感情の対応

感情の対応

感情が動きやすいケースについて説明します。その際にどう対応するかが大事になります。

問題が生じたとき「この対応が信頼を左右する」と考えます。信頼というのは、形成するのは時間がかかるものでありますが、失うのはほんの一瞬です。だからこそ、この信頼の形成において、問題が発生したときにどのように対応するのかがとても大事になります。

問題発生時に取り乱してしまうと、今まで気づいた信頼が失われ、逆に優れた対応ができると信頼を得ることになります。問題発生時は、信頼を失うピンチでもあれば、信頼を得るチャンスでもあるわけです。したがって、「これはチャンス」ととらえるようにいたします。この対応が信頼を左右するという認識を持ちます。これをメタ認知します。

そして、焦りへの対処について、起きた問題に対して「で」と突っ込んで、焦って、何かメリットあるのと「メリットないならやめれば」とセルフトークをします。この「で」というツッコミがとても効果的であります。

それから、不安への対処については、想定される展開をシミュレーションし、それぞれの対応策を考え、最悪の展開に対する覚悟を決めておきます。その際、本当の意味は「今はわからない」と捉えます。この不安への対処について、主に3つあります。まず、どういう展開が想定されるか、シミュレーションをします。

そして、シミュレーションして、展開ごとに対応策を決めておきます。こうなったらこうすればいい、こう言われたらこう言えばいいと、対応策、想定問答を明確にしておきます。そして最悪の場合は、どんな展開になり得るか、これを考えて、仮にそうなっても構わんと、腹をくくります。このように、不安への対処法をしてきます。

このように、問題が起きたとき、ただ感情に振り回されるのではなくて、まずは「この対応が信頼を左右されるんだぞ」という一旦間を置き、そして焦りの対処し、不安に対処し、冷静さを取り戻していきます。そこで、優れ対応ができると、逆に大きな信頼を得ます。この人は、この問題が起きたときでも、立派な対応をしたと、逆に大きな信頼を得ます。

仕事が多すぎるとき、「焦るメリットはなし、淡々とこなせ」という考えを持ちます。終わらない、どうしようと焦るほど前頭前野の動きが落ち、パフォーマンスが下がります。前頭前野というのは、論理的思考を司る脳です。したがって、論理的思考を司る脳の動きが落ちると、パフォーマンスが落ちるわけです。この前頭前野が、感情が強く、動くほど動きが鈍ります。よって、前頭前野の動きを良くするために、感情を落ち着かせるということが大事なのです。人間の脳の構造というのは、強く感情が動くと、前頭前野が機能しなくなり、パフォーマンスが下がります。例えば、怒りで我を忘れたとか、焦って頭が真っ白になったとか、そういうときは、冷静な判断や高いパフォーマンスを発揮することができなくなります。そういうときは、まずは感情を整えて、そして前頭前野がよく動く状況を作ってあげるということが大事になります。

仕事が終わらない場合や目標達成ができない場合を,シミュレーションし、対応策を考え、最悪の状況を受け入れて、覚悟を決めます。どういうふうな展開を考えられるだろうと。仕事が終わらなかったら、こういう展開を考えられる。こういう展開を考える。もうこうなったら、こうすればいいと。最悪どうなるんだ。もうこれ終わらないんだ。だったら徹夜だ。明日の朝までにかけてやればいいじゃん。今日一晩寝なくていいわ。そういうに、覚悟を決めれば、ふっと気持ちが良くなったりします。もう終電の前に帰れない、もう夜の10時だ。もうこんな時間だ。どうしようどうしよう。どうしようもない。わかった。今日はもう寝ない。徹夜だ。そう考えたらですね、あと何時間もあるわけです。そういうふうに心を落ち着かせて取り組んだ方がパフォーマンスが上がります。仕事の進捗もはかどります。そして、目の前の仕事に集中します。終わってない仕事や目標達成までに必要な数字などに意識を向けます。

