な文化ですので、ぜひ説明できるようになっておいてください。

また「檀家制度」というものがあります。これは家族や故人が特定のお寺に所属し、葬儀や法事を依頼する代わりに、寄付や年会費などの経済的支援を行う仕組みです。皆さんのご家庭にも、いわゆる「菩提寺(ぼだいじ)」があるはずです。役所と同じように管轄があり、お葬式や法事の際にお願いをすることになります。

しかし現在、2040年までに3分の1以上の宗教法人が消滅する可能性があると言われています。お坊さんが減り、お寺がなくなってしまった場合、檀家の方々は誰にお経をあげてもらえばよいのでしょうか。お寺には真言宗、日蓮宗、浄土宗、浄土真宗、曹洞宗などさまざまな宗派があり、それぞれの地域を管轄しています。自分の家の宗派を知っておかないと、どのお寺にお願いすべきか分からなくなってしまいます。

次に神社の役割についてです。神社は各地域を管轄する「氏神(うじがみ)様」が祀られており、感謝を伝える場です。お住まいの地域やオフィスの場所にも、そこを管轄する神社があります。私は毎月月初に、自宅とオフィスの氏神様へ参拝しています。

神社は本来、お願い事をする場ではなく、感謝を伝えに行く場所です。「守っていただきありがとうございます」と過去の平穏に感謝を述べるのが本来の姿です。ところが、いつの間にか未来のお願いをする場に変わってしまいました。わずかなお賽銭で「億万長者になれますように」と自分勝手な欲をぶつけるのは、本来の趣旨とは異なります。まずは日々の生活への感謝を伝え、その神社の繁栄をお祈りした上で、必要であればお願い事を添えるようにしてください。

神社の代表者は「宮司(ぐうじ)」と呼ばれます。その数は約1万2000人ですが、法人格のある神社は約7万8000社あります。つまり、1人で平均7社、多い人では70社もの宮司を兼務しなければ運営が成り立たない状況です。氏子からの寄付やお賽銭、お守りの収益で維持されていますが、神道離れや過疎化により収益は激減しています。神社本庁が管轄する神社であっても、将来的に41%が消滅すると見込まれています。

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