焦りで前頭前野の動きが落ちます。そこに意識を向けず、目の前の仕事に集中し、淡々と一つずつ片付けると、進捗が進み、落ち着いてきます。あれも終わっていない、これも終わっていない、そこに意識を向けて感情が取り乱れて、前頭前野の動きが下がって、パフォーマンスが落ちるというのであれば、そういうふうなことに意識を向けなきゃいいのです。目の前のことに集中して、それを終わらせることだけを淡々とこなしていきます。そして、仕事が終われば終わるほど、気持ちも随分と落ち着きやすくなります。そうすると、パフォーマンスが変わってくるわけです。

否定されたとき、失敗したときは、「落ち込むな、考えろ」という考えを持ちます。他者から否定された際、他者からこの仕事ぶり、イマイチだと言われた、低い評価をされた、仕事を断られた、そういう時、自分まで自分を否定すると心が折れてしまいます。反省は必要ですが、自己否定は必要ないということを考えてください。自己否定はしないと、なぜこういうふうなことになったのか、これは反省と分析です。そして対応策です。次に、こういうふうなことが起きないようにするためには、あるいは、次はもっと良いパフォーマンスを発揮するためにはどうすればいいのか、そこをしっかり考えて、自分そのものを否定するようなことはしないです。そして、「落ち込むな、考えろ」と、「失敗した」「営業で断られた」などの場合は、落ち込むと前頭前衛の動きが落ちます。思考力が下がります。

このような状況で、「落ち込むな」「悩むな」と言っていますけど、「悩むなら考えろ」とやっぱりうまくいかない時ってあります。そういうふうな時ですね。落ち込んでしまうと、「あ、伸びがない」と、「どうしようかな」と、くよくよしそうになった時、そんな時にくよくよする暇があったらさっさと考えろと。そんなくよくよしても何のメリットもなんかメリットあるのか。ないんだったらさっさと考えろ。次はどういう風に手を打てばいいのか。なんか打開策あるだろう。そういう風にして打開策があるはずだと。なんか方法はあるはずだと。さっさとその方法を考えろというように、自分に言い聞かせます。落ち込んで気分がドヨンとして、もうある程度気分がドヨンとしたりすりゃいいと、気が済むんだったらドヨンとしたらさっさと考えろというふうに自分に言い聞かせます。そのように前向きに状況を捉えていきます。もう自己否定とかして、くよくよ考えても、そんなことの暇あっても、打開策を建設的に考えろ。そこでですね、もうやけになるとこですね。あるいは現実逃避みたいな形で、もうくよくよして寝込んだり、やるだけしたりとか、そんなことをしている暇があったら、そんなことしたって根本解決にならないわけです。

もう、だったらさっさと根本解決になるような方法を考えろ。自分一人で思いつかないのならば、誰かに聞けばいい。みんなで話しているうちに、アイデアが出てくるかもしれない。今はAIもあるのだから、 AIにも聞けばいい。とにかく落ち込む暇があったら、さっさと考えろ。そして、もともとこのシナリオが準備されていたと考え、挽回する方法を考える。もうこれがうまくいって。あっちの方法を選んでおけば、そういうふうなことを考えれば考えるほど、感情を乱れやすくなります。そうではなくて、そもそもこういうふうなことを経験するという人生だったんだ。その瞬間、そのやった瞬間からこれを経験することが予定されていたんだと。大事なのは、これを経験してこれから学ぶか、どう挽回するか。そこが大事なんだと、こういうふうな経験というのは、もともとするような人生だったんだと、さあ、そこからどう挽回するんだ、そこで挽回できたんだ、すごく大きな成功体験を得ます。苦しい状況を見事に挽回したところで、そういうところは自分を成長させてくれるわけです。

そして、否定を予定します。日々の上司の嫌がらせや小言など、もうこういう風な否定みたいなことをしょっちゅうしてくる。そういう場合は、否定を予定し、さらにここでポイントは、今日も小言言ってくるんでしょう。さあどうぞどうぞ。今日も来てください。そんな風にして、否定を予定をしておきます。否定されたら、「はい、来た、来た」今日も来ましたねと。ご苦労様です。そんな風な形で、もう予定通りです。はい、これですね。今日はと。今日も来ましたね。こんな風にやると、否定がない日に物足りなさを感じてしまいます。あれ今日何も嫌味言われなかったところでですね。何も効果がなかったと。あの人どうしたんだろうか大丈夫かそんな風に思ってくるのです。むしろがっかりしている自分がいると、物足りなさを感じてしまいます。自分がすごくメンタル的に強くなったことを実感したということになります。メンタルを強くするというのは、根性論とかもありますが、こういう具体的な方法を知っておくことがすごく大事なわけです。感情がネガティブな方向に行かないように捉え方と思考の仕方というのを知っておくということが大事です。そういうふうなことをされたら、でっと突っ込んで受け流します。

それから関係に苦しむとき、この人は人生の先生とそう捉えます。その人がどのように定義するかで感情の生じというのは変わります。苦手な人を苦手な人と定義して、その人と関わるとネガティブな感情が生じやすくなります。人生で出会う人、すべての人がいい人だったら自分は成長できないわけです。やっぱり苦手な人とか、あるいは価値観が違う人とか、うまく合わない人とか、自分勝手な人とか、そういう人ともなんとかうまくやっていかなければ、そういった中で試行錯誤して、自分もいろいろ工夫をしていきます。それでなんとか、なんだかんだでうまくやっていくと、こういうことを通じて人は成長していくわけです。ですので、苦手な人というのは、自分が成長するための先生なんだ、そういう人がいてくださって、自分が試行錯誤するから成長できるのであって、もしそういう人がいなかったら、自分は成長できないと。そして先生が起こす問題となる行動、これは成長のための課題なわけです。このように定義を書き換えると、その人がその行動に対する感情の生じ方が変わるわけです。

苦手な人と関わるときに、この人が先生だと、その人がやらかすよろしくない行動が課題だと、「あ、今日も先生この課題をくださったんですね」と、「私は成長するためにわざわざそんなことをしてくださるんですね」と、「ありがとうございます」と、「さあ、この課題にどう対応できれば100点満点と言えるのか」と、これを考えてですね、そして。粛々とそういうふうに対応していくと、もうゲーム感覚です。こんなふうに捉えていきます。

大変な部下と関わった場合、もうその部下がひどいわけです。本当に有名な問題児なわけです。やはり問題児だけあります。本当に仕事がひどいもんです。でもそれを先生がくださる課題だと考えて、私はこの部下をどう育てるべきか、そういうふうなことを考えてですね、感情が乱れると、育てるなんて気持ちが吹っ飛ぶわけです。「なので、この部下ためにそんだけやってやらなきゃいけないんだ」と思ってしまったら、まずは感情を整える、そのために、この方は先生だ。朝出社したら先生がおられるわけです。人生の先生です。「先生、今日もおはようございます。今日も課題をくださるんですね。どうぞよろしくお願いします」と思うと、ちょっと面白おかしくなるわけです。腹が立たないわけです。先生が「仕事が終わりました」と持ってくる。「なんだこれ」と「ふざけるのか」と言いたくなるわけですけど、あ、先生、今日も立派な課題をくださいましたね。ありがとうございます。さあ、これに私は上司としてどう対応すればいいのかということを考えるわけです。今まで腹が立っていたようなことをですね、だんだん面白おかしく感じてきます。そしてこれをどう対応すれば、自分はクリアして見れるだろう。そういうふうに考えると、感じ方がずいぶん変わってきます。

情動伝染という感情の性質があります。これは感情がうつるということです。特に上司の感情は部下に伝染しやすく、上司の感情は部下のストレス、離職率に影響をします。離職率を出したくなければ、まずは上司の感情を整えることが重要であります。この点におきまして、ダニエル・ゴールマンという心理学者が、アメリカの大手企業200社の調査を行い、技術力やIQよりも感情を扱う力の方が業績への影響は,圧倒的に高いというようなことがわかったわけです。上司の感情はチーム組織の業績にも影響をします。業績向上のためには自分の感情を良い状態に維持します。情動伝染の影響を意識します。このように上司がどんな感情でいるかが部下に対してとても影響を受けます。ですから、上司が自分の感情を整えると、部下の感情も整えやすくなるわけです。そういうふうなところを、実際実践するために、前日のような大変な状況を、うまく感情を整えるように対処するのが大事なわけです。自分の感情を整えるというのは、すごく大事な仕事です。

自己承認について、心の深い部分で自分のことを認めることです。自己承認ができていないと、この世で最も認めてもらいたい人、これは自分という人です。こんな人が認めてくれないと、ものすごく強い欲求不満になるわけです。この欲求不満を自分という人が認めてくれないんだったら、自分という人以外の人から認められることを補おうとしてしまいます。そうすることで、つまり他者から認められたいという気持ちが、人一倍強くなってしまいます。そうなってくると、他者の評価を強く気にするため、評価が損なわれそうになると、怒りや不安、緊張、焦りが生じます。それから他者を認めることよりも、認められることを理解するため、心理的衝突が多く、深い関係を築きにくくなります。その結果、経営ビジネスをする上で、大きな弊害をもたらします。

自己承認の度合いを高く高めるためには、まずはこの自己承認の度合いというのは、幼少期の親子関係がすごく影響をします。幼少期、自分も親から愛されてなかったと、そういうふうに思っている人でも、それは親の愛情表現が下手なんだ。下手なだけであって、十分愛情を得ていたという可能性はあるわけです。捉え方の問題です。愛されなかったんじゃなくて、愛情表現が下手だったんだ。実際はすごく愛されていたんだ。

そう捉えることができれば、ずいぶん親子に対する思いが変わるわけです。そういったところが、自己承認の度合いを高めるということにもつながってきます。ここに関して、「内観」があります。幼少期の自分を振り返って思い出します。そうすると、実はすごく愛されていたということに気づくわけです。

それから、やるべきことをやり、自分を褒め、自分との信頼関係を作ります。やると決めたことはやる。こういうふうなことを続けていくと、自分という人から信頼されるわけです。この人はやると決めたらやる人だよ、というふうに信頼されます。そういう信頼関係を築いていきます。

社会的価値が失われても、自分を受け入れることができるかを自問自答し、本来の自分の価値を繰り返し感じます。

自己承認度合いが低いという人は、社会的価値、例えば収入であったり、財産であったり、持ち物、車であったり、家、アクセサリー、入れ時計、あとは肩書き、こういったところに自分の価値というのを見出そうとします。そこも自分の価値の一部ではあるのですが、それが自分の価値のすべてではないというふうに捉えて、社会的価値が高くなくても、自分に価値を感じることができますか、この自問自答をします。これはすごく大事なことです。

人間の価値というのは、社会的価値だけで決まるものではなく、そういうふうな考え方を、他者を見る上でも、よくよく考えてみると、他者を社会的価値に評価してませんかと考えてみます。もちろん社会的価値の評価の一部です。でも、それだけをもって他者を評価していませんかということを、人間の価値に対するフレームを変えていきます。こんなふうにして、人の価値といったところもですね、そういったところを通じて、少しずつ少しずつ自己承認の度合いを高めていきます。自己承認の度合いというのは、一気に高まるものではございません。かなり根深い問題です。したがって、本当に自己承認の度合いを高めていくというのは、少しずつ少しずつ高まる話です。何年も何十年もかけてやっていくようなことであり、一気に自己承認の度合いが高まることはなかなかありません。

そういうふうなところも含めて、自分と向き合っていきます。自分と向き合い方は、結果として他者との関わり方にも影響をしてきます。そして、感情の生じ方にも影響をしてきます。

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